心と体の正常化には、

・細胞分裂の正常化(細胞・内臓・臓器の強化)

・エネルギーづくりの円滑化 

・活性酸素の除去(抗酸化) 

・ホルモンバランスの正常化 

・神経伝達の正常化

・血流の正常化 

が重要になります。

 

 健康レベルを低下させる原因として重要なものに“栄養素の摂取不足”があります。 

 

ヒトの健康レベル(健康状態)は、 

●遺伝的体質(DNA情報)

●状況(栄養状態、ストレス、生活環境、年齢、運動、睡眠、有害物質など・・・)

の2つの条件によって日々刻々と変動しています。

 

 そして、「栄養素の必要量」もこの2つの条件によって変化しています。 ある人はビタミンCを100必要としているけれども、別の人は10で良いというように、その人(個体)によって栄養素の必要量には違いがあるのです。これを栄養素必要量の「個体差」と呼んでいま す。さらに、遺伝的体質はある程度決まっていますが、状況は日々変化しています。この状況の変化に応じて、同じ個体でも栄養素の必要量が日々刻々と変化しているのです。 

 

このような栄養素必要量の“個体差”や“状況差”をカバーして、「絶対量の栄養素」を摂取することで、体の働きを最大限に発揮して健康レベルを上げて行こう!というのが、DNA栄養学の目的になります。以下、具体的なポイントについてお話致します。 

 

【栄養対策】 

メンタル疾患は、脳内の神経伝達のバランスの乱れが原因となって引き起こされる病気です。ストレス状態が長期的に持続することにより、情動にかかわるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどのホル モンや神経伝達物質が減少してくることが分かっています。この場合、脳や神経系の働きを正常化するための栄養対策が必要になります。

 

 <脳の機能維持> 

脳は全身のコントロールタワーといわれ、とても多くの栄養素、エネルギー、酸素を要求する器官です。体の動きや思考に関わる事柄などの統率を行っているので、脳のための栄養条件を整えること は、全身の健やかな状態を保つことにつながるともいえます。感情や気分は、種々の脳内ホルモンや 情報伝達物質によりコントロールされますが、これらが適切に働き調節されるためには、以下の栄養素に不足を起こさないような対策が必要です。

 

●代謝に必要な栄養素

糖質、良質タンパク、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、コエンザイムQ10、亜鉛、鉄 

 

●脳の構成成分である脂肪酸

レシチン、アラキドン酸、DHA 

 

●神経伝達に関わる栄養素

レシチン、ビタミンB群(特にビタミンB6)、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、アミノ酸(トリプトファン)

 

●神経の修復に必要な栄養素

ビタミンB12 

 

<精神状態の安定化> 

●神経伝達物質の分泌正常化:セロトニン分泌の正常化 

日常生活の中で不安や悩みなどの精神的ストレスや、疲れなどの肉体的ストレスを抱えていると、 脳内から興奮作用のある神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌されます。セロトニンは、ドーパミ ンやノルアドレナリンなどと同じく脳の中にある神経伝達物質の一つです。ノルアドレナリンは不安 や恐怖などに、ドーパミンは喜びや快楽などの感情に関わりますが、セロトニンはこれらの分泌をコントロールして、精神を安定させてくれる働きがあります。


また、セロトニンは睡眠物質メラトニンの分泌を促進します。セロトニンが増えると、精神状態が 落ち着くことや体内にメラトニンが増加することでよく眠れるようになるといわれています。 セロトニンは脳内でトリプトファン(必須アミノ酸)の代謝過程で生成される物質です。トリプトファンは、 体内では生成することができませんので、トリプトファンを多く含む乳製品(牛乳・チーズなど)や 大豆製品、肉、魚などの食品を食べれば、セロトニンを増やす事につながります。セロトニンをつくる際には、トリプトファンの他にビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムなどが必要ですのでこれらの栄 養素に不足が起こらないようにされることをおすすめ致します。 

 

<血流の確保>

栄養素や酸素を運ぶための血流確保も重要な対策となります。血流の確保のためには、ビタミンEやEPA(エイコサペンタエン酸)が有効です。 

 

<活性酸素対策>

脳は活性酸素のダメージにとても弱い部分なので、活性酸素対策(抗酸化対策)も強化しなければ なりません。そのためには、抗酸化成分であるビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、植物ポリフェノー ルなどを組み合わせて摂取されることをおすすめ致します。 

 

☆日常生活における対策 

その他対策としましては、学習や読書等による刺激により、情報処理の過程が活発になります。こ のようにして鍛えることが、神経のネットワークを縮小させないためにも必要なことですので、栄養対策と合わせてお考えいただけると幸いです。

(絵や写真を観るなど今できる可能な範囲で、外部から脳への刺激を与えることが大切です。)

可能な限りで結構ですので、生活の中で取り入れていただ ければと思います。 

 

<おすすめの栄養素(食品)> 

卵や肉なども積極的に食べていただくことは、タンパク源だけではなくレシチンやアラキドン酸という脳に必要な脂肪酸を供給することにもつながりますので、とてもおすすめです。以下の栄養素を意識しながら、お食事やサプリメントなどの活用を推奨します。

 

・タンパク質

 肉、魚、卵、大豆、プロテイン


・トリプトファン(アミノ酸)

 牛乳、ヨーグルト、チーズ 


・ビタミンA(ベータカロテン)

 レバー、ウナギ、人参、カボチャ 


・ビタミンB群

 肉、魚、卵、大豆、野菜、海藻 


・ビタミンB12・・・レバー


・ビタミンC・・・野菜、果物 


・ビタミンD・・・キノコ、魚(鮭など)


・ビタミンE・・・ナッツ、オリーブ油 


・コエンザイムQ10・・・肉、魚、卵、大豆 


・ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セレン、クロム)

・・・海藻類、マルチミネラル 


・レシチン・・・豆腐、納豆、卵


・EPA、DHA、γ-リノレン酸

 青魚、ナッツ、亜麻仁油、えごま油


・アラキドン酸・・・肉・卵 


・ポリフェノール

 野菜や果物のファイトケミカル(緑黄色野菜、単色野菜、根菜類、果物) 

 

栄養素の摂取は、現在不調を感じている部分にも、それ以外の体全体にも必須になりますので、今後は、上記のような栄養対策を併用しながら、病院での治療を継続していかれることをおすすめ致します。

 

 今回は、メンタル疾患に対する一般的な栄養対策についてお話させていただきましたが、ご相談者様の詳しい ご状況によってはおすすめの栄養素の種類が変更される場合もございます。 季節の変わり目で温度変化が激しいので、ご無理のないようお過ごし下さい。