千歳船橋教室、火曜日担当の里山です。
『ちとふな』教室、今日も初級クラス、中級クラス、みんな頑張りました!
●少年初級クラス
稽古中の補強の際には、1,2か月前から腕立て伏せとスクワットを行なっています。
必要な基礎体力なので、短時間ですが、やらせるようにしています。
回数はそれほど多くはないのですが、腕立て伏せが苦手な子が何名かいます。
特に下級の子達。
肘がしっかり曲がらない、お腹が床に着いてしまう、体幹を水平に保てないなど。
今日はある子が、腕立て伏せを完遂するのに時間が掛かっていました。
初級クラスは45分と短く、また、その子が少しユニークな子のため、周りからは
「早くしろよぉ~」
という空気が出ないか少し気になりました。
そんな折、ミナト先輩が、私が何も言わないのに
「がんばれ!」
「あと、ちょっと!」
と声を掛けしていました。
ちとふな教室では、あまり見られない光景なので目に留まりました。
子供たちは自分の稽古の事に意識がいきがちで、それ自体は悪くはないですが、他の子を気遣う、助けるという感覚が、まだ弱いかなと感じていました。
低学年の子もいるので、しょうがないのですが、事あるごとに他の子にアドバイスをすることや、周りの事を考えるようには伝えてきました。
それでも、指導された瞬間や仲の良い子には行えますが、自発的に行なえる場面が少なかったり、アドバイスが叱責になる子もいる中、ミナト君の行動は、彼の成長を感じられ、また場の雰囲気も良くする、キラリと光るものでした。
ある有名な空手の世界チャンピオンの方が
「練習中に周りの人が上手くいっていなかったら、自分の練習は後にして、彼を助けるようにしています。
自分の練習は稽古が終わってからすればいい。
困っている仲間を放っておくのは世界チャンピオンがやることではないですし、世界一を目指すなら、人としても世界一の人間にならなければならない。」
というようなことを、ずいぶん昔に紙面で目にしたのを思い出します。
そして、その方に実際にお会いすると、上っ面ではなく本当に人を大事にする素晴らしい方です。
ちとふなからも、そんな素晴らしい人が多く出ると良いですね。
ミット稽古では先週に引き続き前蹴りを。
ちょっとずつレベルや威力が上がってきたかなと感じます。
ミットを持つ子を前蹴りで後ろに下げさせる稽古では、ならさん、ケイヤくん、ゆいかさん、そうた君らは大きくミットの持ち手を後退させていました。
ミナト先輩、コウセイ君コンビはお互いミットを持つときには、ムキニなって力士ばりに腰を落として踏ん張るため(笑)、相手を大きく下げることはできませんでしたが、実際の威力は抜群でした!
集合写真
●少年中級クラス
基本稽古では、いつも子供たちがキレのある技を出します。
そこに私が
「○○が一番スピードがあるなあ」
などと、けしかけると、子供たちの競争心が更に掻き立てられてスピードアップします。
普段は一番速いのは男の子ですが、この日は何度かユイカさんが最速の場面が。
一生懸命さや柔軟性では、クラスで1,2位を誇る彼女ですが、スピードはこれまで課題でした。
しかし、徐々にレベルアップしてきています。
「今、ユイカが一番速かったぞ!」
と言うと、他の男子たちも、
「えっ!ウソだあ!」
と信じられないような、受け入れられないような表情で驚いており、その後、さらに躍起になって、基本稽古に取り組んでいました。
コツコツ努力することは、本当に大事ですね、
ユイカさんを見ていると、イチロ―選手の
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」
と言う言葉を思い出します。
ゆいかさんには、ぜひ「とんでもないところ」に行ってもらいたいものですね。
型の稽古では、平安3を行ないました。
初めて行いましたが、他の曜日に習っている子もいたようですが、完全にマスターしている子はまだの様子でした。
中には
「こんなの覚えられないよ」
と弱音を吐く子も。
初めての事に遭遇すると不安になるのは、大人の中にもいます。
彼には
「今日一日で全部を覚える必要はなないし、覚えられるものでもない。
大人だってむりだし、そんなことを期待してもいない。
ますは、今日少しでも覚えて、来週は更に少し。そうすると2,3か月後には覚えられているよ。
だから、最初からあきらめない。
どんなに大変そうなものでも、やり方やコツはを知ればできるようになるから。」
というようなことを伝えました。
その後、2回目の平安3を終えると、彼も
「練習すればできるようになるかも」
と言っており、ホッとしました。
焦らずに、進んでいきましょう。
来週はお休みです。
再来週もがんばろう!