大会後記 大会で優勝するための稽古には特化しません | 昭島道場ブログ

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2日間に渡り、京都で行われた極真祭。

昭島道場から出場した2日目の入賞者です。

小学6年生女子+40kg
優勝 岡田冴月選手

小学生最後となる全日本大会で見事優勝。

大会3連覇を達成しました。

国際大会も2連覇していますので、国際大会、全日本大会を合わせると、5連覇達成です。

まだまだ完成された組手ではないのに、小学女子ではまさに無敵に近い状態。

今後、日本を代表するような選手になる要素が充分にあります。

大会成績に満足する事なく、自分自身の組手をどこまで進化させる事ができるか、普段の稽古で追及してもらいたいと思います。


高校2.3年生+65kg
準優勝 西山亮翔選手

昨年の高校生軽量級の全日本優勝。
今年の東日本大会では体重が上のクラスで優勝。

今回が長年出場し続けた、サポーター有りの試合の最後でしたので、優勝を目指していましたが、残念ながら決勝戦で敗れてしいました。

亮翔選手も実力はかなりある方だと思いますが、今回は優勝した選手が一枚上手でした。

今後も「心技体」どこが自分の弱い部分なのかを考えて、稽古をしていきましょう。



2日間の大会を通して感じましたが、全体的に今の子供達は本当に大会での組手は強いと思います。

中学生でも一般のウェイト制全日本大会に出場して、対戦相手によっては初戦や2回戦くらいなら突破しそうなくらい組手は強いと思います。

それぐらい将来的に有望な若手はたくさんいます。


少年部から空手を始め、中量級の世界チャンピオンになった佳心も言っていましたが、問題は
「続くかどうか?」
という部分です。

僕も長年指導していますので、少年少女を全日本大会や国際大会でガンガン優勝するような選手に育てようと思えばできる自信はあります。

でもそれはしていません。

一番大切なのは「空手道」を歩む上で経験する全ての事を自分自身の人生に活かし、さらには周りに良い影響を与えられるような人材を育成する。

それが理想です。

今のハイレベルな子供達の大会で優勝する事だけに特化して稽古をしていては、ほとんどが途中で潰れます。(空手を辞めてしまいます)

または人格的に歪んでしまう場合もあります。

それではせっかく空手から学べる素晴らしい事の数々を学ばずに終わってしまいます。

あくまでも大会挑戦は空手道を学ぶ上での一部だと言う事を忘れずに、これからも選手達には指導していきたいと思います。


最後になりましたが、今回も後援会長をはじめ、応援に来て頂いた皆様、そしてセコンドに入ってくれた龍太、引率の保護者の皆様、遠い所ご協力頂き、誠にありがとうございました。

また、初日に佳心の姿がない事を気にかけて頂いた方々もいました。

実は佳心、この京都を楽しみにそれまで追い込んだ稽古を重ねた結果、金曜日の京都入り後にゴールドジムでウェイトトレーニングをした後、体調不良を起こし、極真祭2日目の昼までホテルで寝込んでいました。

今は復活してきましが、ご心配をおかけしました。

佳心は何しに来たかわからないような状況になってしまいましたが、最終日、体調の良くない中、応援してくれてありがとう!



全ての関係者の皆様、お疲れ様でした!