おはようございますブーケ1

今日は、一日中雨模様です。

10月に入って、体調を崩して熱を出してしまいました。

検査をしたら、コロナでもインフルでもなかったのでただの風邪と疲れ。

皆さんも急に涼しくなってきたので、体調管理にご注意下さいませ。

 

今日は、致知出版社「BOOKメルマガ」より。。。

ゴールボール女子日本代表としてパラリンピック四大会に連続出場、

世界一を掴んだ浦田理恵さん。どうぞ聞いて下さい。

 

浦田さんの講演は、

「不安や迷いが消えて、勇気をもらえる」と幅広い層から強く

支持されています。

その浦田理恵さんによる初めての著書のタイトルは、

『一歩踏み出す勇気』

本書の一部をご紹介いたします。

 

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私が1年半ぶりに帰省し、駅の改札口で

「目が見えなくなった」ことを伝えた後に、

家族からもらった大きな愛についてお話しましょう。

 

「私ね、お母さんの顔も見えんくなったんよね。。。」

と言ったとき、母は、

「なんば言いよっとね、また冗談言って。これ何本?」

と、私の顔の前に手の指を差し出しました。

まったく信じてなかったのです。

 

それはそうです。

目が見えないことについては、何も知らなかったのですから。

 

私はというと、

その指も見えなくて、母の手を触って、確認し始めました。

その様子に、母はわーっと泣き崩れました。

「何でもっと早く言ってくれんかったと?」

「気づいてやれんでごめんね」

「目の悪い子に産んでしまってごめん。。。」

 

長いこと帰省しなかった私を、大丈夫だろうかと

心配してくれていた母です。

 

何かあったのではないかと、気をもんでくれていたのでしょう。

でも母はひとしきり泣くと涙を拭いて、スッと立って私に言いました。

「もう大丈夫やけん。一人やないけんね」

 

それまで周りに対して頑なに閉じていた私の心が、

溶けていくような気がしました。

 

ありのままの自分でいていい、もう嘘をつかなくていいと思うと、

心底ホッとして、肩の荷が下りた自分がそこにいました。

 

突如、娘が視覚障がい者となって帰ってきたわけですから、

両親は相当ショックだったと思うし、なかなかその事実を

受け入れられなかったはずです。

 

それでも、実家に戻って少ししてから、両親は

「目が見えんくなってもできることを、一緒に探すよ」

と言ってくれました。

その言葉を聞いて、どんなに嬉しかったことでしょう。

 

「私の居場所はここにあったんだな」「見捨てられたりしないんだな」

という、たとえようもない安心感に包まれました。

 

そして、

その安心感があったから、大切なことに気づくことができました。

 

それは、「何もかもが、当たり前になっていた」ということです。

私を愛してくれる両親がいることも、両親におカネを出してもらい、

ひとり暮らしをさせてもらっていることも。

 

いろいろなことに対する感謝の気持ちをすっかり忘れていました。

家族なんて、普段は当たり前の空気のような存在だし、

何気なく会っている人たち、何気なくやってもらっていること、

日常のすべてが当たり前にそこにあると思っていました。

 

でも、それは当たり前ではなかったのだ、

と気づかされたのです。

いろいろなことが、空気が存在するかのように

当たり前のことになっていました。

 

でも、そもそも空気だって、

もしなかったら、人も動物も植物も生きていけません。

当たり前にあるけれど、当たり前ではないのです。

 

当たり前とは「有難きこと」。

 

自分にとって当たり前のことは、「あることが難しいこと」。

だから「ありがとう」です!

 

そう気づいたら、感謝の気持ちが溢れて、

当たり前のことが愛おしいし、自分は沢山の当たり前を手に

していると思え、生きる力が湧き上がってくるのを感じました。

 

「ありがとう」と思えることが、

「じゃ自分は何ができるかな?」

という次の行動、挑戦する勇気に繋がっていくのです。

 

 

今日も笑顔100万tで!! ニコニコ