おはようございますブーケ1

今日は、夕方から雨予報です。

明日は、大雨みたいなので皆さん気を付けて下さい。

 

今日は、致知出版社「偉人メルマガ」より。。。

どうぞ聞いて下さい。

 

ドイツの哲学者カントは、馬の蹄鉄屋の子に生まれた。

 

生まれつきのくる病であった。

 

背中に癌があり、乳と乳の間は僅か2インチ半、脈拍は絶えず

120~130,喘息で、いつも苦しげに喘いでいた。

 

ある時、町に巡回医師がやってきた。

 

少しでも苦しみを和らげられたら、と父はカントを連れて

診せに行った。

 

診てもらってもどうにもならないことは、カント自身も分かっていた。

そんなカントの顔を見ながら、医師は言った

その言葉がカントを大哲学者にするきっかけとなったのである。

 

「気の毒だな、あなたは。

しかし、気の毒だと思うのは、体を見ただけのことだよ。

考えてごらん。体はなるほど気の毒だ。

 

それは見れば分かる。だがあなたは、心はどうでもないだろう。

心までもせむしで息が苦しいなら別だが、あなたの心は

どうでもないだろう。

 

苦しい辛いと言ったところで、この苦しい辛いが治るものじゃない。

あなたが苦しい辛いと言えば、おっかさんだっておとっつぁんだって

やはり苦しい、つらいわね。

 

言っても言わなくても、何にもならない。

言えば言うほど、みんなが余計に苦しくなるだろ。

 

苦しい辛いというその口で、心の上部なことを喜びと感謝に

考えればいい。

 

体はともかく、丈夫な心のお陰であなたは死なずに生きている

じゃないか。

 

死なずに生きているのは丈夫な心のお陰なんだから、

それを喜びと感謝に変えていったらどうだね。

 

そうしてごらん。

私の言ったことが分かったろ。

それが分からなければ、あなたは不幸だ。

 

これだけがあなたを診察した私の、あなたに与える診断の言葉だ。

分かったかい。薬は要りません。お帰り」

 

カントは医師に言われた言葉を考えた。

「心は患っていない、それを喜びと感謝に変えろ、とあの医師は

言ったが、俺はいままで、喜んだことも感謝したことも

一篇もない。

 

それを言えというんだから、言ってみよう。

そして、心と体とどっちが本当の自分なのかを考えてみよう。

 

それが分かっただけでも、世の中のために少しはいいことに

なりはしないか」

 

大哲学者の誕生秘話である (宇野千代著『天風先生座談』より)。

 

健康とは、

健体(すこやかな体)と康心(やすらかな心)のことである。

 

体を健やかに保つこと。

それは天地から体を与えられた人間の務めである。

そしてそれ以上に大事なのが、心を康らかに保つことだ。

 

体が丈夫でも心が康らかでなかったら、健康とはいえない。

いや、たとえ体が病弱でも心が康らかなら、生命は健やかである。

 

これは人間個々から小さな組織、国家まで、あらゆる生命体に

いえることであろう。

 

カントの逸話は私たちにそのことを教えている。

 

『安岡正篤一日一言』に「五医」と題する言葉がある。

 

一、 欲を少なくして惑いを医やす

二、 静坐して躁(がさつさ)を医す

三、 事を省いて忙を医す

四、 友をえらんで迂う(にぶさ)を医す

五、 書を読んで俗を医す

 

健体康心への道標を反芻(はんすう)しつつ、人生に臨みましょう。

 

 

 

皆さん、コロナに負けないでビックリマーク

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