うつ病は「こころの風邪」 | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

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普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

こんにちは。
イキイキとした毎日を送るためのサポートをする月香です。

生きづらさを感じているあなたのために

うつ病は増えているそうです。

うつ病に対する認知度が高まり、うつ病にかかっていることが判明する率が高まった部分もあるかもしれませんが、それを差っ引いても、増えていると言って間違いないと思います。
社会的に余裕がなくなり、ストレスが多くなったから、と聞くと、「そうだよな」と納得してしまいます。

でも、具体的にはどういうことなんでしょう?
人間関係がギスギスしてきた。
人員削減の中で仕事量は変わっていないどころか増えており、また、会社に失敗を認める余裕もなくなり、プレッシャーが高まっている・・・

ある人がこんなことを書いていました。
文明病ではないか、と。

情報過多。
私達は1945年以降から、それ以前の歴史で蓄積してきた以上の情報を得てきました。
情報量が多ければ、広く浅く把握することになります。
そして、大きな絵ばかりを見て、細部の奥行きを見逃してしまうことになります。
困難にぶつかった時に、解決するために必要な小さなステップに気づくことが出来なくなってしまい、問題に圧倒されて、始める前から諦めてしまうようになっている。

テクノロジーへの依存もうつ病に”貢献”しています。
テクノロジーの進化の一番すごい部分はスピードでしょう。
しかし、スピードは、時間の概念を変えてしまい、”もっと早く”を望むようになってしまいます。
e-mailなど、何かを迅速に実行したい場合には、スピードを”価値のあるもの”として捉えられますが、他の視点で考えるとデメリットも見えてきます。
誰かと関係を築く場合などです。
一瞬にして他の人の性格を見抜いたり、良い関係を築けるかを判断することはできません。
しかし、それを望む人が多くなっています。
良い関係を一瞬で築きたいという望み。
それを築くためにはどんなステップが必要か/どれだけ時間がかかるかを理解することもなしに。
そして、それが実現できずに失敗を重ねてしまう。

そんなことが、無力感を感じさせ、うつ病の原因の一つになっているのではないかと、その人は書いていました。

ちょっと面白い視点だったので、なるほどと思いました。
いずれにせよ、うつ病が日本でももっと当たり前に受け入れられるといいな、と思います。
「こころの風邪」という言葉は普及しましたが、まだまだその言葉通りに捉えている人は少ない気がします。
かかった人も、そうでは無い人も、「風邪」ではなく、もっと特別なものとして見ているように思えてしまうのです。


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