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八ヶ岳 大同心(赤岳鉱泉前から)

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八ヶ岳 大同心 正面壁 雲稜ルート

「あの奇怪な形の岩はなあに?」

との素朴な疑問から始まって、やっと、その奇怪な形の岩…大同心、に、上った。



2009年5月31日
茅野駅 13:14 ~車~ 赤岳山荘 14:30 → 赤岳鉱泉 2222m 16:15
曇り、雨、雷
行動時間 1時間45分

いつもと違う道で、今だけ見ることのできる珍しい蘭を見に行った。
いずれのランも、草丈5cmほどの見逃してしまう謙虚さだ。

イメージ 3 ホテイラン

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一葉ラン(一枚しかない葉・イチヨウラン)
パンジーの一部によく似て可愛らしい。
何のために、こんな小さな可憐な花が、存在するのだろう…

イメージ 6 カモメラン

赤岳鉱泉の食事 ビーフシチュー イメージ 7

この日、雨のせいもあって、泊り客は我々だけだった。
それで、一番風呂に入れてもらった。
「赤岳鉱泉の一番風呂の入り方」…
赤岳鉱泉は、5月の連休から夏の間は、風呂がある。
その一番風呂の入り方に、前に失敗して、結局、掛け湯のみで、入れなかったのです。

で、
風呂水の上が熱くっても、水を埋めない事。
下のほうは、冷たいのだ。
よく、かき混ぜる事。




6月1日
大同心 正面壁 雲稜ルート

6:00 朝食 赤岳鉱泉 2222m 7:40 → 赤岩の頭 2656m 8:50着 9:10出 → 赤岳鉱泉 9:50

赤岳鉱泉 11:30 → 大同心基部 12:30 (1時間以上13:45まで天候待ち) 雲稜ルート取り付き 14:00 → 6ピッチ → 終了点 大同心ノ頭 15:20 → 大同心基部15:45 → 赤岳鉱泉 16:30着 17:00出 → 17:50 赤岳山荘 ~車~ 茅野駅 18:20

晴れ
行動時間 2時間 + 5時間 + 1時間弱

昨日は、途中から、雨脚がひどくなり、雷も聞こえたが、明日は天気になるとの天気予報を信じて、赤岳鉱泉まで入った。
朝から、天気予報どおり、晴れ。
しかし、きのうの雨で、岩が濡れているので、乾くのを待って、午後から登ることにする。

7:40 午前中は、朝食も食べ、ゆっくり出発して、硫黄岳への道をとる。
     赤岩の頭まで、お散歩だ。

8:50 赤岩の頭 (昭文社のコースタイムでは、1時間50分)
     ここは、展望が良いし、大同心も見える。

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赤岳と横岳と大同心。
冬の雪が付いている状態の景色に慣れているので、地肌が見えてまた、違う趣だ。

イメージ 9 赤岩の頭の分岐
後ろに見えるは、硫黄岳頂上。
9:50 40分ほどで、鉱泉までもどる。

イメージ 10 雪のない裸の鉱泉は、無残だ。お天気が良いので、お布団を干してくれている。大変だろうなあ。後ろに見えるのは、阿弥陀岳。

11:30 赤岳鉱泉出発
12:30 大同心稜をとりつきまで登る。
      急な道で、もちろん、登山道ではない。

ところが、ハーネスも付けて準備をしていると、雲が湧いてきて、冷たい風も出てきた。
宝石のようなあられが降ってきた。
こんな寒くては登る気がしない、と言って、約1時間強をリミットに天候待ちすることになった。

雲が切れた!
Fifty、Fiftyの読みで、登ることにする。

寒いので、半袖、長袖、ウール、ゴアの雨具の上着と、全部着ける。

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諏訪湖が右上に光っている。左下手前に鉱泉も見える。

大同心基部から、左下へ、40mほど下がって、雲稜ルートの取り付きに行く。

少し、まだ雨でぬれたのが、乾いていない。

オーバーハングは苦手なので、ドキドキしていたが、垂直でオーバーハングではなかった。ホッ。

傾斜は強いが、あばた面で、ガバのホールドがいっぱいある。
しかも、オーバーハングはない。

岩質が軟らかいので、浮石や、はがれてしまうホールドも多いので、プロテクションを多く取る。

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1ピッチ目。取り付き。
2ピッチほどは、同じ様な傾斜。

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左を見れば、朝登った、赤岩の頭を通して、遠くは、蓼科山が見える。

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右を見れば、赤岳山頂が見える。

いずれも、八ヶ岳特有の、あばた面の岩質と傾斜が、良くわかる。

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草つき混じりを2ピッチ。

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ここから、30mほど、右へトラバース道。

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ドームの取り付きから最終ピッチ。
核心だそうだが、今までとそれほど変らない。

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15:20 大同心ノ頭 終了点
後ろは、横岳と赤岳。

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大同心ノ頭からみた、硫黄岳と青い屋根の硫黄岳山荘が見える。

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ラッペル(懸垂下降)
あまりに長く、ロープが反対にまわってしまった。

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15:45 大同心基部から振り返った、大同心。

16:30 赤岳鉱泉着 30分ほど休んで 17:00出  

17:50 赤岳山荘
コースタイムで、1時間40分かかるところを50分で急いで、帰った。
あずさ号に間に合わせるためだったが、結局、反対に早すぎてしまった。
後、その疲れで、数日、仕事に差し障った。
皆さん、ゆっくり帰りましょう。