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朝焼けの黒部五郎岳。2840m。百名山。
薬師峠から望む。
標高は、薬師岳より、低いが、他の連脈より、独立したその威容は、胸がきゅんとするような姿だった。

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薬師岳。2926m。百名山。
太郎平小屋前広場から望む。

太郎平小屋に、2泊して、黒部五郎岳、薬師岳を、それぞれ、小屋から、往復ピストンした。
どちらの頂上からも、百名山、15座見えた…
剣岳、立山、薬師岳、白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、穂高岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍、御嶽山、白山。

1日目。
有峰湖 折立 1350m 12:15 → 太郎坂 → 五光岩ベンチ → 太郎平小屋泊 2325m 16:30

標高差 約1000m 
行動時間 4時間15分

2日目
太郎平小屋 2325m 4:10 → 北ノ俣岳 2660m → 赤木岳 6:35 → 中俣乗越 → 黒部五郎岳 2840m 9:45 → 中俣乗越 → 北ノ俣岳 → 太郎平小屋泊16:00
晴れのち曇り
行動時間 12時間弱

3日目
太郎平小屋 2325m 4:30 → 薬師峠 → 薬師岳山荘 → 薬師岳 2926m 7:00 → 太郎平小屋 9:40着 10:30出 → 五光岩ベンチ → 折立 13:30 → 亀谷(かめがい)温泉
晴れ
行動時間 9時間 



1日目
折立 1350m 12:15 → 太郎坂 → 五光岩ベンチ 15:15 → 太郎平小屋泊 2325m 16:30


イメージ 3 折立登山口 12:15
「太郎山を経て薬師に至る」
折立ヒュッテには、清潔なトイレ、休憩所がある。

今回は、家を出るときから、雨が予想されたので、モントレールのローカット靴(ゴア)に、ゴアの靴下を最初から、履いていった。ゴアの靴下は、ミズノのもので、沢上りの人が使うのかな???

山は秋の実のり。
イメージ 4 アカモノの実 ツツジ科

イメージ 5 イワショウブ(終わりかけ)

イメージ 6 ニワナナカマド

イメージ 7 オオカメノキ

イメージ 8 ゴゼンタチバナ

イメージ 14 太郎平小屋着 16:30

小屋は、トイレが清潔だった。
乾燥室も広く、雨具も干せる。
ここのところ、笠ヶ岳山荘、鏡平小屋も、乾燥室に、雨具が干せなかったので、ありがたい。
黒部源流の沢登り客があるからかな。
お湯も、受付で、直ぐ、入れてくれる。

太郎平小屋に、余分な荷物を置かせてもらって、黒部五郎岳(2日目)と、薬師岳(3日目)へ、ピストンする。

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小屋前の広場からの、薬師岳。雨も上がり、立ち上る霧。

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画面の左から、右(東)へ…
薬師岳~水晶岳~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣蓮華~双六~

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ワリモ岳~鷲羽岳~(穂高)~三俣蓮華~双六(3つの峰)~黒部五郎岳

イメージ 13 富山市方面に落ちる夕日



2日目
朝食3:30 太郎平小屋 2325m 4:10 → 北ノ俣岳 2660m → 赤木岳 6:35 → 中俣乗越 → 黒部五郎岳 2840m 9:45 → 中俣乗越 → 北ノ俣岳 → 太郎平小屋泊16:00
晴れのち曇り
行動時間 12時間弱

4:10出発。
しばらくは、ヘッドランプをつけて、木道歩き。

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明日行く薬師岳の横に、鋭い剣岳の穂先が覗く。ふりかえって。

イメージ 16 イワイチョウの黄葉
分岐あたり。

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折立登山口の有峰湖。ふりかえって。
遥かな町並みは、富山市。

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北ノ俣岳を過ぎて、赤木岳。6:30

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赤木岳よりの展望。
笠ヶ岳の後ろに、乗鞍岳、その後ろに、御嶽山が重なる。
広い山裾で、十二単のように、重なる。

笠ヶ岳は、深田久弥氏曰く、何処から見ても、「笠」だった。
穂高岳からみても、反対側の黒部五郎岳からみても…

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黒部の源流。
霧が立ち上っている。
沢登りで有名な赤木沢だ。
バックは、水晶岳、鷲羽岳がみえる。
帰りにここを通ると、この源流の上を、赤いヘリコプターが旋回していた。
後でわかったことだが、沢登の人の滑落事故があった。
詳しくは、あとで書きます。

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これから向かう、黒部五郎岳。

下手な私の説明よりも…
「黒部五郎は人名ではない。山中の岩場のことをゴーロという。五郎はゴーロの宛字で、それが黒部川の源流近くにあるから、黒部のゴーロ、即ち黒部五郎岳となったのである。北アルプスには、ほかに野口五郎岳がある。二つのゴーロの山を区別するため、黒部と野口を上に冠したのである。」深田久弥

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ふりかえれば、北ノ俣岳。

イメージ 23 確かに黒部五郎の頂上は、ゴーロだった。ザックをデポして、空身で登る。

イメージ 24 黒部五郎岳 2840m 9:45

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左から、右へ。薬師岳~立山~剣岳~白馬岳~五龍岳~鹿島槍

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下のカール(圏谷)には、黒部五郎小屋が見える。

帰りには、畠山高(はたけやまたかし)プロカメラマンより、写真の指導を受けた。
畠山氏のホームページ http://www.b-mountain.com

彼は、最初私が教わった(と言うよりその頃は何がなんだか分からなかったが)内田良平カメラマンの弟子だそうだ。と書いたら、畠山氏から訂正が入った。…同じプロの「日本山岳写真集団」に所属していたというのが正解です…


イメージ 28 私の撮った、ミヤマリンドウ
単なる証拠写真だ。

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畠山氏に、撮って貰った作品。同じミヤマリンドウ(深山竜胆)!

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彼の設定のまま撮った、アキノキリンソウ。

イメージ 31 私の撮った、ヨツバシオガマ

イメージ 32 畠山氏の作品。構図をいっぱいにする。

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太郎平小屋に帰る。16:00着

イメージ 34 小屋前からの落日。

小屋に帰ったら、クライミングの先輩達に逢った。

「えっ」とびっくりしたが、そういえば、奥黒部赤木沢 の沢登りの計画があった。
私は、沢登りは、やったことがないので、しっかり、計画書をみなかったのだ。

彼らの、前のグループが、滑落した。
「たかまき」で、落ちて、顔面骨折、血だらけだったそうだ。
高巻きは、危険とのことだ。
携帯で連絡してあげたが、現場の谷では、携帯が通じなかったそうだ。
K大のドクターが、先輩達のメンバーにいたので、顔を下にするように、指示をしたそうだ。
顔を上にして寝かすと、血液が、気管支、肺などに入り、窒息死することもあるという。
ドクターの診断では、全治3週間、でも、そのあと、あごの骨の成形が必要になる、とのこと。
ヘリコプターは、消防署の救助だったのだ。


続く…