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笠ヶ岳 2898m 百名山
今回は、雨だったのと、上り口からは、笠ヶ岳の全貌は見えないので、鎌田川をはさんだ、穂高連峰の涸沢岳から見た、笠ヶ岳へ落ちる夕日、の写真です。以前、ジャンダルムへ登った折の写真。

笠ヶ岳へ登るには、クリヤ谷から登るコース、笠新道から登るコースがあるが、いずれも、一気上りなので、きついコースだ。で、今回は、鏡平から登るコースをとった。

左から、錫杖岳2168m~笠ヶ岳~抜戸岳2813m

「どこから望んでも笠の形を崩さない。… 文字通りの笠ヶ岳である。」(深田久弥)




1日目
新穂高温泉 1090m 12:15 → 左俣林道 1700m → わさび平小屋 → 小池新道 秩父沢 → 鏡平小屋泊 2290m 17:45
標高差 1200m
行動時間 5時間半
曇り 

新穂高温泉から小池新道を通って、鏡平小屋まで登るのは、一ヶ月前の、裏銀座縦走の時と全く同じ道。
私は、いつも、1日目は、体がきついので、ちょっと心配だった。
前回とちがって、途中、穂高の穂先も、焼岳、乗鞍岳、何も見えなかった。

裏銀座縦走のブログに、展望のよい、写真が出ているので、どうぞ。

イメージ 2 サンカヨウの実。食べられる。

イメージ 3 カラマツソウ

イメージ 4 ベニバナキイチゴ
(1ヶ月前は、紅花色の花が咲いていた)

イメージ 5 シシウドガ原の先、熊の踊場で、オコジョ、を見た。
写真に撮ろうとしても、実に素早いので…
あれ、何処に行ったかな、と思ったら、私の足元にいた。
人懐っこいというか、しばらく、付いて来た。
リスより、少し小さい。なかなか可愛い。
先頭のコースリーダーは、小熊が逃げていくお尻をみたそうだ。


鏡平小屋 2290m 17:45着

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夕食を待っている間に、少し、槍ヶ岳、穂高連峰、の穂先が見えてきた。

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イメージ 8 穂高連峰(北穂高~涸沢岳~奥穂岳)
 
鏡平小屋の夕食 イメージ 9
とても、豪華。トイレは、和式、洋式有り。
別館に泊まった。
山小屋泊り初体験の人がきれいだと、感激していた。



2日目
鏡平小屋 2290m 6:10 → 分岐 7:10 → 弓折岳 2588m 2:25 → 秩父平 9:50 → 抜戸岳 2813m 11:25 → 笠ヶ岳山荘 2890m 13:00(13:15出) → 笠ヶ岳 2898m 13:30 (13:40出) → 笠ヶ岳山荘 13:50(泊) 

行動時間 7時間半

イメージ 10 分岐 7:10 
ここまでは、裏銀座縦走の折に通った同じ道。

イメージ 11 シナノキンバイ

イメージ 12 ダイモンジソウ

イメージ 13 ウメバチソウ

イメージ 14 コイワカガミ

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弓折岳 2589m 7:30

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エゾシオガマ。ウサギギク。ハクサンボウフウ。
この辺りから、稜線は、ハイマツと御花畑。
雨でどこも展望はないので、お花の写真ばかり…

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ハイマツの間に逃げ込む、雷鳥の親子。親鳥が雛を5羽連れていた。
雛といっても、もう親鳥に近い大きさになっていた。
雷鳥が出ると、お天気が崩れると言うが、今回は、実によく見た。

イメージ 18 コオニユリ(車百合とは葉が互生になっていて違う)

イメージ 19 ミヤマコゴメグサ

イメージ 20 ヤハズハハコ

イメージ 21 ミヤマホツツジ

イメージ 22 湿原の秩父平 9:50
この辺りから、風も強く、寒くなってきた。ゴアの雨具の下に、重ね着をする。

イメージ 23 アオノツガザクラ

イメージ 24 抜戸岳 2813m 11:25
この岩は、抜戸岩(ぬけどいわ)

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やっと、着いた、笠ヶ岳山荘 2890m 13:00

「やっと」というのは、笠ヶ岳山荘のブログを時々拝見していて、いつか、あの写真を、自分の目で見よう、と思っていたので…
ところが、雨で、結果は、なにも望めなかったが…

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山荘にザックを置いて、頂上まで、ピストン。
上り 15分、下り 10分。

イメージ 27 笠ヶ岳 2897m 13:30
何も見えない!

笠ヶ岳山荘は、混んでいた。
夕食も、朝食も、おいしかった。
トイレの戸が、レールが、斜めになっているのか、自動的に閉まるのがいい。

ブログの製作者は、誰かなぁと思いながら、スタッフをみる。
皆、若いイケメン君ばかり。
(翌日、笠新道を下っている時、すごいスピードで、追い抜いていった「製作者」と、遭遇して感激。)



3日目
笠ヶ岳山荘 5:15 → 笠新道の分岐 6:40 → 杓子平 → 笠新道登山口 11:30 → 新穂高温泉 12:40 → 平湯の森 温泉
小雨のち曇り。
行動時間 7時間半

イメージ 28 昨日通った稜線。

イメージ 29 ここから、笠新道を、新穂高温泉に、下りる。

笠新道は、北アルプスの三大急登のひとつ。
あと二つは、燕岳への合戦尾根、と、裏銀座縦走の折使ったブナ立尾根。
もっとも、私は、下っただけだ。
上ったのは、合戦尾根だけ。しかも、合戦尾根は、とても、上りやすく整備されている。

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杓子平。天然公園のように美しいとは、深田久弥氏。

イメージ 31 トリカブト

イメージ 32 タムラソウ。シモツケソウ。

イメージ 33 ソバナ。
釣鐘人参との違いは、花が一つづつ付いているので、見分ける。

イメージ 34 笠新道下山も、もう終わりかけになって、穂高連峰が、雲の中に、見え隠れしだした。

イメージ 35 穂高連峰。左から、天狗の頭~間の岳~西穂高岳。

イメージ 36 笠新道登山口 11:30
雨具を取り、靴を洗う。
今回は、軽登山靴を履いて行ったが、防水がほとんど効かなかった。
靴の中は、びしょぬれだった。

完。

追伸。

笠新道の急な下りも、伊藤幸司氏(「がんばらない山のぼり」「ゼロからの山歩き」はじめ、山の歩き方の、多数の著書あり。)流の、ダブルストック使いのおかげで、なんともない。
ただ、このダブルストックを、正しく(?)使っている人がなかなかいない。
そのため、逆に、使わない他の人には、白い目(登山道を傷める、人に当たってあぶない、岩場で危ない)でみられる。

正しく(?)は、登山道からはずさず、V字につく。ので、登山道横のお花、植生を傷めない。
そして、重要ポイントは、杖として使うのではなく、四つ足動物、(例えば、猿などを想像)の、四つ足の前足、として、使う。
岩場でこそ、安全のため、使用。そのため、先のキャップははずす。
岩場では、すべらない所を、瞬時に判断し、突く。
私は、北鎌尾根でも、使った。もちろん、岩壁を登る時は、使わないが。
肝心な時に、キャップがあると、岩場で滑って危険。
また、他の人への、エチケットとして、後ろに振り上げない。

などなど…