斎藤一人

🍀斎藤一人 みっちゃん先生 新刊🍀
『きせきのばかず』より

 

ある日、多くの人が人生のスタートラインで引っかかってしまう「自信」というテーマについて、ひとりさんがハッとするようなことを教えてくれました。


「みっちゃん、世の中には『自信がついたら行動します』って言う人がいるけれど、それは順番が逆なんだよ。

自信っていうのはね、自分が実際に下手くそながらも一歩一歩踏み出した、その経験と「実力」と一緒についてくるものなんだからね。

中身の実力が何にも伴っていないのに、誰かに都合よく褒められたり、お世辞を言われたりして、急にポッとついたような自信なんていうのはね、ただの『メッキ』と同じだから、何の役にも立たないんだよ。

メッキの自信っていうのはね、ちょっとしたトラブルが起きたり、冷たい雨風に当たったりしたら、すぐにパカッと剥がれ落ちちゃうの。

そうすると、メッキの下のむき出しの自分が怖くなって、余計に臆病になっちゃうんだよね。

オリンピックの金メダリストたちの姿を、ちょっと想像してみてごらん。

もし彼らが、何の努力も苦労もしないで、ただジャンケンに勝ったからって言って、簡単に金メダルをもらったとしたら、そこに一生モノの本当の自信が生まれるかい?

絶対に生まれないよね。

それよりも、来る日も来る日も必死になって、時には無我夢中になって、 それこそプレッシャーで押し潰されそうになって泣き崩れるような、そんな泥臭い場数を数え切れないほど踏んで、

自分の足で一歩ずつ立って、やっとの思いで手に入れたメダルだからこそ、何があっても、 誰に何を言われても絶対に崩れない、本物の自信になるんだよ。 

だからね、今、何かに挑戦しようとするときに『自分には自信がありません』って言うのは、当たり前のことだし、自信がなくても全然いいんだよ。

それはね、あなたがダメな人間だからじゃないの。

まだあなたが、本物の自信に変えるための『中身の実力』を、一生懸命に育てている最高の途中だからなんだよ。

だから、胸を張っていいんだよ」



さらにひとりさんは、「必死」と「夢中」の決定的な違いについても、私たちが生きやすくなるように丁寧に話してくれました。

「がんばる人の中にはね、『必死になってやります!』って言う人がいるけれど、必死というのはね、文字通り『必ず死ぬ』って書くだろ。

これはね、肩に力が入りすぎていて、我(エゴ)が出ちゃっている状態なんだよ。

必死でやっていると、周りも見えなくなるし、何より自分が苦しくなっちゃうの。

だけどね、本当にすごい成果を出す人っていうのは、必死じゃなくて『夢中』になってやっているんだよね。

夢中というのはね、文字通り『夢の中』にいるみたいに、寝食を忘れて、 時間を忘れて、とにかく楽しくてしょうがない状態でやっていることなんだよ」

夢中になっているとき、人間は他人の評価なんてこれっぽっちも気にしていません。

失敗したらどうしようとか、成功して褒められたいとか、そういう邪念が一切なくなります。

ただひたすらに、目の前にあるその場に全力で立っている。

これこそが、神様が一番応援したくなる、いちばん強くていちばん楽しい「場数」 の踏み方なのです。

本当に自信がついた人の姿というのは、「どうだ、私はこんなにすごいんだぞ!」と周囲に見せびらかしたり、威張ったりする姿では決してありません。

たくさんの泥臭い経験を経て、魂の器がうんと大きくなった結果、昔だったら一喜一憂して傷ついていたような細かいことや、他人の冷たい目線が、「驚くほど、 ほとんど気にならなくなった状態」のことなんです。

心がどっしりと安定して、いつも上気元(ひとりさんは上機嫌のことをこう書いて表現しています)でいられる強さのことなのですね。


 

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