2025年4月8日(火)
今朝9時頃、警察官を名乗る人から電話がかかってきました。
いまこれを見てくださっている方、いやいやもうそれだけで嘘だと分かるだろ?と思うと思います。
私も今まではそう思っていました。
私が騙される訳ないし、直ぐに嘘だと気付くじゃない、と。騙されるのはお年寄り、私の年齢で騙される訳ないと。
でもよく考えられたシナリオだなと、いま冷静になってみても思います。私は最後の最後まで電話を切る間際に犯人が発した捨て台詞を聞くまで、半分信じていたんです。
犯①「富山県警捜査二課の××です。実は今回とある特殊詐欺犯の大規模犯罪グループの主犯格と見られる男を逮捕し、その男の自宅からアナタの名義の銀行キャッシュカードが見つかりました。アナタには犯罪に加担した容疑がかかっています。今から富山県警まで身分証と着替えを持ってお越しいただく事は可能ですか?」
犯人は既に私の住所などは知っていた(向こうが私の住所を読み上げた)ので、絶対に行けない県警を指定してきたのだと今なら分かるが、その時は警察からかかってくるということ自体でアタフタしているので、
私「そんな急に言われても行けません」と答える。
犯①「それでは電話で事情をお伺いすることになります。これから担当の刑事に変わりますが、宜しいですか。(かなり優しい口調なのでそこまで緊迫感はない)」
掻い摘んで言うとこのような事を言われたのですが、その間に容疑の内容説明があり、マネーロンダリングやら資金洗浄やら言われ、マネーロンダリングの説明を受けたりし、電話番号も下3桁が110だったことから、私は「分かりました」と答えました。
犯②「警視庁から派遣されている△△と言います。アナタにかかっている容疑は理解していますね(かなり高圧的)」
私「はい、まぁ大体は」
そこで私は少し「ん?」とは思いました。
富山県警と言っていたのに、急に警視庁?所轄違うくないか?そんなことある?と
犯②「今からアナタにかけられている容疑の捜査名と捜査番号を伝えるのでメモをしてください」
素直にメモに応じる。
その後、LINEを使っているか?と聞かれ、使っていると答えると、LINEを繋ぐように指示され、繋ぎました。
まぁもうそこでおかしいのだけれど、そこまで犯人②に散々、容疑者だ、容疑者だ、ちょっとでもおかしな行動をすると証拠隠蔽罪や虚偽罪が加わるなどと脅されるので、つい素直に応じてしまう。
そこで犯人②は警察手帳と顔を出してきました。
そこで私は
「アナタが幾ら顔をここで見せてくれたからといって、それをそのまま信じる事は出来ない、そんなのネット上でどうとでも出来るじゃないですか。この電話自体が詐欺ではないかと疑ってしまうのが普通ではないですか?」言うと
犯②「詐欺の場合、犯人が顔を見せる事はありません。なのでスクリーンショットを撮っていただいて大丈夫です」というので、私は犯人のスクショを撮りました。その時に見せられた警察手帳にも「ん?」と思ったし(→わたし今まで数えてみたら4回ほどホンモノの警察手帳見た事あるんですね、何かそのホンモノとはちょっと違うような、、、)
その人の風貌にも「ん?」何か私が知ってる刑事さんと違う、、、と。
そこで私は「アナタが警察だということを信用できないから、私から〇〇県警に電話を掛けるので、それで対応してください」と言うと
犯②「電話を切った時点で逃亡または証拠隠蔽と見做し、今まだ執行していない逮捕状を即座に執行することになります。アナタ容疑者であるというご自身の立場を分かっていないのですか?アナタには凍結差押令状と逮捕令状2つの令状が用意されています。それを今から送りますから確認してください」
私「あぁ、はい」
と言ったものの何か違うことを考えていた私はボーっとしていて
犯②「確認しましたか?」
私「え!何を?」
犯②「いま送った書類です」
私「あぁ」
と言って確認すると、そこにはナンタラ令状、ナンタラ令状とツラツラ書かれた紙が送られてきていました。
まぁとにかく犯①はすごく優しかったのに、犯②は相当高圧的なのです。不安を煽ってくるのです。
半信半疑だけど信じていた私は冤罪とか掛けられるとこんな風に犯罪者扱いされるんだなぁーなどと考え、最近見た冤罪事件のドラマとか、地面師たちで資金洗浄とかいう言葉出てきたなーとか考えていました。
でもちょいちょいその犯人が言い間違いとかしたりするんです。
たとえば犯人の名前を「カトウヒカル」と言っていたのに途中で「カトウハジメ」と間違えたり、
最終学歴聞かれて「香川大学」と答えると「うどん大学」とか言ったり→ふざけてたのかな?何かよくわからないけど
一番これはちょっとどうなの?と思ったのは
検事さんに代わります、検事さんしか説明できない資金調査のお話があるので、という展開になり、
私が「何で検事さんが警察にいるんですか?その場に?」と聞くと最もらしいことをナンタラカンタラ言うんですが、結局代わらずに
「佐藤ヒロシ検事は他の調書を取っていて代われないので私が代わりに説明します」と。
私は「さっき検事さんしか説明できないと仰っていたのにアナタが説明するんですか?」と言うと
犯②「検事から委託を受けたので私が代わりに」みたいなことを言い、説明し始めるのかと思いきや、何か違う話になって、「あれ?説明は?」と言うと
何かまた高圧的になって不安を煽ってくる、まぁその繰り返しなんですね。
で、まぁ説明は最後まで聞いたんですが、その内容がちょっと辻褄が合ってないと私が思うところがあって「それって検事さんが説明するところをアナタが説明していて、いま説明の中で使った「私」という言葉は検事さんの立場のわたしって事ですか?」と聞くと犯②が「いえ私(自分)です」と言うのですね。いやそれおかしいだろ、と思ってたのに、何故私は電話を切らなかったか、、、散々脅されて容疑がかかっているなんて言われると、やはり何も悪いことしていないのに不安になるのですよ。ただただ不安に。
で、何度も「ご自身が置かれている立場分かっていますか?アナタは容疑者なんですよ、その自覚ありますか?」なんて言われました。
まぁでも私は半分信じていた訳なんですが
「ちょっと待ってください。アナタが私が容疑者だと言っている事は理解しましたよ。でも私は何もしていないし犯罪に加担していないという自分の中の信念があるんです。それを容疑者だ容疑者だと言われても、アナタにとっては容疑者かも知れませんが、私にとっては被害者ですよ。普通に考えたらそんなとこ分かりませんか?その信念まで曲げる事は出来ません!」とキレ気味に真面目に答える私。もうコントですよね笑笑。
犯人もイライラしたでしょうねぇ。
あと佐藤ヒロシ検事と言われて
「ヒロシってどんな漢字ですか?」と聞くと
犯②「サンズイに告白の「告」です」と言ったんですね。まぁそれ人それぞれ説明の仕方は違うだろうけど、何となくホンモノの警察の方は告白の「告」とは言わないと思うんですよね。例え方ってその人の普段の知識レベルが出るというか、生活スタイルが出るというか。その後、口座残高とか聞かれ(それも素直に答えた)、その口座がマナーロンダリングに使われていないか調べるから今から言う口座にお金を振り込めみたいな展開になる訳ですよ。
それでも私は絶対詐欺だ!とは思っていませんでした。何故ならもうマックスに不安を煽られていたから。
でも私は犯人に
「もし警察署内で刑事さんから今の捜査をやれと言われたら私は素直に応じるかも知れません。でもこんな電話でお金を振り込めなんて、出来るわけがありません。そこまで大きな事件で私のことが全て分かっているならば、私の口座のお金を調べることなんて簡単に出来るでしょう?そちらでどうぞ調べて下さい。ここで振込みは絶対にできません」と言ったんです。そうすると
「それでは今から香川県警に協力要請して警察官が2人迎えに行きますから一緒に富山県警まで来てもらう事になりますが、宜しいですね」と。
それ言われたのはこの電話で二度目でした。
一度目はいやーそんなの行けないしなーなんて思ってて
二度目に言われた時には。まだ詐欺だとはあまり気付いてないけど(何でしょうね、あの心理は)
「もうそれで結構です。香川県警の方が迎えにくる際にお電話下さい。それに素直に従います。」と言ったんです。そうしたら向こうが
「分かりました」と言い、切る間際に
「チョーシニノルナヨ!」とボソっと言って電話切ったんです。
そこで初めて私は「あー詐欺かー」と思ったんですね。
いやバカかよ、と思うけど、ほんと不安を煽られるのって冷静さを欠く訳ですよ。
最後の捨て台詞を吐かれなければ、私はまだ警察くるかもとか思っていたかも知れません。
これにはまだ続きとか細かいやり取りあるんですが、被害に遭いかけた話は以上!
次回は実際にこの後、警察に行って聞いた話とか、
犯人とのやり取りで私が取ったバカな行動とか書きます。
友人に言われました。
「鉄壁の恭子ちゃんでもそんな事あるんだねぇ笑。
最後まで騙されながらも正攻法で勝ってるのがすごいわ」と。正攻法で勝った?笑
あーそうかも、犯人悔しかったでしょうね、もうちょっとだったのに。これ短く書いてますが、電話終わったの12時過ぎてましたから。
総計3時間も電話してた訳です。
皆さんも気をつけて下さい。
その方法、次に書きます。
よしおかきょうこ
→もう名前も電話番号も生年月日も住所も何もかも私の情報抜かれているんです、、、怖い世の中。