情けは人のためならず
「情けは人のためならず」って人に対して情けをかければ、巡り巡って自分に良い報いとして返ってくるっていう意味。なんとなく「自分以外の何かから返ってくる」みたいにイメージをしていたんだけど…違う意味合いを感じた週末だった。つい先日祖父が逝去し、急きょ愛媛に帰っていた。今年9月に体調を崩してから本当に、あっという間だった…。母の落胆がすごい。祖父のために、田舎に帰り、ものすごく色々と走り回っていたと思う。慣れない介護も毎日の病院通いもめちゃくちゃがんばってた。でも、人同士だから。おじいちゃんとぶつかることもたくさんあった。その中で放ってしまった「きつい言葉」を今となって本人がすごく後悔しているのをみて苦しく感じた。客観的に見ればお互いに手探りで、疲弊して、それでも必死でもがいて、仕方のないこともあったと思う。でも周りがどう言ったところで本人の中の「あのときもっと…」は消えない。冷たく、きつく口から出てしまった言葉はもう元には戻せなくて相手も「自分も」苦しめる。「情けは人のためならず」人を思いやって優しく接することは、結局自分自身の「納得」に繋がるんじゃないかな。自分がこの瞬間できる範囲、精一杯やりきったって。どんな状況であってもこれを実践する…というのは難しいように感じる。でも、丁寧に自分の言動を扱わず凶器と化したものを相手にぶつけてしまったらその先後悔がべったりと心につくことになるかもしれない。祖父は母のことが大好きで頼りにしていたし、色々あったけど母も祖父を大事に思っていた。すごく切ないな…。帰りにわんこの休憩で降りた東京駅。雨予報だったけど、なんとか持ち堪えてくれた。おじいちゃんがそうしてくれたのかなぁなんて。。。