「江川事件」【スポーツ】

注釋
小林繁の移籍
巨人時代の小林繁は『新巨人の星』で、阪神移籍後は『タブチくん!!』で描かれている。
田淵の移籍は「江川事件」とは関係ないが、77年秋から78年をはさんで79年開幕までの流れを振り返ると、ライオンズは江川を指名しながら、逃げられてタイガースから田淵を獲得。阪神は江川を指名したが、すぐに巨人に譲って小林繁を獲得。結果として江川は法政から(アメリカと阪神を経由して)巨人へ、小林繁は巨人から阪神へ、田淵は阪神から西武(虎から獅子に)移った。

清原和博
西武時代の清原和博は明訓高校の山田太郎の西武入りを希望し、94年秋のドラフトで山田が西武に入ったあと、97年に巨人に移籍した。そして2004年に山田が西武から東京スーパースターズに移ったあと、清原は2006年からオリックスに移った。言うまでもなくオリックスはかつての阪急であり、73年秋に江川を指名して拒否され、89年に親会社が変わったあと、2005年に野茂の古巣・近鉄を吸収した。
清原は桑田と同じ巨人希望だったようだが、清原は西武に入り、それでも西武でプレーした。もし、このとき西武が清原を指名した直後に、巨人の江川と清原をトレードで交換していたらどうなったか…と、今になって考える。その場合、江川は拒否できなかっただろう。
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大リーグがやっているのは巨人と同じ
巨人が他球団の選手を取り過ぎることは批判されて当然かも知れないが、その反動か、他球団がどんな補強をしてもまるで気にならない。横浜や楽天など、巨人の選手をどんどん引き抜いて補強を進めていいと想うくらいだ。

嫌がらずに入団するようになった
菊池雄星も指名されたらどこでも入る意向だったし、斎藤佑樹もそのようだ。指名拒否はむしろメジャー行きの場合である
http ://news.gree.jp/news/entry/467283
http news.livedoor.com/article/detail/4554622/

インターネットの記事によると、テリー伊藤が「今で例えると、西武に入った菊池雄星君が楽天に行きたいと言って、田中マー君がトレードされるようなもの」と話したらしい。しかもドラフトのあと、開幕前のキャンプ直前にそれをやったわけだから、それが通ればドラフトは無意味になる。ならば、まず、ドラフトの改正を事前に主張するのが筋である。

「ルールの抜け穴」を使った契約は確かにルール上は反則ではないが、これはニッポン放送買収の件でホリエモンが言った「モラル反するというなら書いておいてくださいよ」と同じである。歴史は繰り返すということだろう。

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2010年1/17~19