今回東京都教育委員会様が開催した「都立高校入試 調査・改善委員会」において、私たちは与えられた全ての傍聴機会に参加いたしました。
新聞報道によっては、誤解が生じて伝わってしまうと考えましたので、傍聴機会に参加したマークシートのプロの立場から、不安点について、Q&A方式でお伝えしたいと思います。
Q1.全ての問題がマーク式になってしまうの?
A1.いいえ、マーク式になるのは選択式問題だけです。
問題は今までと変わらず、記述式があり、選択問題がマーク式になるだけです。
今年の入試でも選択式問題と記述式問題がありました。マークシートが試験導入される次回は、そのうちの選択式問題だけがマーク解答式に代わると想定されます。
具体的には、今までは「ア」「イ」「ウ」「エ」を選択する問題では、「イ」と手書きで解答欄に記述していました。
マーク式変更後は、「イ」と書かれたマークを塗りつぶします。
その他の記述式問題はマーク方式にはならず、今までと同じく、手書きで記述する形式で残ります。これが選択式問題をマークシート化と表現している中身だと思われます。
Q2.記述問題が無くなってしまうの?
A2.いいえ、今までと変わらず、記述問題はあります。
今までの選択式問題がマーク方式に変更されるだけであり、記述問題に関しては今まで通り記述で解答します。今回の改善は、採点ミスは選択式問題での採点の方が多かったので、ここを先ずはマークシートに代えて万全を記し、先生方の採点時間をできるだけ記述式問題に振り分けて頂く方針であると認識しております。記述は記述でちゃんと残ります。
Q3.マークシート方式は学力を正しく見抜けないのでは?
A3.いいえ、今までと変わりません。なぜなら問題が変わらないからです。
上記でも述べましたが、今までの選択式問題がマーク方式に変更されるだけであり、マーク方式とは単に解答時に正解記号を書く代わりにマークするという事です。
問題の出題内容・レベルは今までと変わりません。出題がいままでと同じように行われるのですから、マーク方式になっても学力も正しく把握できると思われます。
マークシートのプロとして、以上をお伝えさせていただきました。
明日は引き続き同じテーマでお伝えいたします。
今後も正しく理解をしていただけるよう、情報発信に努めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
2014年8月28日 教育ソフトウェア