二日目、


第二分科会「学校とどう付き合っていくか」(義務教育段階)に参加、




いつも応援していただいている「はるこい」メンバー、Nさんの「特別支援学校から転校して」の内容を聞かせていただきました。



Nさんの落ち着いた自信と確信に満ちた口調と普通学級でのお子さんの生活を聞いて私たちも力をいただきました。




特別支援学校からの普通学校転校ということもあり、かなりの風当たり、バッシングがあったようだがそれを冷静に受け止め一つ一つ周りの理解へつなげていかれた努力は私たちの想像を絶することだと感じたし見習わなければならないと思いました。


参加されている方に教員の方が多かったのは驚きでしたが、


大阪の教員の方が「普通級とか支援級とか籍がどこにあるかは関係なく、なるべく普通級で学ぶようにして、通級で(クールダウンとして)支援級を使うのも一つの方法」との意見も出ました。


これに対しNさんは

「それならみんな一緒でいいのではないでしょうか。」

「学問の分類のように人を分類するのはどうかと思います。たとえ人を分けたとしてもどんどん分けていくと、結局、一人ひとりになって元に戻ります。結局みんな一緒に戻ります。障害があるとかないとか違いがあるかもしれませんが、一番大事なところはみんな同じなのだと思います。」


と発言されました。

また、実際学校であったお話をされ、

ある女の子がいうことを聞かなかったかで、お母さんから「○○組(支援学級)へ入れるよ!」

と言われたことを女の子が真剣に悩み相談してきた例も話されました。


子供達は違う場所、分けられることを望んでいない。

そういった、違う場所(支援学級や支援学校)があるからこそ気づかないうちに親も子供も分けることに違和感がなくなるのではないでしょうか?

今まで戦ってこられた経験が裏付けとなったNさんの言葉の自信と重みを私たちも感じとりました。


教員の方も「そうですね。子供たちは敏感に場所の違いを感じ取っていますね。」

とおっしゃっていたのが印象的でした。




第五分科会「原則統合を目指して」(制度・政策)に参加




障がい者制度改革推進会議構成委員の大谷恭子さんがお話しされ、障害者本人からも様々な意見が出ました。




「分けられたらそれは差別。分けた上での特別支援、合理的配慮はあり得ない」




「支援学級での特別支援という雰囲気になっているが、普通学級籍での支援、合理的配慮でなければならなない」



「合理的配慮は、本人・保護者が望んで初めて発生する」





など、改正障害者基本法や障害者差別禁止法を視野に入れた基本的な考え方を




話されました。





やはり、こういった考え方が、障害者本人や家族(特に就学前の家族)に届きにくいのが問題だと感じました。





また、障害をもって普通学級へ入りたいけど入った後のことに不安を持っている親もたくさんいる(だから支援学級や支援校を選ぶ)ことをこの半年で知りました。




それは、やはり普通学級で実際過ごしている方の情報が少ないのと、支援や合理的配慮が本人や家族に対して適切に行われていないからだと思うのです。



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最後は2時間ぐらい全体の報告会。熱の入った報告会で話は大阪市長候補者、大阪府知事候補者それぞれのインクルーシブ教育についての考え方にまで及びました。

今回勉強したことを少しでも名古屋に広げることができたらと思います。