本日はシアタークリエにコンサートを観に行く予定だったのですが、ちょうど見たいと思った映画がヒューマントラストシネマ有楽町で上映していると分かりまして。

時間を見たら、コンサートの前か後、どちらもギリギリではありますが見ることができそうだったのでハシゴしようと思いたちました!

あらすじ以上のネタバレは回避していたのですが、どんな終わり方をしようとも確実に泣くだろうことは予想がついたので、泣いてから楽しいコンサートに行った方が帰り道の気持ちが楽しくて良いだろうと思いまして、コンサートの前に映画を見ることにしました。

もしも悲しい終わり方だったら、コンサートの後で映画を後で見た場合はせっかくコンサートで気持ちが盛り上がったとしても最終的にめちゃ落ちて帰ることになっちゃう。



ということで、朝イチでヒューマントラストシネマ有楽町へ。





「コット、はじまりの夏」を見に。




ロビーは狭いのですが、上映中の映画の記事などが紹介されています。ああ、ミニシアターって感じ!この感じ、いいですね!!




さて、「コット、はじまりの夏」ですが。

もう!求めていたとおり、いやそれ以上に良い映画でした。

アイルランドの田舎、家、ファーム、自然、といった風景や音。暮らしや人、動物。なんだか匂いや風、味、肌触りも、五感で感じているのではないかと思える映像や音で素敵でした。



両親姉妹たち家族の中でも学校でも、周りにいる人たちと上手く関われずに過ごしていた9歳の少女コットが、臨月の母親が弟を産むまでのひと夏の間、母親の従姉妹夫婦に預けられることになるお話。

ひと夏という短い期間が、子供にとってはどれだけ長く大切な期間であるかをあらためて感じさせられます。

預けられた先の酪農場で、ショーンとアイリン夫妻に多くの経験を与えてもらうコット。

何か大きな出来事が起こるわけではありません。でも何も抱えずに生きている人はいないというか。特別なことはないけれど、全てが特別になり得る。そして全ての行動には理由と意味があるなと感じました。


英題は「The Quiet Girl」

映画を見ると英題のままの方が良かったのにと思うけれど、このタイトルだと興味を持ちにくいし、見る前だとストーリーに繋がりにくいから、やっぱり邦題は必要なんだろうなとも思います。

そうするとこの邦題も、悪く無いなって思えます。

英題どおり、言葉の少ないコット。でもコットだけでなくアイリンやショーンも同様に、言葉にする事だけが全てではないと教えてくれます。そしてそれだけに、言葉の持つ意味の大切さにも気付かせてくれます。

ラストはオープンエンド。映像とコットの言葉のままにエンドロールへ。

何か、特別な何かがある訳じゃないけれど、エンドロールまで確実に映画の一部なので椅子に身を沈めて見るべしって感じです。帰っちゃうと勿体ないです。御手洗行きたい以外は座ってて。

でもわざわざミニシアターの作品選んで観に来る人は大体映画好きな人だと思うので(私は例外)、本当に御手洗ヤバイ以外は最後まで観るでしょうけども。

私が希望する結末としていいのかなと思いつつエンドロールを見ていると、今度は本当に映画が終わっちゃいました。

終わりはハッキリしないけどでも「コット、はじまりの夏」なんだよねって思いながら、映画全体、映像や音を反芻しながら清々しいというか心が洗われたような気持ちで映画館を出ました。



って、のんびりしている時間はないので、浸りつつもさっさとお昼ご飯を食べに行きましたが。クリエ行かなきゃ行けなかったから!

それにしても、主人公のコットを演じたキャサリン・クリンチの表情や仕草は素晴らしかったと思います!

上に貼ったポスター画像も走っていますが、走っている時の表情や姿だけでも心に響くものがありました。



ミニシアター系にハマってはイケナイ。

あれもこれもそれも観たくなってしまうので、私は舞台で手一杯のため、ミニシアターの存在は忘れます笑。

上映しているシアターが限られるから、そのシアターまで出張って行かないとイケナイですし。

今回観に行ったのは気の迷いです笑。

って、たまに観るのはいいですよね!



さてちょっと座席について。

ヒューマントラストシネマ有楽町はシアター1と2と二つありますが、今回はシアター2でした。

より小さい方です。

前後はA列からI列まで、横は8席。A~C列の床はフラット、D列から低めの段差があり、多分後方は少し段差が高くなっていた気がします。

スクリーン位置は高めにあるので前の方は見上げる感じになりますが、あまり後方だと多分、映画館なのに画面ちっさ!って気持ちになっちゃいそうです。

ネットにオススメの座席位置としてD~F列と書いてあったので、空いていたD列の真ん中寄りの席にしてみました。

目の前に結構背の高い男性が座ったのですが、自分がちょっと深めに座っておけば字幕見えました。画面の下端と字幕の間には前の人の頭がかかっちゃいましたが気にならない程度でした。

ただ前の男性が深めに座っちゃうとちょっとキツかったかも?あとは作品によって字幕の位置が違うのではないかと思うので、場合によっては字幕に前の人の頭がかかるということがあるかも?

あと座席幅は最近の映画館と比べると結構狭いです。劇場よりは全然マシですが。

肘掛にはドリンクホルダーが付いており新しい綺麗なシートですが、最近のシネコンほどの余裕はありません。お隣が男性だったのですが、コートをまとめて持ったりするのに余裕がなくてちょっと大変そうでした。でもこちらと腕が当たるとかはありませんでした。

私はドリンクホルダーにホットドリンクのカップを入れていたのですが、ちょっと取ったり置いたりするのに気を遣う感じです。



多分シアター1の方が広くて良いと思うので、時間によってスクリーンを選べるのならシアター1の方がいいんじゃないかな?と思います。

と言っても、シアター1に入ったことないので本当のところは分かりません!

また気になる映画があるときには、有楽町からすぐでとても便利な場所にあるので、見に来たいなと思います。