スペースデブリとは何らかの意味がある活動を行う事無く、
地球の衛星軌道上を周回している人工物体の宇宙ゴミある。
今まで世界各国で4,000回を超える打ち上げが行われ、
その数倍にも及ぶ宇宙ゴミが発生してきた。
多くは大気圏へ再突入し燃え尽きるのだが、
それでも4,500トンを越えるデブリが今でも周回している。

 



4月下旬に打ち上げられた中国の大型ロケット「長征5号B」が、
近く制御不能状態のまま大気圏に再突入するとして、
米国防総省は5月4日追跡を続けていると明らかにした。
再突入は5月8日ごろになる見通しと言う。
大気圏に再突入する人工衛星の残骸などは通常、
地表に到達する前に燃え尽きが、
「長征5号B」は全長約54メートルと大型で、
残骸が地表に落下する恐れがあるので、
ウェブサイト上で位置情報が更新されるらしい。

世界的に知られる建築家・黒川紀章の代表作、
東京・銀座の「中銀なかぎんカプセルタワービル」が、
高々50年足らずで解体の方向に進んでいる。
同ビルは1972年、分譲マンションとして完成。

 


2棟に組み込まれた計140個の住居用カプセルは取り外して、
交換できる設計として、当時の宇宙開幕時代を象徴する
カプセルが交換できる未来的建築として取り沙汰されていた。
しかし宇宙船内部を彷彿させる室内空間は
息が詰まる程の必要最低限のスペースの間取り。
その近未来の輝かしい居住空間は、
それまでずーっと先進諸国から嘲笑され続けていた、
ウサギ小屋のような日本家屋より狭小空間に成り下がっていた。
結局一度もカプセルは交換される事は無かった。

1951年生まれの私は手塚治虫の漫画で
未来を夢に見て育ったので、ある意味アトムの子供だ。
10歳にも満たない幼稚な頭脳で宇宙の事を考え、
暗黒の宇宙の事を考えると途轍もなく不安に駆られた。
地球生命体の頂点に立つ人類の行きつく先、善悪。
そして凡人が短絡的に考え着く、

人類の止めない欲望は地球をトコトン滅ぼし住めなくし、
その解決策として人類が住める惑星を探す為に宇宙開発?
そこで人間の存在自体は地球においては悪性ウイルスなのでは?
勿論こんな事は大人になるにつれ脳裏の奥の奥に追いやるのだが。。。


1968年4月11日にスタンリー・キューブリック監督、
原作アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」が日本で公開された。
大学受験を控えていたが、大阪梅田まで映画を見に行った。
ここで話題になったのが石柱状の謎の「モノリス」と
史上最高のAIロボット・HAL9000型コンピューター。

 



この時点で月に人類は居住可能になり、
月への旅行は国内旅行をする位簡単になっていた。
そして更なる新天地を求めて人類搭載の、
宇宙船ディスカバリー号は木星探査の途上にあった。
この映画の製作には単に映画人の情熱だけではなく、
NASA、アメリカ合衆国、宇宙産業、ある意味で国家的。
IBMなどの協力がなければ成立しなかったと言われるいる。
IBMもAIロボット・HAL9000型については最初は協力的だったが、
HAL9000型が誤作動、反逆行為する事を知ると外れたらしい。

 



とは言っても2021年の実際の民間の宇宙事業は、
IT関係の先行投資もあり、
月世界旅行の予約販売などもしているが、
有人ロケットおろか、
真面に無人ロケットを飛ばす事も出来ないのが現状。
「2001年宇宙の旅」から20年も経っているが、
月に移住する事も旅行も全くめどが立たず、
大幅に遅れ、費やした費用も莫大なものになっている。

宇宙が現実的に身近になった出来事は、
ソビエトのガガーリンが1961年、
人類初の有人宇宙飛行としてボストーク1号に単身搭乗し、
「地球は青かった」の名言が日本中に行き渡った。

 


日本以外では「ここに神は見当たらない」が喧伝されたと聞く。
レーニン主義は宗教を否定している事によるものらしい。

もう一つの出来事は1969年7月の月面着陸、
史上初めて人類を月に着陸させることに成功したアポロ11号。
そして持ち帰った「月の石」は1970年大阪万博で公開された。
大学受験を失敗して、他に悩む事もあったので、
全く「月の石」には興味が無かったが、
同じく浪人して京都で予備校に通っていた友人が、
気分転換に行かないか?
断ったが電車賃から入場料まで奢るからと言ったので
渋々仕方がなく付き合った。最も暑い夏の盛り、
アメリカ合衆国館は「月の石」を見るる為5~6時間の行列。
その他の国の施設も長蛇の列。

並ぶのが極めて嫌いな私は
太陽の塔の広場で待つ事にしたが、
それでも友人は空いている何館は観たいと、ここで別れた。
私はする事も無く、大衆の流れと岡本太郎の太陽の顔を眺めるだけだった。
最初は笑っているかに見えた顔は怒っているように見え、
夕暮れに時には、その顔は泣いているようにも見えた( ´艸`)。

上野動物園のパンダと同様、「月の石」には全く興味が無かった。
それだったらフランク・ロイド・ライトが設計した、
芦屋川近くの旧山邑家で使用した「大谷石」の方が興味があった。
旧山邑家は私が中学生の時、訳あって建築現場のお茶炊きのバイトで、
芦屋川の飯場に住み込む事になり、
その近くにあったこの建物を目の当たりにした。



「大谷石」は同じライト作品として名高い旧帝国ホテルにも使用され、
日本に於けるライト建築を特徴づけるものといわれている。



外観をはじめ、内部の柱や階段などに大谷石が使用され、
単なる石の塊ではなく、周辺の植物をモチーフにした細かな彫込み、
当時モダニズムが潮流であった、鉄筋コンクリート剥き出しは避け、
幾何学的な装飾模様を施しやすい、
柔らかくて加工のしやすい大谷石を選んだのでは。

 


 

 

又、「大谷石」は約二千万年前の火山活動でできた凝灰岩なので、
表面にでこぼこのある質感、褐色がかった暖かな色合い、
樹木や貝殻が混じっている事もあるので、
ライトの唱える“有機的建築(organic architecture)”、
“周囲の自然環境と融和し、豊かな人間性を保証する建築”
に合致しているのでは、まさしく。



現在旧山邑家はヨドコウ迎賓館として、一般公開されているらしい。

今まで全世界で宇宙開発に掛った費用は100兆円とも言われるが、
嫌もっと掛っている筈、その二倍、三倍、もっと!
宇宙ビジネスの世界規模での市場規模は2010年に約27兆円だったのが、
2019年で約40兆円まで成長しており、
このペースで進めば2040年代には約100兆円以上に達すると言われている。
もちろんこれは事業が成功している証ではなく、
そんなにも莫大なお金を費やしている、と云う事だけで、
この不可解の金銭感覚は仮想通貨に似ているかもしれない。


コロナ禍で致命傷的な痛手を負っている旅行関連の、
ANAホールディングスが「宇宙事業チーム」を発足させた。
米EV車のテスラは宇宙ベンチャーも経営し、ロケットを手掛け、
トヨタはJAXAなどと共同で月面探査用の車両を開発している。
ホンダも宇宙事業への将来の参入を視野に、
小型ロケットの開発を数年前から進めていると明らかにしている。


取り分けアメリカも日本もIT関係の成功者の
宇宙事業の参加、投資熱は尋常ではない。
50年前の製作された「2001年宇宙の旅」の描いた未来に近づくのに、
あとナンボの国家規模の予算、100兆、300兆、500兆?
その時の旅行代金はナンボ?一億、二億、十億?
もちろん一般的な地球上生活者には全く縁のない話。
ドバイ高層ビルのペントハウスの住民でも難しいか!
これだけかけて得られた現時点の成果は自動車ナビ、
スマホの通信網?そして米中軍事の宇宙の覇権争い。
余りにもハイリスク超ローリターン。
最も利益を欲しがる大企業、投資家、IT関係者が
途轍もなくバクチ的な領域に魅力を感じているのが不思議。
万が一「シオンの議定書」、フリーメイソン等の都市伝説として伝わる、
世界が終末を迎え、4分の一の選民が生き残り、
その選民だけが地球を脱出、新惑星に移住できるとして、
このような妄想、オカルト的な事が現実になったとして、
全世界中で調達可能な天文学的予算を使ったとしても、
おそらくその選民の数百名程度しか救済されず、
結局全地球人、全生命体にとってはゼロに等しい。
それともこれは現代版ノアの箱舟?
投資家は新天地でどうやって利益を上げるのか?
もしその利益が上がったとして、
この報酬はどの国の貨幣で支払われるのか?
まさかビットコイン( ´艸`)。



米フロリダ州で死骸となって見つかるマナティーが急増していて、
例年は1年間で175頭前後のところ、
今年は3か月足らずですでに500頭以上の死骸が発見されており、
フロリダ魚類・野生生物保存委員会が調査に乗り出している。
「調査はまだ続いているが、痩せ衰えたマナティーが多いのは
餌の減少に起因する可能性が高い」としている。
水質悪化が藻の異常繁殖を招く事があり、。
これによりマナティーが食べる海草に日光が届かなくなり、
海草は枯死し、マナティーは餌を失う。

この報告では海洋プラスチックの影響は言及されていないが、
世界の海洋は繋がっているので、多かれ少なかれ影響を受けているだろう。
魚、クジラやウミガメなどの多くの海の生き物が、
海に漂うごみに絡まったり、これをエサと食べてしまったりする事で、
傷ついたり死んでしまったりしているが、
その92%がプラスチックごみの影響によるものと言われている。
2019年にスコットランドで見つかったクジラの死体を解剖したところ、
胃の中から大量のプラスチックごみが見つかり、
その重さはなんと100キログラムもあったそうだ。


特に海に囲まれ、海洋資源を糧にしている日本は深刻で、
世界にいち早く訴え、行動起さなくてはいけない立場なのに、
政府機関は全く動きが無い。

生命の源である海洋、地球生命体にとって多くの資源を生み出し、

循環を繰り返している海洋、どれだけ大切かは知っている筈なのに!

森林伐採により温暖化の加速、急変する生態系、多発する森林火災。
地球温暖化を視野に入れての制度設計、国際協力は当然で、
今やるべき事は掛け替えのない地球の病気を治す事では?
高額な美術品を買う余裕のある投資家は是非とも、
もっと「青い地球」に投資を!
海洋を正常に戻しつつ、海底資源の開発にも投資を!
海洋の方が断然近くて、使える資源が眠っている可能性大。
そして輸送にかかる経費が遥かに安価で時間短縮。森林にも!

 



宇宙の彼方に思いを馳せる事は
計り知れない夢あるように感じる方も多いが、
その前に生命の源の海洋、森林を正常な状態にしてから、
その先余裕があれば宇宙開発でしょう!
どう考えても50年、100年先の子供、子孫の事を考えると
この「青い地球」を大切に守るのが人類、
地球生命体にとっては最も大事で、賢明のように思える。

 

 

 

 

 

 


大地、草木、海を愛し、人間の尊厳を謳い続け、
アフリカ回帰運動の実践者で、ラスタファリアンであった
ボブ・マーリーの遺作となった「Uprising」を締めくくる曲。