・・・下賜されたもので、

その宸殿の襖絵

「牡丹図」「紅白梅図」(共に重文)

の金碧障壁画は、誰の代表作か?

 

 

 

大覚寺宸殿の襖絵「牡丹図」「紅白梅図」は、

狩野山楽の手になる。

 

山楽は近江出身の江戸初期の画家で、

秀吉に画才を認められ狩野永徳の弟子になる。

 

永徳の死後、

探幽が徳川幕府の御用絵師となって江戸に移ると、

山楽は「京狩野」の祖となった。

 

「牡丹図」は

東福門院の入内(ジュダイ)当初の

御殿を飾っていた障壁画とも云われ、

60過ぎた円熟期の作で、

牡丹を華やかに描いた金碧画で、

日本美術史に於ける名品で、山楽の代表作である。