『富山県の歴史散歩』の周辺(前編) | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 富山(市)にてタクシー業務に携わるということで、地図を買いに行った。
 各タクシー車両には地図が備わっている、という話だが、なぜか小生の乗る車には見当たらない。


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← 富山近代史研究会歴史散歩部会=編『富山県の歴史散歩 』(歴史散歩 16 山川出版社) 「本書の構成は,「新川路を歩く」「富山路を歩く」「射水・高岡路を歩く」「砺波路を歩く」」。営業所での待機中、読了した。十日ほどで。


 そのうち用意してくれるものと、過日、簡易な市街地地図を購入している。
 が、一向に他の車には備わっている立派な地図が準備される様子がない。


 お客さんを迎えに行った場所(家)や、お客さんを乗せて向かった先を地図で確認し銘記したいのだが、簡易な地図では、アバウトでしか確かめられない。
 無線などで配車される際、道順を説明される。


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→ 内庭を道路側から撮影してみた。雪の季節を乗り越え、樹木たちは生き生き。今日、富山に春一番が吹いた。


 現地へ向かう際、交差点で信号待ちする間だけでも、地図で目的地の概況を見たいのだが、簡易な地図では歯医者もクリニックも、まず載っていない。
 結局、不安なままに現地へ向かう(そして、時に失敗する)。


 これでは埒が明かないと、三週間ほど前、もっと分厚い地図を買いに書店へ。
 物色していたが、これという地図がない。


 そのうち、そうだ、観光案内の業務もあるかもしれないと(← 希望的観測)、富山の観光や歴史についての本を物色し始めた。



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← 坂井誠一著『富山県の歴史 』(県史シリーズ16 山川出版社) 「朝日貝塚,東大寺領荘園,浄土信仰と立山,一向一揆の攻防,五箇山,売薬・鏡磨……と,原始時代から現代までを県民の立場から叙述」というが、我が県ながら、その歴史の複雑さに呆気に取られた。都から遠いこと、必ずしも有力な支配者(大名や武士)が現れなかったこともあってか、切り取り放題の地だったようで、随分と支配者が変わった。「富山県の歴史散歩 歴史と教科書の山川出版社 」を読んでも分かるように、比較的地味な県、目立たない地域と見られているようだが、歴史もあれば遺跡も随分とあるものだと驚かされた。



 小生は高校卒業と同時に富山を出た。その後、ずっと東京などで暮らしてきた。
 盆や正月など、折々は帰省してきたが、富山県内どころか富山市内も、少なくとも車ではほとんど走っていない。