本来なら3本のブログネタになるところ、まとめてひとつにするのが悲しい。いや、別に悲しくないけど。
そだそだ。アガサ・クリスティーの有名な古典的な名作なので(1934年)
知ってる人も多いとは思いますが、推理小説なので、やはりマナーとして犯人は明記しないことにしますが、ラストに関しては少し言及しますので、未読、未見の方は、ここまでで。
未読、未見の方は、こんな面白い作品にまだ接していない幸運を十分享受して、まずは絶対に作品に接してください。
現在配信があるのは1974年版の映画で、しかもwowowなのでハードル高いと思いますが、レンタルでよければ、Amazonでもあるみたいです。(2017年版)
どれも面白さは抜群なので、どれかを見てからにしてくださいね。
もちろん、小説でもいいんだけど、小説は大変だと思うんで~~。笑
実はワタクシも小説は読んでいない。小説の方が大概は面白いと思うんで、そのうち読みたいな。
閑話休題。
自分が一番最初に接したのは、1974年版の映画で、たぶん大学生の時に観たと思う。めちゃくちゃ面白かったし、アガサ・クリスティー様、ついつい様、と付けたくなるほどのアイデアにびびった。
とはいえ、実はこのタイプの犯人はアガサ・クリスティーが最初に思いついたのでは無いらしいんだけど、だからといって、面白さが減点されることは無いね。
改めて1974年版を見て思うことは、めっちゃくちゃ豪華な出演陣。
ローレン・バコール、ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンス、そしてイングリッド・バーグマン。なお、この作品でイングリッド・バーグマンはアカデミー助演女優章を取ってる。名作「カサブランカ」から30年経ってるんだよね。
最初にこの映画を観たからだと思うけど、ほか2作のラストで、探偵、エルキュール・ポアロがめちゃくちゃ悩むのに、最初違和感があった。
でもまあ、この違和感は当然といえば、当然。
理性的で殺人を憎むポアロにすれば、自分の判断で、別に犯人を仕立て上げるんだから。(ただし、実害は無い。犯人は逃げた、という設定にするから。)
2017年の最新映画なんか「殺してくれ」とまで言うし、2010年のドラマでは、口数は少なく、そりゃも~、辛そうな顔で去っていくしね。
これを観ている観客に納得させるには、殺された人が、もうとことんな極悪人である必要があって、そこはもちろん完璧にお膳立てはされているんだけど。
その見せ方が、1974年版は上手かったと思う。なんせ、映画の冒頭でその事件の新聞記事をシツコク見せてくるからね。
ちなみにそれは現実のリンドバーグ愛児誘拐事件をもとにしているんだけど、この現実の事件もまた、冤罪説が根強くある不可思議な事件だったりする。
ただ、今観てて気になったのは、犯人だと断定する証拠としては弱いんじゃないかって思ったりした。いや、ここが崩れたら、もう全部崩れちゃうんで、もう少し、自白シーンがあるとか、欲しかったなと思う。なんせ、もともとの事件も冤罪説があるからさ~。
それでも、どの年代の作品微妙な違いはあるけど、どれも見応えのある素晴らしい作品だった。
主題はもちろん共通しているんだけど、役柄や描き方の違いはやっぱり観てて面白い。当たり前だけど、最新作が一番列車が豪華だった。
あと、1974年版、金田一耕助シリーズでお馴染みの、だれでもすぐに「わかった、あいつが犯人だっっ」という警部さんの元ネタ、原形が出てきてて面白かった。
古畑任三郎で言う今泉さんね。
あ、そいえば、三谷幸喜さんが日本を舞台にリメイクした作品もある。みたいけど、基本的に古畑以降の三谷作品によくある、おふざけ感が嫌いなので、楽しめるかなあ。
どの作品でもいいので、観てね。
お勧めです。
あと、完全なネタバレだけど、めちゃくちゃ分かりやすい解説しているサイトを見つけました。
⇒
全部共通で。
☆☆☆☆
★★★★
☆マークは、楽しんだ度を5段階で。★マークは、再び見たい度を5段階で表しております。基準は以下。
☆ 映画が見られる平和な世の中なだけでとりあえずは幸せ
☆☆ 単なる動く絵を越えて迫ってくるものは確かにある
☆☆☆ お~、なかなかいいじゃん。
☆☆☆☆ 幸せな時間を過ごした。映画って素敵。
☆☆☆☆☆ めちゃめちゃいいじゃないの。きゃりーぱみゅぱみゅ様「シネマJohn!」には及ばないけど。
★ 再び見るには、きゃりーぱみゅぱみゅ様の絶賛が必要。
★★ 再び見るには、きゃりーぱみゅぱみゅ様の支持が必要。
★★★ 再び見るには、きゃりーぱみゅぱみゅ様の興味が必要。
★★★★ おっ。興味あり。きっともう一度は見るであろう。
★★★★★ 残り少ない人生の貴重な、かつ新しい音、映画、書籍を探求する時間を割いてでも見る価値あり。きゃりーぱみゅぱみゅ様「シネマJohn!」には何者も及びませんけど。