宮崎のような地方都市で、東京のような大都会が羨ましいと感じる要素はいくつかある。
酒飲みの私にとってその要素の一つが、「様々なお酒に触れる機会の多さ」である。
宮崎には宮崎なりの良さはたくさんあるが、色々なお酒との出会いという点ではどうしても大都市部には及ばない。
数多く多種多様な酒屋、お酒に特化したイベントやフェス、様々な個性を持つBAR、愛好家の集い。
こうしたものは地元ではなかなか得難い。
少し前置きが大げさになったが、私のように様々なお酒が飲みたいという者にとってありがたいのは、お酒の量り売りをしている酒屋の存在である。
お酒の沼に踏み込んでしまうと、どうしても1ボトルあたり数千円(人によっては数万)はするものに興味がでてきてしまう。
そうした状況でそのボトルが私の好みかどうかをお試しできる量り売りはありがたいのである。
上は『グレンロセス12年』に下は『ロンサカパ 23年』。
グレンロセスは単純に飲んだことがなく、しかも必ずしもBARに置いてあるとは限らない。
ロンサカパはBARに置いてある定番品のラムだが、逆にそれがわざわざ買って家で飲まなくても、と購入を遠ざける。
どちらもボトルで買うと5000円を超えるが、量り売りであればこのお店の場合、100mlを900円程度で試すことができる。
単純なBAR飲みとは比較できないが、相当にコスパが良い。
もちろんBARはお酒以外の要素もあり、楽しみ方が違えば値段も変わるので仕方がない。
1~2年前に宮崎駅 広島通りにつながる道のテナントにポンッと入ったお店だが本当に感謝しかない。
もちろん都会の大手酒屋さんに比べて品揃えは少ないが、洋酒の愛好家が増えてラインナップが増えていくことを今後も期待したい。
店の方も優しい感じのご夫婦?でされているので、場所柄入りにくそうなテナントだが入ってしまえば気楽に楽しめる。
店名:ふってもはれても
住所: 宮崎県宮崎市橘通東3丁目7−2 サトウビル 1F
定休日:月曜
営業時間:12~19時
酒類:ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキーにラム