舞台演劇「優輝クレッシェンド」
作者:小唄 楼

岩明 優輝
岩明 優(父)
日本橋 久美子
萩尾 知恵
西原 幸

[男2人・女3人]



第一幕 突然の出会い
蝉の鳴き声とともに開幕。
舞台は学校の屋上
屋上には優輝一人しかいない。
周りに人がいないことをいいことに堂々と喫煙。
終始気だるそうな雰囲気。
ここで、いきなり携帯が着信。
着メロはブラームス「ハンガリー舞曲第5番ト短調」。
ここで蝉の声は徐々に聞こえなくなる。


優輝ーたく、誰だよこんな時間に…。親父か。


携帯に出る優輝。
ここでは父親の声を録音で流す。


父ーゆうちゃ~ん、元気にしてた~?
優輝ーゆうちゃんって呼ぶな!もっとまともな呼び方できないのか!
父ーじゃ~なんて呼べばいいかしら…ゆうちん?それともゆき?
優輝ーで…、なんの用だよ。
父ーまぁ話題の切り替えしが早いこと。
優輝ー…、切るぞ?
父ーあぁ分かった分かった。たく、冗談が通じないんだから…。
優輝ー何か言ったか?
父ーいえ、別に。それで話なんだけどな。今度うちの劇団で昔やった劇をリバイ

バル公演する事になったんだ。
優輝ー…また親父の脚本のヤツか?
父ーそうなんだよ~。それでお前にぜひ見に来て欲しいんだ。題名は「ラブマイ

サン」って言って…。(ここで優輝会話に割り込む)
優輝ー行かない。
父ーえ?
優輝ーそんなもん絶対見に行かない。
父ーなに!?そんな素晴らしい作品絶対に見に行くって?
優輝ーおまえどんな耳してるんだ!!
父ーこんな耳。
優輝ーあ~ウザいな!だから俺はあんたの書くようなクソ演劇が嫌いなんだよ!

あんな低俗な話でよく人気があるな!それに、そもそもオレは演劇じたいが大嫌

いなんだよ!なんでオマエ等はあんなもんに熱中できるんだ?あぁキモイキモイ


父ーどうしたんだ!?いきなりそんな事…。それに、昔はあんなに演劇のことが

好きだったじゃないか!?
優輝ーふん、しらないね。それにどうせアンタにとって演劇がなによりも一番大

事なんだろ!?家族よりも、そして俺よりも!
父ー優輝、おまえ…。
優輝ーもう一度言うけど、俺は演劇が嫌いだしあんた自身がもっと大嫌いだ!だ

からもう電話なんてかけてこないでくれ!
父ーおい!優輝!!
優輝ーじゃーな!


ここで優輝電話を切る。
一瞬電話を投げ捨てようとするが途中で思いとどまり止める。
やりきれない思いを断つためか、新しいタバコを吸い、屋上の床に寝っ転がる。


優輝ー「ラブマイサン」…、愛しの我が太陽どって…。まったくどんなタイトル

だよ。まぁ親父の事だから、どうせまたくっだらない演劇なんだろうな。


ここで少しの間。
また少しずつ蝉の声が聞こえ始める。


優輝ー演劇なんて…、大嫌いだ。


徐々に暗転。それにつれ蝉の声が徐々に大きくなってくる。
数秒後、突然蝉の声が消える。


久美子ーちょっと、そこの人!


ここで照明をつける。
突然現れた久美子に驚く優輝。


優輝ーあんた…、ダレ?
久美子ーはじめまして!三年B組の日本橋久美子です!よろしくおねがいします!


優輝は困惑のあまり周りをキョロキョロ見回す。しかし、もちろん二人の他に人

はいない。


久美子ーとにかく私と一緒にきてください!


ムリヤリ優輝の手を掴み連れてこうとする久美子。
もちろん優輝は焦って逃げようとするが、思ったより久美子の力が強く逃げ出せ

ない。


優輝ーおい!オマエどこに連れてくんだよ!
久美子ー楽しいトコ!
優輝ーハァ!?


二人の退場に併せて暗転、及び蝉の声を大きくする。
最初は優輝の声が聞こえているが、徐々に蝉の声で分からなくなっていく。





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タイトル通り、私の処女作品です。

もう五年も前に書いたものだったと記憶しています。

今とは台詞の書き方が違ったり、ト書きが書き込まれていたりと、歴史を感じる作品です。

当時ハマっていた漫画「G戦場ヘヴンズドア」と「のだめカンタービレ」の影響を強く受けた作品です。

「これは影響じゃなくて盗作じゃないか?」とのご意見もきっとあるでしょう。

しかし作品を作るには誰しも最初は模倣から入るというのが私の自論です。

(いきなり模倣ではないオリジナルの作品が書ける人、それが天才です)

そのため敢えてこの作品も当時書いたままの内容で公開しています。

この作品は全部で七幕ありますので、一週間かけて少しずつ公開していこうと思います。



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