ばってん荒川の命日 あれから10年 前編 | あさぎりケビンのバラエティーに富んだ異論は認めないブログ

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10月22日

あなたはこのお方をご存じだろうか。



今年4月に起きた熊本地震で、「もしばってん荒川さんがおったら」と思った県民は少なくはないはずだ。

彼は熊本のレジェンドで熊本では知らない人はいないほどの英雄だ。

ちなみにケビンもリスペクトしている。

ばってん荒川。

ばってん 荒川(ばってん あらかわ、1937年(昭和12年)2月8日 – 2006年(平成18年)10月22日)は、熊本県や福岡県・長崎県を中心に九州地方で長年に渡り活躍した肥後にわか役者、ローカルタレント、演歌歌手、舞台役者である。本名は米嵜一馬(よねざき かずま)または、米崎一馬。熊本県熊本市出身。

戦後、存続が危ぶまれた肥後にわかを復活させ、支えたことから「肥後にわかの巨匠」と評され、九州では佐賀の筑紫美主子と並ぶ「にわか芸の大家」として知られた。

彼がなくなって早10年。ここまでくると彼をリアルタイムで見た世代や知らない世代も出始めている。

数々の英雄を引き寄せスターを生んだ熊本の地からでた男だ、少し語ろう。

小さいとき初めて見たときの衝撃は覚えている。

福岡のCMで出たばってん荒川。
「変なかおばあさんばい」

中学に入るとある疑いが。

この人本当におばあさんなん?

後に男であることを知る。

少年時代は荒れに荒れまくり少年院に居た時期もあった。
彼は19歳で熊本の熊本の郷土芸能肥後にわかの「ばってん組」に入団。

ちなみに「にわか」とは博多にわか、佐賀にわか、肥後にわかなどあり、寸劇つまりショートコントみたいなものだ。

ばってん荒川の武器は
鋭く軽妙で速射砲のように放たれる熊本弁、おばあさんの女装。

元祖九州のオネエキャラ。

テレビやラジオや人前ではこの格好で出演。

バラエティはもちろん、情報番組や、お堅いニュースやドラマもこの格好で出演。

コント衣装で出演するのはバラエティだけと目立ちやすい反面仕事も限られやすくドラマなんて難しい。

しかし、彼は土曜ワイド劇場で博多の旅館の大女将役で出演。

福岡出身で大女将役ができる女優はいるはずなのに男であるばってん荒川をキャスティングしたのはやはりおばあさん役のクオリティーが半端なく高いからだ。

まるで本物のおばあさんになりきってるために、仕事の幅は限られるどころか広がり、まるでそのおばあさんの戸籍が存在してるみたいな感じだ。

彼のクオリティーは青島幸男や桑原和男を遥かに凌ぐ。

それと速射砲のような放たれる熊本弁が好きで面白い。