年金支給開始年齢を68~70歳に引き上げることが厚労省で議論されている。
子どもの頃、親父は「60歳になったら、働かなくていいんだ」と言った。
俺が「なぜ?」というと、
親父は、「60歳になったら、今までよく働いたね、ごくろうさまと言って、それからは、国が生活費をくれるんだよ」と話していた。
その親父も、60歳で死んでしまったわけだが。
支給開始年齢、68~70歳というが、男は70歳を超えたら、いつ死んでもおかしくない。
つまり、これって、「年金を払わないよ」と言っているに等しい。
日本経済自体が今、危機的な状況であり、さらに世界経済も瀬戸際に来ている。
この年金制度は、もはや、破綻しているのだ。
「100年安心」と言っていたのは何だったのか?
今の20代までの若い子は、いったい、未来にどういうビジョンを描いているのだろうか?
憂いを持っているのだろうか?
老後について考えているのだろうか?
今の年金制度は、下の世代が上の世代を支える仕組みだ。
だが、人口が逆ピラミッド型になって来ている以上、この仕組みでは年金を維持できない。
やがて、老人しかいない国家になるという想定もしなければならない。
この国は、すべてを白紙にして、設計図を作り直さねばならないのだ。