翔平君の横着は、批判から魅了 | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 大谷翔平君が優勝の瞬間に喜びを爆発させました。グラブを投げ、帽子を投げ、ベンチの選手へ向けて雄叫びを上げます。牧選手が勢い余って翔平君を掠め通り過ぎます。岡本選手が遠慮がちに駆け寄ります。吉田選手が転びます。

 

 翔平君がグラブを投げる姿を見て、若者は「カッコよすぎ。シビれる」と褒めます。おじいちゃんは「道具を粗末にして嘆かわしい」と眉間に皺を寄せます。でも、欠点がないと言われた翔平君が批判されるのは、返って健全に思えます。

 

 翔平君が書いた夢のためのマンダラシートには、「ごみを拾う」と一緒に「道具を大切に扱う」も書き込まれています。現に手袋やプロテクターを、丁寧にグランドボーイへ渡す場面をよく見ます。翔平君は道具を大切にしているのです。

 

 僕はあまり道具を大切にしません。「物よりも人の心を大切にしたいんだ」などと屁理屈をこねますが、本当は面倒くさいだけです。ちゃんと道具を大切にしていたら、もっと立派な人間になっていたかもしれません。

 

 イチローさんは「道具を大切にすることは、野球が上手くなりたい気持ちに通ずる」といいました。僕はゴミを拾う才能はありますが、道具を大切にする才能はなかったようです。どちらもできる人だけが天才と呼ばれるのです。

 

 その昔、町民運動会の地区別対抗リレーで優勝しました。僕はアンカーでテープを切り、興奮のあまりバトンを空へ放り上げました。そして、チームの仲間達と抱き合いました。後で、バトンを投げたことを批判されました。

 

 直接批判されたときは素直に謝りました。「すみません。興奮して我を忘れて、大事なバトンを放り上げました。もうしません」とね。本音は「大切なのは道具ではなくて人の心だよ」と思いましたが、おくびにも出しません。

 

 翔平君も批判されたら気軽に謝れば良いと思います。たまに興奮してグラブを放るくらい、目くじらを立てるほどのことではありません。どうせ、「謝る姿も素敵」と人気が沸騰するに違いありません。ひょっとしたら計算かも。単なる僻みです。