高校生の頃、恋をしました。
随分昔のことですが、5歳年上のその男性は 当時の私の眼には大人の素敵な男性として映ったのですね。
ある日、その男性から本をプレゼントして頂きました。
当時、私が通っていた高校の国語の先生が卒業時の学期末試験の代わりに卒業論文として いわゆる読書感想文を書いて提出するようにと言ったんですね。
ほとんどの学生が面倒だなーって思っていたようですが、
卒業論文と言う響きに惹かれたのか、あるいはどんな本でもいいといわれたからか、どちらにせよ何故だかワクワクした記憶があります。
プレゼントして頂いた本で書こうか、他のもう少し難い本で書こうか随分悩みましたが、自分の心に正直にプレゼントして頂いた本で書くことにしました。
結果、先生から高評価をいただいたことも嬉しかったのですが、それより何より書くことの楽しさを初めて感じました。
数日前、突然このことを思い出し、もう一度この本を読んでみたくなりました。
でも、もう何十年も昔のことですから家にも当然ありません。
アマゾンで検索してみるものの、作家さんのお名前も中身もすっかり忘れていますし、タイトルですらうろ覚えです。
これかも?と思うものを恐る恐る注文してみましたが、手元に届いてもまだピンと来ません。
数ページ読み進めるうちに・・・
あー、確かにこの本です。
「出逢い」を大切にし、自分のいきている証をみつめたい。。。
そんな言葉で締めくくったかもしれません。
しかし、私は本当に出逢いを大切にしてきたのでしょうか。
出逢いは偶然ではなく必然といわれています。
なら、その一つひとつを私らしく大切に紡いでいきたい。
あらためてそんな事を思いました。
今日もありがとう。