今回は産んだ後にうった痛み止めの筋肉注射について書いていこうかと思います。
結局産後は前回よりも痛くなかったです。
前回同様、硬膜外麻酔の痛み止めを術後にも入れてもらっていました。しかし前回は痛くて一晩唸っていましたが、今回は余裕でした。
ですが前回の事も知っている助産師さんが心配して「夜だし寝たほうがいいよ。痛み止めうとうか?」なんて心配してくれたので、一応(笑)注射してみました。
前回は睡眠不足に加えての痛みで何もかもに耐えられなくなっての注射だったので、注射してラクになりすぐに寝てしまいました。
でも今回はよく寝たあとの手術で、しかもベテラン医師の執刀に加えての痛みもさほどでも無かった上での痛み止めの注射ということもあり…痛み止めをきちんと味わうことができました。
まず、やたらと心臓がバクバクして毛穴から蒸気でも出てきたかのようにポー!っと暑くなります。
そして、何だか意識を抑え込まれるような感覚が。なんだか重いものが私の意識を押しつぶしてきます。
ここで何となくヤバいと思った私はナースコール連打。即助産師さんに訴えました。熱と血圧を測って「大丈夫!様子見て」と言われたので我慢しました。でもドンドン心臓はバクバクしますし、視点は合わない上に意識もほぼ抑え込まれてきてもう自分が自分でいるのは無理かもしれないと思いました。
そんな時に天井から何か煙のようなものが出てきているような気がしました。何だあれは?と不安に思いナースコールをしたかったのですが、きつとまた大丈夫と言われる…。死んでしまうかも、と思った私は凄く不安だったので旦那にLINEをしました。
その時のLINEです。
あとで正気に戻って読んでみて笑いました。
もはや最後の方は完全にアタマがおかしいですよね。
そうなんです。
頭は完全におかしかったと思います。
このLINEのあと私は眠ってしまったのですが、すぐまた起きました。その時にとても楽しい世界が目の前に広がっていました。まさにサーカスです。サーカス一団が病室にやってきていました。
天井からは看護婦さんが逆さまに出てきて笑っています。カーテンを閉めていたのですが、チョロっとカーテンをめくっては顔を出し、またヒュッとカーテンをしめるのを繰り返して遊んでいる看護婦さんもいました。道化師は一輪車に乗りクルクルとそこでおどけながら回っています。ベッドの傍らには私の娘が立っていて口を開けたかと思うと息子が娘の口の中から飛び出してきました。色んな色の風船とカラーリボンがフワフワと浮いていて、とても楽しい音楽が流れています。七人の小人みたいなドワーフがそこここでネズミやウサギとふざけて遊んでいます。キラキラな天の川と虹が天井に流れて時折流れ星まで流れていきます。
そんな様な美しく楽しい世界が延々と続き、とてもハッピーな気分になりました。例えるなら宇多田ヒカルさんのトラベリング(…でしたっけ?)のMVみたいな、きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVによくある世界観、浜田ばみゅばみゅさんのMVみたいな楽しくてカワイイ感じです。
娘の口から息子が出てきた時点でコレは現実ではないと分かりましたが、本当に音も聞こえたし見えていたんです。きっとコレが幻覚というものなんだとその時思いました。
しかし段々と薬の効果が切れてきます。
虹が消え、ドワーフが消え、音楽がやみ…気付けばお腹の痛さも復活し、ただの病室でした。
暇だったので娘の名前を考えようと思いました。
私はこの産んだ後の苦痛時間を命名にあてることにしています。少しでも痛みを紛らわせる為です。
スマホを側に置いていたので持とうとすると、持てません。スマホがとてつもなく重いんです。何で?!?…と思いつつ頑張って持ちます。スマホが広辞苑か百科事典かと言うくらい重かったんです。重くて手が震えて1分ほどいじって断念しました。しかもなんか全身がダルい。とにかくだるい。きっとさっきの注射の副作用だかなんかだろうと思って諦めて薬が抜けきるまで天井を見ていました。
そうしてる内に何時間か過ぎ、また助産師さんが。
「眠れなかった?もう一度うつ?」と言われて、幻覚的なものが見えて聞こえたことと、その後の体が馬鹿みたいにだるくなったことが怖かったので丁重にお断りしました。
助産師さんに聞くとたまにそういう事があるとのこと。
…にしても明らかに幸せ感はスゴイし、痛みなんて皆無だし厳格見えるし聞こえるし…きっとアレは痛み止めの医療用麻薬的なものだったのかなぁ?と思っています。
貴重な体験でした。
