2016-06-08

モネ展に行きました。

テーマ:美術
最近は、土日が仕事になることが多いので、専ら、休日は平日。

でも、月曜日は美術館が休みなので、いつ行こうかな~と思っていたら、

水曜日が休みになりました。


これは、モネ展に行くチャンス。

さっそく今日、行って参りました。




2015年9月に東京で始まり、福岡、京都を経て、

6月4日から新潟県立近代美術館でいよいよ開催。



映画は、映画館で見るのが一番いいように、

絵画は、現物を見るのが一番いいですね。



今、画集を開きながらこの記事を書いていますが、

何だか、まるで違うもののように感じられます。


「ポリーの肖像」の青い服の色調は、

実際はもっと漁師らしく、潮の香りが漂うブルーだったような気が…


まあ、俺は絵画を見るのが好きだけど、詳しいわけじゃないので、

あくまでも、素人目線で語っているもんで、そこはご了承下さい。



モネといえば、「睡蓮」が有名ですが、

「睡蓮」って、いっぱいあるんですねえ~


俺が一番釘付けになったのが、画集69ページにある《睡蓮》。

青と紫の中間色のような色彩で、縦長で、

中央に、鋭い黄色の花が浮かんでいます。


この絵の奥行き感が、実にダイナミックです。


まるで、見ている俺自身も睡蓮の一部になって、漂っている気分になりました。



宇宙を漂流しているかのような…いやいや、

これは、正確には、「佇んでいる」と表現すべきかな。


水の上に、バランスよく身なりを整えて、佇む。

その、凜とした美しさが、とても際立っていますね。




それから、いくつかあった《しだれ柳》の、75ページのやつ。

すげえ~ 霊とか、物の怪とか、いっぱいいそうな雰囲気。


モネは、庭に日本の橋を架けたり、しだれ柳を植えたりして、

浮世絵とともに、日本をとても愛して下さっていたらしい。


いいですね~ フランスにも日本の妖怪がいたら楽しいな。



極めつけは、101ページの《小舟》。


右上に浮かぶ小舟を描いているので、左下の水草たちが生き物のようで、

(まあ、植物だから生き物なんだけど)

何だか、蠢いているようで、

(まあ、水の流れがあるから、蠢くんだろうけど)

いいじゃん、絵全体が生き物なんだから!




睡蓮も、しだれ柳も、小舟も、しっかりとそこに「存在」していました。




地球が自転している以上、この世に静止している物体などないんでしょうが、

そこに、居続けている力。つまり、位置エネルギーみたいな存在感。


俺みたいなちっぽけな存在だって、そういう心持ちで背筋を伸ばせば、

この睡蓮やしだれ柳のように、気持ちよく佇むことができるのかなあ、なんて。




人は、基本的に、「わかりやすいもの」を好む。

だから、異形のものを見ると、まず、嫌悪感を抱くことが多い。


それを、新鮮と感じるか、変なものと感じるか。

そこは、感性と好みなんでしょうね。




最近、行きつけのCLUBで若者の歌を聞く機会が増えたこともあって、

変わったスタイルのものほど、面白いと感じる自分に気づきました。



人気が出て、有名になってから飛びつくのは、誰にでもできる。


映画でも、美術でも、音楽でも、自分自身が「面白い」と思えるかどうかが大事。



モネ展で面白かったのは、風刺画がたくさん見られたこと。

2頭身キャラが、何だかかわいい(笑)


彼の絵を見て、プロを目指したらいいと勧めてくれた人って、カッコいいですね。



才能は、それを見抜いてくれる人がいてこそ、世に出るものだから。



クロード・モネ。

クロードといえば、ジャン・クロード・ヴァンダム。

映画「その男、ヴァンダム」の中で、彼がひとりで語るシーンが好きです。


自分よりも才能を持ちながら、埋もれていった友人たちを思い、涙を流す…

この映画を見て、彼は偉大なスターだなんだなあ、って、

俺、「初めて」認めたものです。

(だから、「エクスペンダブルズ2」は、かわいそう過ぎて涙が出た)



横道ヨノスケにそれましたが、クロードは、いい名前ですねえ。

俺、モネの名前がクロードだってこと、全然知りませんでした。

おかげで、今日、覚えました。



ルノワールとは親友だったらしく、よく一緒に絵を描いたそうな。

ルノワールが描いたモネの肖像画が、一番最初に飾ってあったので、

彼にとって、とても大きな存在だったことがわかります。



映画「ルノワール」は、映画記事でも紹介しましたが、

晩年、手の痛みに耐えながら、手に筆を包帯で巻きつけて描いていたけど、

麗しい女たちに囲まれて、楽しんで描いていたように感じました。



モネは、晩年、白内障に苦しんだらしい。

画家にとっては、致命傷のような病気であり、

耳が聞こえなくなったベートーベンのような苦しみだったことでしょう。



しかし、輪郭がはっきりしなくなることによって、

より深みのある「向こう側の世界」が描けたようにも感じられるのです。



それは、絵を越えた領域だったのかもしれない。

一般的にはわかりにくいだろうけど、

彼自身が、本当に描きたかったものに近づいていたとしたら、嬉しい。



それは、本人にしかわからないんだろうけどね。


ルノワールは、痛みと戦いながらも、最後まで絵を描くことを楽しんだ。

モネもまた、自分の描きたい世界を表現することを楽しんだと思いたいです。






若い時の、エネルギッシュな美しさがあるように、

年を重ねてからにじみ出る、円熟した美しさも、確かに存在する。


まるで、熟成されたウイスキーのように、王者の風格が漂うのだ。


それは、さながら、凜として佇む、睡蓮であり、小舟であり、しだれ柳のよう。



モネじいさんは、86歳まで生きました。


「印象・日の出」という作品は、「印象派」というジャンルの原点となったそうです。




俺は、老眼鏡を、途中から外しました。

その方が、「よく見える」と感じたからです。



素晴らしい作品がたくさんあって、興奮しました。

モネ展は、8月21日まで、新潟県立近代美術館で開催中です。

ちなみに、6月18日は、AKBの総選挙で新潟県全体がごった返すので、

県外からのお客様は、その日以外にお越しになられた方がよろしいかと。




やっぱり、絵画も、いいものですね。


今日この日に、見られたことが、すごく意味のあることに思えました。

視力は衰えたけど、感性は、まだ生きている。



貴重な休日のひとときを、有意義に過ごすことができました。

明日から、またお仕事がんばります。


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2015-09-30

さくらももこの世界展に行きました。

テーマ:美術
新津美術館で開催中の「さくらももこの世界展」に、娘と行って参りました。


1990年、「ちびまる子ちゃん」がTV放映されたばかりの時、

23歳だった俺は、小田原に住んでいました。

初めて見た回が、「まるちゃん、学校でお腹が痛くなる」だったと思います。

その時の楽しさを、今でも鮮明に覚えています。

『おお~!』と叫びながら、家まで懸命に走って行く場面が爆笑でしたなあ。



その翌年、故郷の新潟に戻り、まるちゃんの単行本を買いました。

確か、7巻まで持っていたと思います。

結婚して、娘が生まれて、物心ついた時に、本棚にあるマンガを娘が見つけて読み、

娘はいつしか、「ちびまる子ちゃん」に詳しくなって行きました。

そして、我が家では今、全巻が揃っているみたい。(俺、その先読んでいないけど)


そんなわけで、親子二代でまるちゃんを読んでいたこともあって、

この間の日曜日に、父と娘で行きました。(カミさんは興味なし)



まるちゃんの扉絵や表紙って、不思議な魅力がありますよね。

よくわからんアジア系のキャラが細かく描いてあって、やたら楽しい。

インド人風のおっちゃんとか、エジプトの壁画風のおねえさんとか、

象とかラクダとか、カラフルなお魚とか、恐竜とか妖精とか…


この世の嫌なことを、ふっと忘れさせるような、安心する絵です。

曼荼羅のようであり、ペルシャ絨毯のようであり、キルトのようでもある。


近くで見ると、実に緻密で、色彩感覚も優れています。

いやあ、メガネ持っていってよかった~

俺は老眼が始まっているので、細かい文字や絵を見る時には絶対必要なんです。


一番驚いたのは、2000年の作品「魚の絵」。

プライベート用に描いたものらしいんですが、色づかいがお見事。

まるで、生きて動いているかのような、美しいオーラを放っています。


彼女の画力と、優れた感性を、気持ちよく味わえる傑作だと思います。



他で気に入ったのは、ビールの絵柄が楽しい「学級劇 ちびまる子ちゃん」の扉絵。

ちょっぴりお色気のある「すてきな夏休みの始まり」の扉絵。

「ひとりずもう」の上巻・下巻の表紙絵が、どちらも味があっていい。


極めつけは、坂本冬美のCD「花はただ咲く」ジャケット用イラスト。

何ともいえない、可愛らしいお色気を放っていますね☆




マンガのファンにとっては、下絵や直筆の生原稿が見られるのも楽しみ。

ダルマやこけしなど、民芸品もあったりして、なかなか面白い。


お絵かきコーナーや、おみくじコーナー、撮影ブースなどもあり、

家族揃って楽しめる会場になっています。



この展示会は、昨年に西日本からスタートして、全国を回っているみたいです。

この間まで秋田でやっていたらしく、現在は新潟で開催中。

(開催情報は、さくらプロダクションのホームページをご覧下さい)



さくらももこ先生は、デビューして30周年だそうです。

デビュー作は、「教えてやるんだありがたく思え!」(1985年りぼんオリジナル)

その翌年の1986年に「ちびまる子ちゃん」が「りぼん8月号」で連載スタート。


そうすると来年は、まるちゃん30周年になるわけですか。

今年の年末には、新作劇場映画も公開される予定だそうで、

まだまだ人気は続きそうですね。



俺が、彼女の最大の魅力だと思うところは、文章表現力です。

マンガはもちろん、エッセイの切り口が、なかなかシブい。

アニメが第2期に入って、毒が薄くなってきたなあと思った頃に、

「もものかんづめ」を読んだんですね。

これがまあ、すごい本で、週刊誌のえげつない行為と真っ向から戦っている。

彼女が本気で文章書いたら、きっと無敵だろうなあと感じたものです。



やっぱり俺は、文章のうまい人に憧れるんだよなあ。

ナンシー関先生(故人)と同様、熟練された、毒のあるギャグが好きです。


以前に、「毒のあるドラえもんが見たい」という内容の記事を書きましたが、

やっぱり「ちびまる子ちゃん」も、毒が盛り込んであった方が、絶対面白い。


ガキんちょ相手の健全なTVアニメもいいけれど、R18のまるちゃんも見てみたい。

せめてPG12でいいから、さくら先生にちょっとがんばっていただきたいですね。

そのうち、昼ドラのドロドロ系の脚本とか、書いてもらったらブレイク間違いなし!




「ちびまる子ちゃん」の世界は、居心地がいい。

「サザエさん」よりも「ドラえもん」よりも「クレヨンしんちゃん」よりも。


俺が一番感情移入するキャラは、藤木君です。

子供の頃の俺って、こんなイメージだったかもしれない(笑)

やたらとぶつぶつ言って、よかれと思ってやったことが裏目に出て…

結果、卑怯者扱いされるところが、涙を誘いますね。


ちなみに娘は、まるちゃんを地で行っているようなオバサン女子高生なので、

たまちゃんととしこちゃんと一緒に、トリオを組みたいそうです(笑)


やっぱり、変な人がいっぱいいる方が、安心する。

本来、世の中って、そういうところだと思う。


こうでなくちゃダメ。

この範囲で遊びなさい。この範囲で考えなさい。

俺は、そういう教育方法が、大嫌いである。


このルールだけ守ってくれたら、後は自由でよろしい。

そんなことを言ってもらえる環境だったら、すごく力が出る子供もいる。

さくらももこの世界は、そういう環境に息づいているように思うんです。


制約をかければかけるほど、純粋な発想が失われていく。

大人になれば、イヤでも拘束の嵐に苛まれるんだから、

せめて、物心つくまでの、子供のうちは、自由な発想を楽しんでいたい。




娘が高校生になると、父親との会話は減るものだそうですが、

我が家では、話題に不自由はしないかもなあ…なんて。



しばしの間、年頃の娘と、楽しいひとときを過ごせました。



才能あふれるさくら先生に、拍手喝采の親子2人であった。(キートン山田の声で)





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2015-09-13

ラファエル前派展に行きました。

テーマ:美術
久しぶりに、美術館に行きました。


リニューアルした新潟市美術館は、照明もLEDになったりして、何だか新鮮。

「英国の夢 ラファエル前派展」は、7月19日~9月23日まで開催中。

もっと早く行きたかったんですが、お金と時間がなくて、

何とかやっと先週、行くことができました。


もうすでにピークは過ぎているので、お客も少なめで、ゆっくり見ることができました。



レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロは、

盛期ルネサンスを代表する、三大巨匠。

俺的には、信長、秀吉、家康のような関係であると捉えています。

ラファエロは、2人の天才から多くを学び取り、

穏やかで、調和に満ちた、模範的な作風を生み出しました。


俺が持っている本「西洋美術史入門」の記述によれば、

『…総合力、調和の力こそ、ラファエロ独自の才能。

 すべてをまとめ上げて創造する、プロデューサー的な才能。』とあります。


なるほど、たしかに、彼の作風は、どこか安心できるような、

最大公約数的な魅力があるような気がしますね。


ラファエロは、37歳という若さで、この世を去りました。

しかしながら、膨大な数の作品を世に残し、濃ゆい人生を生きたと言えます。



彼の存在は、伝説となりました。


紀元前、紀元後とか、戦前、前後のように、

大きなインパクトがある人物を境に、時代の区分けがされることは、よくあること。


それだけ、ラファエロの存在は、すごかったんですね。



ちなみに、ウィキペディアによると、日本語表記では、

「ラファエッロ」「ラファエルロ」「ラファエル」と、色々あるようですが、

個人名では「ラファエロ」、時代区分としては「ラファエル」になっちゃうみたい。


ややこしいので、どちらかに統一してもらえるように、えらい先生方、よろしく。




前置きが長くなりましたが、今回の展示は、「ラファエル前派」。

ラファエロがスタンダードになったことに反発し、

イングランドにおいて、ミレイ、ハント、ロセッティを中心とする7人のグループが、

1848年に「ラファエル前派兄弟団」が結成されました。


本展示会は、リバプール国立美術館所蔵の、彼らの力作を、一同にご覧いただけます。



まず、何といっても一番目を引くのは、

ミレイの「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」でしょう。

宣伝ポスターやチラシに印刷されているこの絵は、何ともインパクトがあります。

今風に言うと、いわゆる「壁ドン」みたいな構図なんですね(笑)

しかし、厳密には、旅立とうとする兵士を行かせまいとして、

女性が名残を惜しんでいる描写なんです。

彼女のドレスの質感が素晴らしいので、ぜひ近くによって確かめて下さい。



俺が個人的に一番惹かれたのは、マクリーヌの「祈りの後のマデライン」です。

この絵を見た時に、俺はしばらく、釘付けになってしまいました。

クソつまらん解説なんかよりも、俺が感じたことが真実です。


画集に印刷されている写真よりも、現物の方が数百倍美しい。

光と影のバランスが絶妙で、この絵から、物語が想像できる、ロマンチックな作品です。


絵画を楽しむコツは、解説をいきなり読まず、作品をしっかり見てから読むこと。

主観や先入観は、美術鑑賞の妨げになるし、自分の感性を殺すことになりますから。

映画だって、見る前にストーリーをネタバレされたら、嫌じゃありませんか?

あくまでも、自分の感覚で味わい、付属的に解説を読み、参考にすればよろしい。


これはこう感じろとか、これはこう考えろ、といった「押し付け」は、大嫌いだから。



2番目によかったのは、ワッツの「十字架下のマグダラのマリア」。

イエスが処刑されて、意気消沈したマリアの崩壊した精神が、すごく伝わってきます。

ここまで悲しんでくれるなら、彼も浮かばれるんじゃないでしょうか。

表情、構図、色彩すべてが、焦燥感に満ち溢れていて、限りなく美しい。


3番目に挙げたいのは、ポインターの「愛の神殿のプシュケ」。

ギリシャ神話に登場する人物だそうですが、愛する人を想い続ける気持ちは、

昔も今も、そんなに変わらないものがあるんでしょうね。

明るい色調で、健康的なお色気を放つ、魅力あふれる傑作だと思います。


ちなみに、ポインターの「テラスにて」は、もっとエロいです(笑)


コワいのは、レイトンの「エレジー」。

この絵の女性は、この世のものでない感がハンパない!


そして、マニアックなところでは、グリーナウェイの「お嬢さんたち」。

ゴスロリ風のクラシカルな衣装が、何ともいえず、いい感じです。



そして、見逃せない傑作として、ロセッティの「パンドラ」があります。

二の腕がたっぷりした女性が好みなので、彼の絵柄は個人的に好きなんです。

魔性の色づかい、ダイナミックな手の描き方… ああ、スバラシイ。



大きな絵としては、バーンジョーンズの「レバノンの花嫁」かな。

北風と南風女性像がまとっている衣装が、風に舞っている感じがすごくいい。

日本でいうところの風神・雷神みたいで、何ともカッコいいですね。




時間があったので、約2時間くらい、美術館にいました。

今回はちゃんと、メガネを持って行きましたよ~


俺は、基本は映画だけど、読書も絵画も好きです。


動いているから、いいもの。

動かないけど、動きを感じさせてくれるもの。

色彩や文章で、想像の奥行きを広げさせてくれるもの。



日常生活だけでは、五感をフルに活用させることは、はっきり言って少ない。

感覚的に足りないものは、心が欲してくるものだと思う。



美術館で過ごす時間もまた、至福のひととき。

俺が、俺らしくなれる、貴重な時間。



文章の、魅力。

絵画の、魅力。

音楽の、魅力。


それらの総合芸術が、映画の世界。


そのひとつひとつのジャンルを極めていくことで、

より映画を楽しめる感性が磨かれていく。



これからも、俺は、美術館に通います。


その方が、俺の映画人生が、もっと楽しくなるから。







【今後の開催予定】


2015年10月3日~12月13日 名古屋市美術館

2015年12月22日~2016年3月6日 Bunkamura ザ・ミュージアム

2016年3月18日~5月8日 山口県立美術館


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2014-09-14

「黒井健 絵本原画の世界展」に行きました。

テーマ:美術
長岡にある新潟県立近代美術館に行って参りました。


新潟市出身の画家、黒井健は、「ごんぎつね」「ころわん」などで有名なあの人です。

最近見に行った近藤喜文展もよかったですが、こちらも素晴らしい。

あまりの繊細なタッチに、感動して涙が出てしまいました~



数年前に見た、いわさきちひろの絵を見た時の衝撃を思い出したんです。

「おかあさんの目」の中の1枚、女の子が母親を見つめる横顔を見たとたん、

俺は、はっとしました。

純粋な瞳に、ふっくらした頬のラインに、何か、こみ上げてくるものがありました。


それは、娘が生まれた時に感じたものだったのかもしれない。

幼い寝顔を見ていると、嫌な事を何もかも忘れてしまった記憶があります。

彼女は、3歳までに、すでに一生分の親孝行をしてくれました。

だから俺は、娘がどんな大人になろうとも、受け入れられるような気がします。

わからなくなったら、あの寝顔を思い出せばいい。


この横顔の絵は、不思議な力があるように思います。

いわさきちひろの絵にはない魅力が、彼の絵にはある。

根底にあるものは、同じものなのかもしれないけどね。



宮沢賢治の世界とも、縁が深い。

展示会のために描き下ろした「ケンタウロスの祭り」は、絶品でした。

震災で亡くなった御霊が昇華されるのを見届けるような、荘厳な作品でした。

(画集に掲載されていなかったので、タイトルがうろ覚えですいません)

この絵に加えて、タンポポの綿ぼうしの輝きを描いた絵が、俺の感性を揺さぶりました。


このおっちゃんは、いい仕事をするなあ~(涙)



新美南吉の「ごんぎつね」「てぶくろを買いに」は、超有名。

美しく切ない物語は、俺の心に残っています。

日本人としての、わびさびの世界なのかもしれませんね。

彼独特のやわらかい線で表現された「ふわっと感」が、たまらないです☆


「ころわん」シリーズは、人気があるので、親子にウケがよかったですね。

会場には、大きなぬいぐるみも置いてあって、人だかりができていました。

ころわんのお絵かきブースも、小学生の女の子で盛り上がっていましたよ。



世の中は3連休だけど、俺の休みは日曜日だけ。

映画には行かず、この展示会に行くだけで、今日が終わりました。

でも、行ってよかったです。

映画では得ることができない力を、得ることができました。



彼の素晴らしい画力が、鋭い感性が、俺の魂を刺激しました。



俺、たぶん、まだ生きられるかもしれない。


疲れ切っていた体に、何かがみなぎっていくのが実感できました。




見慣れた新潟の情景も、彼の魔法にかかると、実に美しい世界に変身します。

豚の親子や、豚のバレリーナを描いた絵は、爆笑でした~

全ての作品に、愛情が注がれているのがよくわかります。


アートって、素晴らしい。

才能のある人って、素晴らしい。


それは、誰かを幸せにする力だから。


近藤喜文さんは、惜しくも他界してしまったけど、黒井健さんは、健在です。

これからも、新潟県人のいいところをどんどん伝えていって欲しいです。


古くても新しくても、いいものはいい。

生き物たちのひたむきな姿は、人の心に何かを残すもの。


子供たちよ、大人のつまんない話よりも、自分が感じたことを忘れるな。

今日感じたことを、心の中で大事に育てて、いつか開花させなさい。

彼の絵には、そういう力があると思うから。



純粋なものこそが、最後まで残る。

一時的で流動的なものは、時間とともにすたれていく。

不変的なものは、いつだってシンプルな輪郭なのである。


シンプルなものこそが、本当は一番カッコいいのだと、俺は思います。



愛くるしさの中に、ほんわりとした雰囲気の中にある、力強さ。

言葉では言い表せない、いいものが、この世界にはたくさんあるんですね。



一日しかない、貴重な休日だったけど、いい時間を過ごせてよかったです。



彼の優れた絵が、これからも、幅広い世代の人たちに愛されますように。







「黒井健 絵本原画の世界展 物語との出会い」

2014年9月12日~11月3日まで
新潟県立近代美術館で開催中

開館時間:午前9時~午後5時まで
休館日:月曜日(9月15日と10月13日は開館、翌日休館)
入場料:当日券 一般1000円 大・高生800円 中学生以下無料


☆売店には、オリジナルグッズも多数揃っています。
 俺は、ころわんのミニタオルを買いました。
 お酒を飲む時に、下に敷くのにさっそく今夜から使っています。




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2014-08-18

「近藤喜文展」に行きました。

テーマ:美術
7月から開催が始まっていた「近藤喜文展」に、家族で行って参りました。


近藤さんは、新潟県五泉市の出身で、東京デザインカレッジに在学中に、
大塚康生氏の講義を受け、Aプロダクションに入社。
凄腕アニメーターとして、数々の名作を生み出した人です。

スタジオジブリでの活躍はもちろん、「赤毛のアン」「未来少年コナン」など、
宮崎・高畑両監督にとても信頼され、将来を有望された後継者でした。

初監督作「耳をすませば」を成し遂げ、「もののけ姫」の作画監督を終えた直後、
彼は急病で倒れ、帰らぬ人となりました。

彼が亡くなった年は、今の俺と同じ47歳。

俺は、感慨深く、彼の個性的な作品を、しみじみと見つめました。



俺には絵心というものがないので、うまく表現できないんですが、
彼の絵を見ていると、とても優しい気分になれます。

天賦の才能を持ち、監督が指示した通りの線を導き出し、
望まれている以上のものを生み出していく。

アニメーションというのは、絵に魂を吹き込む芸術だということが、よくわかります。


仕事仲間の田中敦子さんのコメントによれば、
「彼が描くと、何でも上品になった」そうです。

なるほど、確かに彼の絵には、品がありますよね。

「未来少年コナン」の、コナンとジムシーのケンカのシーンから、
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」の細かい表情とか、
監督が要求する内容を、自分の中で自由自在にアレンジしていたように思います。


展示品の中には、作画監督として、スタッフに指示を出しているメモなどもあって、
すごく細かい表現を、わかりやすく説明していく「気配り」も感じました。

「おもひでぽろぽろ」の、今井美樹と柳葉敏郎のスケッチは、本当にそっくり(笑)

彼の緻密な画力と、表現力のバリエーションにただただ驚くばかりです。



宮崎・高畑という巨匠の名前だけが目立つ、ジブリアニメですが、
映画もアニメも、多くのスタッフが心を一つにして、作り上げていくもの。

その中でも、作画監督というポジションは、非常に重要なんですね。




先日、NHKで放映された「宮崎駿の後を継ぐもの」を、
たまたまリアルタイムで見ることができました。

米林昌弘監督、宮崎吾郎監督が、それぞれの立ち位置で邁進している姿。

伝えたいことを、どう相手に伝えるか。

製作側の感覚と観客の感覚を一致させるための、視点をどこに置くか。
微妙な仕草や、繊細な心象風景を、どういう形で表現していくか。

第三者が見てわかりやすいものを追求してばかりだと、説明くさくなってしまう。
どこにこだわるかは、監督の個性と感性から生まれてくるもの。

2人の姿勢に、頼もしさを感じました。


近藤喜文、金田伊功といった「凄腕」が、相次いで他界してしまっても、
彼らの残した「魂のこもった絵」は、作品として永遠に残る。


「いいものを作りたい」という思いは、着実に受け継がれているのだ。



近藤さんの仕事ぶりの話を聞けば聞くほど、彼の描いた絵を見れば見るほど、
俺の心は、熱くなっていくのでした。


好きな仕事をして、いいものを生み出して、誰かを幸せにしていく男。

こんなカッコいい生き方をした近藤さんは、新潟の誇りです。


彼が育てた若いアニメーターたちにも、きっと彼の魂を引き継ぐ者がいる。

そういう情熱がある限り、日本のアニメーションは盛り上がっていくと思う。



人を、楽しませたい。

人を、喜ばせたい。

人を笑わせて、泣かせて、手に汗を握って、ワクワクしてもらいたい。


そういう思いが、いい作品を生み出すのだと思います。



近藤さん、47年間の駆け抜ける生涯、おつかれさまでした。

あなたの素晴らしい仕事のおかげで、世界中の少年少女たちが喜んでいます。


どうか、あの世でも、思う存分、好きなことをなさって下さい。


安らかに。

合掌。



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2014-01-05

「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」に行きました。

テーマ:美術
新潟県立近代美術館で開催中の、特撮博物館に行って参りました。


昨年の11月からすでに始まっていたんですが、なかなか行けなくて、
今日やっと重い腰を上げることができました。

あと2週間くらいで終わってしまうものの、駐車場は満車状態で、
多くの家族連れで賑わっていました。大盛況です~


ゴジラシリーズやウルトラシリーズの「特撮」をテーマに、
ミニチュアや着ぐるみスーツなど、わくわくするような展示品がいっぱい。

円谷プロだけかと思いきや、ピープロ作品もあったりして、新鮮な驚き。
轟天号や、ウルトラホーク1号、マットアローやマットジャイロ… うほ~

じっくり全部見ていたら、3時間半くらい中にいました(笑)


中でもすごかったのは、会場で上映される短編映画「巨神兵 東京に現わる」です。
エヴァンゲリヲンと同時上映だった時に見た時のとは、少し違うんですね。

メイキング映像を見て、さらにびっくり。
CGは使わずに、ミニチュアと大道具で、アナログな作りをしていたんですね。
あれを見たら、大抵の人はCGだろうって思うけど、すごくマニアックだったんです。

俺、そこまで知らなかった~

もう1回、本編を見て確認」したくなったのですが、
順路に逆行することは禁止だそうで、4月に発売されるDVDを待つしかなさそうです。

巨神兵は、3人がかりで操演し、あのぬいぐるみわんこも、ラジコンで操縦とは…
きのこ雲は綿で作り、火薬やビル倒壊シーンなんかも、スゴ技の賜物だったのです。

特撮スタッフ、かっけえ~


現代を生きる少年たちには、ミニチュア特撮を知らないかもしれない。
小学生の子供が熱心にお父さんに聞いている姿が、微笑ましかった。

物作りって、夢があって楽しい作業なんですよね。


映画に登場した、本物の巨神兵も展示してありました。
後部にちゃんと操演するジョイントが付いていました(笑)


庵野秀明氏は、「風の谷のナウシカ」で、巨神兵のシーンの作画を担当した男。
彼のこだわりがジブリを動かし、宮崎監督からは、「ナウシカを登場させない」
という条件付きで、この映画にGOサインを出したそうです。

この映画はスタジオジブリ作品なんですが、オープニングのトトロの絵柄が、
背景色を、通常の青でなくオレンジにしているところが笑えますよね。


てっきり東京だけかと思っていたんですが、新潟で開催してもらえた幸運…
年明けに、大きなお年玉をもらった気分になりました。


売店では、ウルトラシリーズやエヴァグッズがたくさん。
俺は、科学特捜隊のバッジと、エヴァのおちょこをお土産に買いました。

今、これでおいしい日本酒を飲んでいます~


モノ作りの仕事を経験した人間のひとりとして、職人さんたちの男気を讃えます。

皆様、いい仕事してまんなあ。


日本の技術力は、これからも受け継がれていくことでしょう。

特撮魂よ、永遠なれ。






※新潟県近代美術館(長岡市)において、1月21日まで開催中。月曜休館日。


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2013-11-14

ルドン展に行きました

テーマ:美術
この間の日曜日に、新潟市美術館に行きました。

11月2日から開催された「ルドン展」を見るためです。
予め前売り券を買っておいたんですが、さすがに先週は三連休で混むだろうと思い、
一週間遅らせて見に行きました。

雨の降りが激しく、悪天候だったのと、お昼時を狙って行ったせいもあって、
お客は少なめでした。

安心して、じっくり1時間半くらいかけて周りました。


オディロン・ルドンは、1840年にフランスの南西部、ボルドーに生まれました。

次男で病弱で、集団にうまく溶け込めなかった彼には、絵の才能がありました。

彼の描く作品は、とても独創的で、幻想的で、魅惑的です。

今の感覚で捉えたら、単なる「キモいイラスト」に見えるかもしれませんが、
当時は斬新で、前衛的なイマジネーションだったと思うんですね。


個人的に、彼の絵は、色のついたものより、白黒の世界の方が好きです。

会場に飾ってある絵に当てる照明が暗めに設定してあったのが、とてもよかった。


彼は、生首と眼球がとても好きだったんですね(笑)

女性の絵は、横顔がとても多い。

正面を向いている絵は、目を閉じていたり、うなだれていたり…

きっと、女性とまともに向き合うのが苦手だったのかな…?

そんなシャイな性格が、作品世界を掘り下げているように感じます。

彼の絵をずっと見ていると、不思議な世界でいざなってくれそうな気がするんです。

きっと、話したら楽しい人だったんでしょうね。

彼と同じ時代を生きてみたいなあ、なんてちょっと思いました。


今回は、新しい発見もたくさんありました。

まず、「読書する人」という絵が、とても気に入りました。
ヒゲぼうぼうのじいさんが、ゆったりした椅子にすわって、デカい本を読んでいます。
これ、図書館とかに飾ったら、カッコいいでしょうね~

次に、「モルガの海」という絵も、好きになりました。
地味な作品ですが、不思議な安堵感があったんですね。
こういう海岸で、一週間くらい過ごしてみたいな…なんて思いました。

最後は、「そして人間が現れた。彼が出てきた、彼を引き寄せる大地に訊ねながら、
暗い光に向かって道を切り開いていった」という作品です。

この絵を見て、俺はとても感動しました。
闇の住人にとって、周囲の世界は漆黒の闇です。
いきなり強い光を浴びると、目がつぶれてしまう。

それは、凍傷になった皮膚に熱湯をかけるようなものなんです。

この絵のタイトルの「暗い光」という表現が、とても気に入りました。
やんわりとほのかに感じられる光の方が、優しく感じられるんです。

絵画って、奥が深いですね。



ルドンは、76歳で、この世を去りました。

きっと、幸せな生涯だったのではないかと思います。








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2013-08-11

ルーベンス展に行きました。

テーマ:美術
本当は先週に行こうと思ったのですが、新潟県立近代美術館は長岡市にあるので、
長岡祭りの花火大会とカブるので、渋滞を避けて、今週にしました。

そうしたら、今日は最終日だったんですね~

駐車場は満車で、メチャ混みで、やっぱり大混乱でした(笑)

知らなかった、ルーベンスってそんなに人気あるんだ…


ご承知の通り、俺は、彼の絵を「フランダースの犬」で知りました。

それを、最終日にやっと見られるなんて、劇的ですね~

僕は、やっと見たんだよ、パトラッシュ。



ペーテル・パウル・ルーベンスは、1577年にドイツで生まれました。
1600年からイタリアに移り住み、宮廷画家となります。

彼は、絵の才能はもちろん、絵を描く環境にも恵まれ、多くの作品を残しました。
工房を築き、弟子を育て、友達や仲間に囲まれて、意欲的に活動したのです。

彼は、アーティストとして幸せな生涯を過ごした、稀有な人だったように思います。

持病が通風だったことが、ちょっと親しみを感じますが(笑)


当然ながら、「フランダースの犬」に出てくる作品は、
アントワープの教会に行かないと見られませんので、今回は無理です。

でも、彼の持つ絶大な力を、充分に堪能できる催しだと思います。

共同作品の中に、キラリと光るものがあるのは、何とも喜ばしいことです。


多くの画家は、生きているうちは酒飲みで貧乏でフニャフニャで、
死んでから評価される人が多いから、きっと「選ばれた人」だったんですね。

彼のもとで絵を学ぶことができた人たちも、幸せだったことでしょう。


絵というのは、性格とか、情念とか、その人の内面が出てくるもの。

ルノワールなんていう人は、きっと無邪気で明るい性格だったんじゃないかって思う。
彼の絵を見ていると、依頼者に喜んでもらいたいという気持ちが見えるから。

ゴヤなんていう人は、人の心の裏側を抉るような一面があるから、
お客を怒らせることもしばしばあったとか…


今回の展示会を見る限りでは、ルーベンスはとても誠実な人であり、
純粋で素直な感性を、正直に表現しているように感じました。

キリスト教など、宗教画というのは、どうしても形式的になりやすい。
その結果、厳粛ムードで、お堅い絵柄になりやすい…

しかし、彼の表現力は、素晴らしい。

荘厳でありながらも、生き生きした命の躍動が感じられるのです。

まるで、そこで息をしているような、体温すら伝わってくるイメージ。


俺は、聖書を少しかじったことはありますが、クリスチャンではありません。

だけど、聖書の世界っていいなあ、と感じられる絵柄なんです。

あたたかみのある作品って、理屈じゃなくて、感情で伝わって来る。

この感覚、なかなか好きな世界です。



慈愛に満ちた表情と、絶妙な色使い。

俺のような、くすんだ心にも、光は差してきます。


ガラスというのは、冷たい風は通さないけど、暖かい光は通す。

ステンドグラスの光、ろうそくの炎、暖炉の明かり…

光によって、見える物の色は変わるんですよね。



体は疲れていたけど、見に行けてよかったです。

パトラッシュ、僕は疲れているけど、がんばったよ。



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2013-06-30

「ミュシャ展」に行きました

テーマ:美術
6月は、パーフェクトに出勤できたので、自分のご褒美に、
万代島美術館で開催されている「ミュシャ展」に行って参りました。


アルフォンス・ミュシャは、チェコ出身の画家。
「アール・ヌーヴォーの巨匠」と呼ばれ、日本でも絶大な人気を誇る男。

チェコ人としては、「ムハ」という読み方をし、
フランス語読みとしては、「ミュシャ」と呼ばれます。

「パリのアール・ヌーヴォー」として、ポスター画がブレイク。
ビスケットやチョコレート、香水の箱の絵としても、庶民に親しまれていました。


今回展示された作品は、235点。
有名な作品はもちろん、習作や下絵なども多数あって、興味を惹かれます。

本格的な絵画から、彼がデザインした装飾品や洋服や食器など、
とても貴重な作品が多数見られるチャンスです。


今回、俺が気に入ったのは、「月と星」4部作、「百合の聖母」「スラブ叙事詩展」。
妖艶でありながら、気品と美しさを感じさせる、見事な作品でした。

チョコレートや乳児食、パリ万国博覧会の食事メニューの絵など、
とても可愛らしい絵もありますが、どことなく、色気があるのがいいですね。


画力の才能がある人は、線を限りなく少なくしていくことで、
より深い世界を自由に表現できるんだと思います。

文章で言うと、短く簡潔にまとめられた言葉が映える理由似ているかも。

少ない情報量で、わかりやすく伝えることで、
彼の芸術は、多くの人の心に残ったのだと思います。

彼のタッチは、マンガ文化にも、大きな影響を与えていますよね。
アメコミヒーローは、彼を模倣しているようにも感じますが、いかがでしょう。


彼が描く女性は、とても気品があって、美しい。
それだからこそ、心の内面に、ゾクッとくるような妖艶さが漂う。

少女たちの純粋で無垢な視線が眩しい。
怪し気な表情を浮かべた人物の背後にいる、死神が恐ろしい。


晩年、教会に依頼されてステンドグラスをデザインしたり、
聖書の「創世記」を壮大なスケールで描いたことなど、
彼の、芸術家としての才能は、いつまでも輝き続けていました。

緻密なデザインに、細部までこだわったオリジナル性。

今回は、ちゃんとメガネを持参したので、とてもよく見ることができました。

今どきの言葉で言うところの「ジョジョ立ち」も、たくさんありますよ~


「民族衣装を着た女性」の視線も、なかなかよかったですね。

彼の絵の主役は、どこか憂いているような目で、微妙な方向を見ているんです。

そこが、何ともいい。

かわいらしくて、清楚で健気で、尚且つ、生命力に満ち溢れている。


いい作品を見ると、気持ちがいい。

彼の絵を見る機会が訪れたことに、深く感謝します。


明日から、また仕事をがんばります。

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2013-04-07

ミュシャ、やっぱりいいね~

テーマ:美術
今、NHKの「日曜美術館」を見ています。

アルフォンス・ミュシャの魅力を、上手に伝えています。

何だか、嬉しいな~


井浦新(ARATA)が、新しいホストとして登場します。
彼の、繊細なエロティシズム言論が、今後も楽しみですね~

俺は、ミュシャの絵は、マンガの芸術だと思っています。

ピカソは、行き過ぎた。

そこを、色んな画家が補正して、ミュシャに行き着いた。
そう思うのです(笑)


ミュシャ展は、6月から新潟にやって来ます。

何だか、楽しみになって来ました~


その時まで、生きなきゃね(笑)

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