2008年映画熱ランキング その8 予告編 | 映画熱

2008年映画熱ランキング その8 予告編

映画雑誌をあまり読まない俺にとって、映画の最初の情報源は、劇場で見る予告編です。この印象で、見に行くかどうかを決めます。人の意見はあまり関係ない。自分の直感が頼り。


最近は、ネタバレし過ぎて行く気がなくなる予告編が多いので、そういう編集をしてしまうということは、よほど本編が貧弱なんだろうって思うことにしています。では、2008年映画熱ランキングも最後の記事になりました。独断と偏見で選んだ、ベスト10本と、ワースト10本をご紹介します。




【ベスト編】



1.アメリカン・ギャングスター


ボビー・ウーマックの主題歌にのせて、シブい映像がキラリ。リドリー・スコット監督の鋭い絵柄が、ラッシュフィルムのように視覚を刺激する。予告を半分見た段階で、絶対見に行こうと決めました。男の香りが漂う、2008年のベスト予告編です。



2.最後の初恋


ダイアン・レイン主演の、大人の恋の物語。いいなあと思っていると、中盤でダニエル・パウターの主題歌が流れる。うっひゃあ、うまいねえ。これはいい予告編です。映画の出来にも満足。CDも買っちゃいました。



3.マリと子犬の物語


あの号泣シーンをこれでもかこれでもかと見せつけられ、新潟中越地震がテーマとなれば、新潟県民として見に行かねばならんでしょう。まさに、粘り勝ちです。俺は、麻緒ちゃんの涙を無駄にはしません。新潟の人はみんなやさしいから、劇場でほぼ全員泣いてましたよ。レンタルDVDも高回転ですよ!



4.やわらかい手


映画の内容から言って、ネタバレせずには予告編が作れないと思うので、よく出来ている方だと思います。これ見ちゃったら、行かないわけにはいかない。で、やっぱり本編は傑作でした。丁寧に作った、やわらかい予告編だと思います。



5.呉精源 極みの棋譜


『…天才の頭の中、覗いてみませんか?』 ナレーションの谷啓の言葉に惹かれて、劇場に足を運びました。映画の出来は普通だったけど、クオリティの高い表現ができた秀作だと思います。天才は謎めいている存在だからこそ、魅力的なのだ。



6.砂時計


いきものがかりの主題歌が流れた途端、見に行こうと決めました。やっぱり、音楽の力はすごい。『…お母さんのいくじなし!』 という夏帆のセリフは、ネタバレ絡みのセリフですが、このセリフが入っていることで、彼女の演技力のアピールになりました。だから、これはOK。編集担当者の方の腕ってやつですね。お見事です。



7.ラスト・コーション


本編はヒドいけど、予告編はよかった。たまに、こういうパターンもあります。だから、予告編を見て見に行った人の中には、怒り狂っている人もいるでしょう。少なくとも、口コミじゃ観客が入りそうもない映画だと思うので、カップルで見に行ってしまった人はご愁傷様でした。ちなみに、タイトルの意味は “最後の警告”。



8.ハプニング


シャマラン監督作品は、予告編が毎回出来がいい。で、本編は3回に2回はハズレです。今回は、結局ハズレでした。ああ、予告はこんなに面白いのに。やっぱり、怒りがおシャマラン。(まだ言うか)



9.スカイ・クロラ


これはもう、かかった途端に見に行こうと決めました。だから、あんまり見せないで欲しい。ちゃんと見に行くから!



10.クローバー・フィールド


予告編の出来はよかった。少なくとも、本編の怪獣登場シーンまではワクワクしていられたので、よしとすべきか。ああ…悪夢のジイさん怪獣。




【ワースト編】



1.シルク


ワースト編でも言いましたが、ウソはいかんでしょう、ウソは。ストーリーだって、もっと品のあるものにできそうなもんなのに、何だか大人の女性に振り回される中学生みたい…いやいや、相手は年下の少女という設定だから、「ロリータ」 か 「白い婚礼」 といったところでしょうか。実に、もったいない映画。だまされることを覚悟しなきゃ、禁断の愛はできないのかもなあ。



2.崖の上のポニョ


イヤになるくらい予告編を見せられて、耳にタコができるくらい歌を聞かされて、本編を見る頃にはもうヘトヘトになってました。しかし、公開直前の予告編は最悪だったなあ。海の上走ってるところ見せちゃいかんでしょうが!ネタバレすんなよ、ジブリのウスラバカ野郎!…と子供相手の映画に怒ってもしょうがないか。



3.犬と私の10の約束


『…絶対見に来てね。約束だよ!』 なんて映画を見る前から勝手に約束されてもなあ。限りなく嫌悪感を覚えたので、絶対行くもんかと固く誓いました。



4.ザ・マジックアワー


あまりのユルさに力が抜けたので、行こうという気がおきませんでした。そういう意味では、親切ないい予告編だったりして?



5.陰日向に咲く


完全ネタバレ予告編の代表格かもしれません。いかにもな場面の連続に、嘔吐しそうになりました。よっぽど本編に自信がなかったんですね。



6.奇跡のシンフォニー


これもまた、どういう映画か完璧にわかってしまう予告編。こんなに見せちゃったら、感動もクソもないでしょう。あくびしすぎて涙が出るんじゃないのと言いたい。奇跡って、そんなに安いもんなの?



7.魔法にかけられて


あまりのキモチワルさに、気分が悪くなりました。魔法にかけられても、見に行きたくありません。お金をもらえるとしても、遠慮させてもらいます。ヒマじゃないんで。



8.Little D.J.


神木君が途中で病気になって死んでしまうのがバレバレですが、実際はどうなんでしょう?まあ、ドラえもんを台無しにした俳優の映画には興味ないので。



9.紀元前1万年


誰も見たことのない世界なんだから、ちょっとはワクワクしてきそうなもんですが、回数見る度に不安になっていくのは何故だろう?果たして、その不安は現実のものになりました。そういう意味では、正確な予告編と言えるかも。



10.イーグル・アイ


やたらと予告編をガンガン流すメジャー映画に限って、ロクでもない作品である可能性が高い。シャイア・ラブーフ以外の男が主演していたら、まだ少しはマシだったかもしれないけど、映画の中身がこんなんだったから、やっぱり彼でちょうどいいんでしょうな。作品が見えてないのは、一体誰か。俺の方か。それとも…?イーグル・アイで、しかと見よ!





以上をもちまして、2008年映画熱ランキングの記事を終了します。ご愛読ありがとうございました。


正月休みも今日で終わりまして、俺も明日から仕事始めになります。明日以降、また体制を立て直しまして、2009年の記事をスタートさせたいと思います。くれぐれも、期待しないで気長にお待ち下さい。では、またお会いしましょう。