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おお、レオが帰って来たような気がする。


もともと素晴らしい演技力のあるいい俳優だっただけに、「タイタニック」なんて映画に出てしまったのが、転落の始まりでした。もともとのファンが離れ、にわかファンばかりになってしまった時、彼が自分を取り戻そうともがいて出演したのが、「ザ・ビーチ」(大コケ)。その後もいろいろコケまくり、見せ場のない「ギャング・オブ・ニューヨーク」を経て、ようやく息を吹き返しました。


もともと彼の魅力は、人と違うが故に苦悩し、ボロボロになっていく過程に光るものがあった気がするんです。眉間のシワは、その象徴。ギバちゃんとは違うよ。デビュー作の「クリッター3」でも、生意気なガキを好演しています。俺的には、やはり「ギルバート・クレイブ」の可愛い弟、「太陽と月に背いて」のホモ青年がいいですね。


その、かつてのレオが帰ってきたような気がするのが本作。転落していく様は、彼の演技の真骨頂。
力強い眉間のシワ。そして、そして…。


あああっ、またしても排泄物!(今年3回目) 今度はオシッコです。閉じこもった彼の尿が、ガラス瓶に入った数百本の壮健美茶が…。圧倒的な迫力であなたのハートを直撃!


やばい、レオも本気だ。でも、この映画はオスカー取らなくてよかったんだよ。小便すりゃ取れるなんて言われたくないでしょ?


よし、これでかつてのファンも何人か戻ってくるぞ。がんばれ、デカプー! (某映画秘宝の呼称)


次回作は「インファナル・アフェア」(ハリウッド版)かな。ちゃんと金払って見るからね。