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2009-03-31

3月の反省

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】



「チェンジリング」

見に行こうと思った時には、終わっちゃってました。 …いつの間にやら、チェンジリング。


「オーストラリア」

セレブな人にはウケるかもしれないけど、ビンボー人にはちょっとなあ。2人とも魅力的な役者さんだけど、題材がそそらないのでパスします。


「ドロップ」

原作読んでないし、予告編を見ても魅力を感じなかったのでパス。これがヒットしたら、作品が面白いのか、イケメン俳優水嶋ヒロの動員力なのか、意見が分かれたりして。どうせなら、無名の新人を起用して作品で勝負した方が面白いかも。それだったら、行くかも。まあ、一般向け映画だから、ノータッチということで。


「釣りキチ三平」

実写になったら、ただの釣り少年の映画になっちゃった感じがしますなあ。CGのおサカナもかなりキモチワルそう。ちなみにアニメ版の声は野沢雅子でしたが、出来の方はフツーだったように思う。やっぱりコレ、マンガだから面白いんじゃないかな?須賀くん三平はいずれ、「釣りバカ日誌」 と共演することになるでしょう。


「イエスマン」

何でもノーと言っていた男が、何でもイエスと言うようになったら、幸せな人生になったそうな。はあ、イヤと言えない人って確かにいますが、これはかなり極端かも。オレオレ詐欺に遭ったらどうするんだろ?「イエスマン」 見に行きますかって聞かれたら、こう答えます。 『…いえ、すまん。』


「マーリー」

犬に何かを教わろうという気分になれないのでパス。


「ホノカアボーイ」

興味はあったけど、エイベックスを名乗る人物から変なコメントが来たので行くのをやめました。 …で、“アヒルさん”って誰?俺は桑畑ですが…。


「昴」

行くかどうかまだ検討中。女優としての黒木メイサにはあまり興味がないけど、バレエダンサー役ならちょっといいかも。桃井かおり姉さんが共演というのもオイシイので、来月に入ったら行こうかと思います。


「鑑識 米沢守の事件簿」

実は、ドラマの 「相棒」 を全然見ていないもんで…。お金もないし、パスですね。





今月見た劇場映画は、全部で5本でした。今年のトータルは21本。まあ、こんなもんかなあ。それでも普通の人よりは、多く見ていることになるんでしょう。軽い作品が多かったので、後半に見た 「ワルキューレ」 と 「ジェネラル・ルージュの凱旋」 は見応えがありました。やっぱり、映画は俺の生きる力。


飲み屋には、1回だけ行きました。「ヤッターマン」 を見た後に、会社のM先輩と。そしたら、つぶれたスナックSのマスターとばったり。いやあ、驚いたのなんの。何してんだよ、おっさん!でもとりあえず元気そうなので、何だかうれしかった。今度一緒に飲みましょうよ、なんて話しましたが、その “今度” は永遠に来ないかもしれないなあ。でも、生きていれば、また楽しく飲めるって。覚えておきますよ、マスター。店はなくなっても、俺にとってはマスターだから。


新潟ではまだ時たま雪がチラつきますが、世の中はすっかり春になりました。出会いと別れの季節。失うものがあれば、新たに得るものもある。今年こそは、お花見に行きたいなあ。


この時期って、元気な人とそうでない人の割合が極端のような気がします。俺なんか、どこへ行っても怒られてばっかり。まあ、怒られるのが仕事みたいなもんだし、怒られる立場だからしょうがない。それでうまくいくなら、それもいいでしょう。でも、たまにはほめられるような仕事したいよね。あんまりバカにされると、人は力が出ないもんだから。部下の不始末は全部俺のせいで、うまくいったら上司のおかげ。…ああ、切ないなあ。


まあ、ブログでグチッてもしょうがない。本数は減っても、映画に行けるだけ幸せだって思わなくちゃ。月イチでも、飲みに行けるだけ幸せ。家族が元気であることが幸せ。だからがんばって働かなきゃ。娘も4月で4年生!


そうそう、同級生の I 君は、無事に再就職したみたいです。“派遣切り” で生活がひっ迫していたところだったけど、起死回生のチャンスをモノにしました。読者のみなさんの中で、彼のような境遇を乗り越えた人がいたら、彼の苦労を心の中でねぎらってあげて下さい。よかったな、おめでとう!ビールを送っておいたから、景気づけに一杯やってくれ。お前が一人前になったら、今度は俺におごってくれよ。家族を大切にな。ガンバレ!


苦しい時にこそ、人にやさしくできる男が、本物なのだ。職場の状況も厳しいけど、少しでもいい空気を流せるように努力しています。ストレスがストレスを生むような悪循環は、なるべく避けたいもの。


思っていることって、どうしても表情や行動に出てしまう。ブログもできるだけ明るくやりたいんだけど、文章がうまくいかなくて、どうしても暗い方向に傾いてしまうことがある。それは仕方ない。俺も生身の人間ですから。


どうせなら、読んでくれる人に楽しんでもらえる文章を書きたいと思う。だけど素人ですから、能力に限界あり。そこを汲んでもらった上で、映画を楽しむための参考にしてもらえたらって思います。


オヤジのブログは、どうもグチが多くていかん。その点、若い人のブログは生き生きしていいですね。エネルギッシュにダイナミックに書き殴る。お行儀のいいブログは味気ない。自分の心に正直に、書きたいことを書くのだ。


もう少し、心の旅をしたら、新しい自分がつかめると思う。今は、物事をじっくり考えたい。現在はちょっとヘコみモードですが、またいずれ元気を取り戻せるでしょう。いい映画を見て、いい仕事をして、いい仲間と語り合いたい。まだまだこれからです。 …では、来月もがんばるとしますか。





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2009-03-29

つみきのいえ (DVD)

テーマ:アニメ・特撮

テーマは、“居場所” です。 理屈ではなく、情感に訴える作品。 受賞おめでとうございます。


できれば劇場で見たかったのですが、すでにDVDが発売されていて、近所のTSUTAYAに並んでいたので、そっそくレンタルしました。新作料金でも構うもんか。どうしても早く見たかったもんで。


監督は、加藤九仁生。製作は、「ALWAYS 三丁目の夕日」 で有名になったROBOT。16人のスタッフで8ヵ月かけて製作したそうです。ご承知の通り、アカデミー最優秀短編アニメ賞を受賞しました。日本語のナレーションは、長澤まさみが担当。


主人公は、一人暮らしのじいさん。海面の上昇により、上へ上へと建て増しした小さな家に住んでいた。ところがある日、パイプをうっかり落としてしまい、探すために水中を捜索することに。下の家に行けば行くほど、懐かしい思い出が甦ってくるのだった…。


映画は、約12分。作風は、フレデリック・バックの作品を思い出すような感じでした。鉛筆の質感を生かした、詩情あふれるノスタルジックな絵柄は、見る者の心を和ませてくれます。暖色系の色使いも、作り手の人柄が出ていると思います。世界に通用する優れた作品として、申し分ないでしょう。アニメ先進国である日本において、こういう作品が作られることは、とても意味のあること。環境問題を訴えるメッセージとしても、効果は大きいかもしれないですね。


DVDの収録時間は24分で、ナレーションありバージョンと、なしバージョンが選べます。長澤まさみのごっつい声が、作品を力強く彩るのもよし。音楽と効果音のみのサイレントでしみじみ味わうのもよし。お好みに応じて使い分けて下さい。愛する人と、ただ黙って手を握りながら、しばしの間、画面に身をゆだねてはいかが。




人は、やがて老いていく。当たり前にあったものが、次々となくなっていく。大切なものを、どんどん失っていく。しかし、本当に大切なものは、心にしっかりと刻まれている。失った分だけ、何かがちゃんと残っているもんだし、新しい何かがどこかで生まれているもんだと思いたい。


主人公のじいさんは、思い出のつまった家に、これからも住み続けることでしょう。居場所というものは、自分の心が決めるもの。理屈ではないのだ。嫌が応でも、別れはいずれやって来る。だから、毎日少しずつお別れしていくのだ。映画のじいさんを見ていて、そういうことを考えました。


しかし、こんな海面スレスレだったら、海がシケたらあっという間に水没してしまいそうですね。あ、そういうこと言っちゃいかんのか。きっと、穏やかな海なんでしょう。じいさんの心のように。


“つみき” という表現は面白い。レンガとともに、思い出を積み上げてきた家。人生を積み重ねた、誇るべきじいさんの家。目に見えるものはほんの一部だけど、人には見えない苦労をたくさんしてきているのだ。


じいさん、あんたは偉いよ。家が水没するのが早いか、じいさんの寿命が尽きるのが早いか、競争だ!ガンバレじいさん、あんたの隣には、いつもばあさんがともにいる。パイプとワインを味わいながら、残りの人生を楽しもうぜ!






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2009-03-29

最近見たアニメ

テーマ:DVD ・ アニメ

ここ1年間くらいの間にレンタルDVDで見たアニメーション作品の中で、心に残ったいくつかをピックアップして紹介します。



「GUNSLINGER GIRL」


“ガンスリンガー・ガール” と読みます。通称 “ガンスリ” だそうで。美少女が銃火器を構えているパッケージが目に付いて、レンタルしたのがきっかけ。お前がこんな重たいもの持てるのかよ、って。


内容を見てびっくり。彼女は何と “義体” だそうな。いわゆる、サイボーグ。「攻殻機動隊」 の専門用語かと思ったこの言葉は、すっかり標準語になったんですね。


ある国の特殊機関において、戦闘能力の高い人間兵器を開発。それは、事情があってこの世から抹殺された少女たちの体が素材であった。洗脳により記憶は消去され、戦うための特殊訓練を施されていた。少女といういでたちは、敵を油断させるために効果的なんだそうな。


小柄で感情的なヘンリエッタ、明るくてサッパリしているリコ、お姉さんタイプのトリエラ、ストイックなメガネっ子クラエス、そして繊細でおとなしいアンジェリカ。この5人が中心人物となり、それぞれにパートナーというか、“管理者” の男が付いている。青年だったり、おっさんだったり。基本的に2人1組で行動し、ガンスリ少女は、パートナーの男を守って行動する。そう、女の子がボディガードなのだ。すげえ!


彼女たちが戦う相手は、テロリストが中心。銃弾を受けても、腕や脚が折れても、体のパーツを交換すれば元通り。脳を損傷しない限りは、いくらでも再生可能なのだ。しかし、酷使された脳の寿命が来ると、彼女はこの世の役目を終えることになる…。


この物語は、決して明るくない。むしろ、ダークな影がつきまとう。彼女たちがサイボーグになったいきさつも、それぞれ悲しい過去。その記憶は消されているが、かけらはどこかに残っている。眠っている時だけ涙を流す彼女たちの切なさが、心にしみる。これは、なかなかのストーリーである。


第1シーズンはマッドハウスが製作し、第2シーズンは、アートランド製作。それぞれに魅力的な絵柄ですが、好みが分かれるところでしょう。どちらもそれなりによろしいが、個人的には、「蟲師」 のアートランドを推したいかな。原作の絵柄に近いのもこっちだしね。


ちなみに俺は、原作10巻全部買いました。ソングコレクションCDも買いました。 …今、一番ハマッています。




「神霊狩」


プロダクションIG製作の妖怪モノかと思ってレンタル。まず、主題歌がエロくて素敵。歌うのは、小島麻由美。彼女は何者なんでしょう?CDを探すと、シングルはないらしい。ええい、アルバムごと買ってしまえ。スバラシくエロい声のシンガー・ソングライターを見つけてしまいました。いいじゃん、コジマ姉さん。エンディングを歌うYuccaも、ほどよくキモチワルイ。作品の不思議な世界を見事に表現していると思います。


内容は、幼い頃に姉を殺されてしまった少年の物語。幽体離脱、微妙な妖怪や魔物が随所に登場。女子小学生の霊能者なんかも登場して、なかなか盛り上げてくれます。派手さはありませんが、なかなか面白い。“タマヌケ” という言葉は爆笑でした。


これを見ていると、人間も妖怪みたいなもんかなって思います。俺的には、神主のオヤジがオイシイポジションかと思います。ワンカップがやたらと登場するので、俺もワンカップ飲みながら鑑賞しました。うー、酔っ払うと、あの連中が浮かんできそう。


後半では、声優に速水奨が登場。タマヌケした姿であの声だと余計に笑えます。病弱な霊能者の女は、おどろおどろしくて妖艶。顔は微妙だけどナイスバディな女博士よりも、女装した主人公の方がキレイだった。


スゴいんだかショボいんだかよくわからないけど、何だか楽しそうな世界。俺、この村の住民になれるかも。宗教団体とは距離をおきたいけど、神主さんの飲み友達になりたい。飲む相手がいなさそうだから。


『…酒は男を磨く水、心の汚れを落とす水。』 は、「酔拳」 の師匠のセリフ。日本酒は、酔い方が幻想的でよろしい。さあ、ホロ酔い気分で待ってます。 …妖怪たちよ、いらっしゃい!




「ケモノヅメ」


はっきり言って、よくわからんアニメですが、ムチャクチャ過ぎて爆笑でした。大人向きなので、少しエロもあります。クセのある絵柄なので、好みが分かれるところでしょう。俺、こういうユルくてマニアックな作品は割と好きな方。どこにでも出てくるような美少女モノよりは、ずっと面白い。


人間を食らう魔物と、それを退治するのを生業としている剣術道場があった。ところが、そこのリーダーが惚れた女は、何と魔物であった。苦悩したあげく、彼は女と駆け落ちしてしまう。逃げながらドタバタ、変身してドタバタ。ショボくてバカバカしい展開に苦笑しながらも、結局最後まで見てしまいました。


歌も変てこりんだし、内容もアホです。でも、好きなんだなあ、こういうの。最高の技術を持っている日本で、こんなふざけた作品を堂々を作ってしまうところが、またスゴいじゃありませんか。そして、それを楽しむことができるファンの懐の広さ。やっぱりいいですねえ、アニメって。何でもアリって感じで。




「ゴルゴ13」


ゴルゴの声は、何と舘ひろし。ニヒルな声だけど、ゴルゴの骨格と合っていないような気がします。もうちょっと太い声がよかったなあ。これじゃあ、ただの女ったらしみたい。まあ、セリフが少ないのが幸いしてますが。


内容は、1話完結なので、ちょっと慌ただしい。何だか 「刑事くん」 を思い出しますなあ。ゴルゴは、もっとじっくり見たいなあって思います。だけど、やっぱり面白い。


エロさは、思ったほどにはありません。だから、中学生が見ても全然大丈夫かと。ちなみに、俺の娘は見て爆笑してました。『…どうして後ろに立っちゃいけないの?』 と聞くもんだから、『…きっと、膝カックンされるのがイヤなんだよ。』 と答えておきました。


現在、3巻目まで見ました。面白いので、また借りようと思います。…早く1週間レンタルになってくれ!




「マクロスフロンティア」


「ワルキューレ」 を見た勢いで、最新のバルキリーが見たくなってレンタルしてきました。これ、なかなか面白いです。ゴルゴ同様、こちらで放映していなかったので、DVDレンタルで現在3巻まで見ています。いつもフルレンタルされているから、すごい人気みたい。(放映はすでに終了してるみたいですが)


今どきのスタイルだからついていけないだろうな、って思っていたんですが、見た途端に不安は氷解。『…デカルチャー。』 とか 『…文化してる?』 なんて言葉、まだ使っているんですね。何だかうれしいなあ。


メカアクションはCGだけど、バルキリーならOKでしょう。ボトムズはヒドかったけど。ファイター、ガウォーク、バトロイドの3段変形が懐かしいなあ。デトロイト・モンスターの登場もウレシイ。そして極めつけは、トランスフォーメーション!わざわざ人型に変形する必要なんてなさそうなもんですが、やっぱりやってくれるんですね、さすが!


歌姫は、なかなか高飛車でよろしい。たぶん、もうすぐ2人になるんでしょう。いいじゃん、文化のメロディを奏でる歌姫によって、バルキリーが大空を飛び、戦いの女神ワルキューレを呼び寄せるのだ!


主人公は、歌舞伎役者の息子という設定。キレイな長い髪をお持ちです。彼は、おねーちゃんたちに人気が出るでしょう。カワイイ美少年やら、メガネ男子やら、何だか楽しそう。


デカいゼントラーディ人もいっぱい出るし、歌姫と迷子になるお約束場面もあって、オールドファンは結構楽しめます。マグロという言葉が出ただけで、俺は爆笑しちゃいました。ミス・マクロスの場面では、ちゃんと水着を直す場面もあります。本作では胸元ですが、旧作はフトモモ。やっぱりフトモモがいいよなあ。


マクロスシリーズで面白いと感じたのは、「マクロスプラス」 以来。中盤からは、今どきの若者にウケる要素をたくさん入れたらいいでしょう。タイトル通り、新しいジャンルを開拓していってくれ!




「コブラ・ザ・サイコガン」


原作者の寺沢武一が自ら監督したOVAだけあって、クオリティは高いと思います。おねーちゃんの無意味な露出度も高く、ヒップラインのクオリティも極めて高し。


1巻に1話しか収録されていないのもどうかと。「ガンダム0080」 を思い出しますなあ。そのうち、まとめたやつが安く売られたりして。


コブラのサイコガンは、セックスアピール抜群。銃弾が曲がって自由自在に飛んでいくのがいいんですねえ。男は、誰でも自分のサイコガンを持っている。そして、曲がり具合がみんな違うのだ。男たちよ、自分のサイコガンを磨け。手入れを怠るな!


声の出演は、野沢那智。やっぱり彼の声が一番いい。「スター・ウォーズ」 でC3POの吹き替えをやったこともあったけど、やっぱり野沢コブラがいいなあ。劇場版で演じた松崎しげるはおっさんくさくてイヤだった。ちなみにその松崎のおっちゃんは、本作でエンディングテーマを歌っています。


現在、3巻まで見ました。続きを早く見たいなあ。 …早く1週間レンタルになれ!




「ぼくらの」


ぼくらの…何でしょうか?その意味は、最後までよくわかりませんでしたが、さしずめ “ぼくらの戦い” とか “ぼくらの運命” とか “ぼくらのジ・アース” とかでしょうか。見た者の印象でイメージして下さい。


夏休みに臨海学校で海に来ていた中学生15人が、不思議なゲームに参加することになりました。それは、巨大ロボットに乗って敵と戦う、というもの。順番はランダムになっていて、各自の私物であるイスがルーレットのようにクルクル回って、誰かを示す。


ようし、と意気込んだ元気のいい男の子が、がんばって敵を倒しました。喜んだのもつかの間、彼はすぐに死んでしまう。…これって、戦う度に人が死んでいくゲーム?


これはもう、すでに単なるゲームではない。まんまとダマされて強制的に戦わされる少年少女たち。中盤からは軍隊も絡んで大騒ぎに発展していく。果たして、彼らの運命は?


内容はヘビーですが、メカがショボくてどうも好かん。だから、人間ドラマとして見た方が面白い。特に、能登麻美子が演じた女の子はなかなかよろしい。やっぱり彼女の声はセクシーだなあ。最近の声優では、彼女の声がピカイチです。(地獄少女、「MONSTER」 ボナパルト嬢、「よみがえる空」 の彼女、「ガンスリ」 のエルザなど)


この作品は、妻と娘がハマッてしまって、付き合いで一緒に見てました。俺がハマッたのは能登麻美子の女の子と、もっさりした男の話のみ。でも、何だかんだで全部見てしまいました。


主題歌 「アイ・インストール」 はなかなかよろしい。石川智晶(いしかわちあき)の不思議な歌声にのって、思春期のフラストレーションが爆発する!意味もなく暴走してしまう世代こそ、この作品を見て考えよ。自分は何者なのか、何をすべきなのか。 …世の中、卑怯な奴は多いぞ、気をつけろ!




「空の境界」


原作は、同人誌の小説らしい。現在T-JOY新潟で公開中ですが、レンタルでも何本か見られます。


主人公は、超能力のある女。ダークサイドの魔物が絡んだ難事件に、面倒くさそうに挑む。どうもこのねえちゃんのキャラがイマイチなので、ずっと斜めに見ていました。しかし、何巻目だったか忘れたけど、確か 「痛覚残留」 という話で、またしても能登麻美子が登場!おお、見ていてよかったなあ。待ってました!


彼女が演じると、役柄がエロくなって奥行きが増していく。スバラシイ声の持ち主であります。主役はどうでもいいから、あんたが主役やってくれ!主人公、負けろ!…というワケにはいかんか。


内容はともかく、絵柄がとても美しく、丁寧な作品。これは、思春期の感性で見たらビンビン感じることでしょう。オヤジにはちょっと目が痛くなるけど、キレイだからいいじゃん。


レギュラー陣では、タバコを吸う女ボスが好みかな。「スカイ・クロラ」 のクサナギさんと絡ませたいですね。2人でスパスパ煙立てて、ののしり合いのケンカして欲しいなあ。


まだ途中なのでわかりませんが、せっかくだから見続けてみようと思います。




「夏目友人帳」


ニャンコ先生がかわいい。以上。





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2009-03-29

最近読んだ本

テーマ:

ここ数ヶ月、精神的に過酷な状況が続いているせいもあって、読書が思ったように進みませんでした。それでも時間を見つけては、少しずつ読んで脳を鍛えています。 …というわけで、今回は2冊だけご紹介。




「世界情死大全 愛と死とエロスの美学」 (桐生操 著、文春文庫)


何ともスゴいタイトルです。名前でわかるように、著者は女性。歴史上の人物のそれぞれの死に方オンパレード。生き様は、死に様につながる。終わりよければすべてよし、などと言いますが、終わりがヒドいと人生も台無しになるもんでしょうか。


肉体的な死と、精神的な死は違うと思う。何をもって幸福な人生とするのか。長くても短くても、その人の心に悔いがなければいい。幸せに見える人ほど苦悩しているかもしれないし、不幸だと嘆いている人ほど実は恵まれているかもしれない。死に際に至っては、他人の評価などどうでもよくなるのだ。


このまま死ねるか、と覚悟を決めたら、人はどういう行動に出るのか。権力を持っていたらどうなるのか。マニアックな世界ではあるけれど、彼らもまた人間である。そうなってしまうプロセスを学ぶことによって、自分への戒めとしたいと思います。…しかしまあ、色んな人がいるもんだなあ。




「闇の子供たち」 (梁石日 著、幻冬社文庫)


昨年公開された映画の原作本。ラストがどうも気に食わなかったので、原作を読んで検証してみました。なるほど、映画と全然違う。あの映画を製作した勇気は讃えたいけど、メッセージ性を捻じ曲げるようなストーリーの変更はどうかと思いました。というわけで、映画より原作をオススメします。


470ページもあるので、なかなか思うように進みませんでした。去年から読んでいて、つい最近ようやく読み終わったところ。内容が内容だけに、精神的にダークな日々が続くと結構キビシイものがあります。


タイの貧しい村では、幼い子供が売られていくのは日常茶飯事らしい。昔の日本だって、人買いとか間引きとか色々あった。生きていくためには、何でもやらなきゃいけないのが人間。その生々しい現実を、具体的な描写で表現しているこの物語は、鬼気迫るものがある。


ショッキングな内容として話題騒然になった本ですが、俺が見る限り、甘い描写も多い。こんなんじゃすまないだろ、という感じがしないでもない。しかしそれは、登場人物の全てが根っからの悪人ではなく、こうなるべくしてなってしまった、という現実があるからだろうと思う。好きでやってるんじゃねえ、って。


人身売買、殺人による臓器移植、幼児売春をしている当事者にとっては、そうしなくては生きられない環境にあるのかもしれない。悪いことだからやめろと言うのは簡単だけど、その後どうするのか。だから、国や大きな権力が動かないとどうしようもない。しかし現実は、国や軍隊や警察も癒着していて、権力の保護のもとに公然と行われているらしい。もうこれはすでに “闇の文化” になってしまっているのかも。


タイという国柄を考えると、同性愛者が多かったり、性転換手術がさかんだったりと、先進国ではなかなか行えないことを率先してやっているイメージもある。人権問題や法律に触れるという観点で、手術を受けられない人も多いのだ。当事者にとっては、命が懸かった深刻な問題なのだ。だから、一般論は簡単に通用しない。


物語の中で、日本の子供がタイで移植手術を受けるくだりがある。しかし、自分の子供を助けるためにタイの子供が殺される可能性があると言われても、母親は我が子を救いたいがためにそんな事実はないと否定する。それは、親としての自然な感情。ここで、主人公の日本人女性音羽恵子の役柄が重要になってくるのだ。


彼女は、高い志を持ってタイに渡った。しかし、厳しい現実を目の当たりにして、精神的に動揺する。先述した母親と対峙して口論になった時も、自分は子供を持つ母親の気持ちがわからないから、相手を不用意に傷つけてしまったと後悔していた。彼女の精神は、正常だと思う。誰も彼女の行動を責められないし、母親の行動を責められない。


映画では、ベテラン若手女優である宮崎あおいが熱演していましたが、しっかりしすぎてちょっとマイナスだったかもしれない。強さだけが全面に出て、原作にある繊細なイメージが乏しかったように思う。映画では、ゴミ収集車から子供を救う場面がありましたが、かなり無理があるシーンだった。原作にはありません。…あんな簡単にいかないだろ。記者の南部が江口洋介というのも、変な期待をさせそうで適役じゃなかった。原作ではもっとドライなイメージだから。


映画化する時、坂本監督は一時的な失語症になったという。それだけショッキングな題材だったからでしょう。命懸けで完成させた難産映画。内容に問題はあるけど、産声を上げたこの映画が、何かの突破口になればいいかと。ただし、映画を見ていない人の入門編としては、小説の方がいいと思います。


飢えた人間は、生きるためなら何でもやる。この問題は、上から目線の発想では根本的な解決にはつながらないような気がする。闇の中にある、生の人間の心をもっとしっかりと見なくては。


俺ごときでは、きちんとしたコメントはできそうもありません。しかし、映画では “?” だったことが、原作を読んで整理されてきたように思います。考えるには、方向性というものが必要。今になってやっと、この問題についての思考がスタートしたような気がします。


人は、人に対して何ができるのか。どこまでが善意で、どこからが悪意なのか。…ああ、よくわからない。





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2009-03-28

ジェネラル・ルージュの凱旋

テーマ:邦画

禁断の領域シリーズ第2弾。 …果たして、救命を究明できるのか?


“ジェネラル・ルージュ” とは、仮面ライダーストロンガーの怪人…ってそれはジェネラルシャドウだろ! もとい、これは映画に登場するお医者さんのあだ名。意味は、“血まみれ将軍” だそうな。“general” は、形容詞だと “全般的な” という意味になりますが、名詞だと “大将、将軍” という意味になります。由来については映画を見ればわかります。ちなみに、「空飛ぶ女くノ一」 の怪獣チマミレスとは関係ありません(あるわけねーだろ)。


原作は、海堂尊の同名小説。本作は 「チーム・バチスタの栄光」 に続いて2本目の映画化となりますが、原作の順序としては3作目だそうな。ちなみに2作目は 「ナイチンゲールの沈黙」、4作目は 「イノセント・ゲリラの祝祭」、5作目は 「ジェネラル・ルージュの伝説」 と続きます。…ほほう、じゃあ、本作には続きがあるの?


監督は、前作と同じく中村義洋。脚本は、斉藤ひろし。主題歌は、またしてもEXILE。


出演は、竹内結子、阿部寛、國村隼、野際陽子、平泉成、高嶋政伸、堺雅人、羽田美智子、山本太郎、尾美としのり、貫地谷しほり、正名僕蔵、林泰文、佐野史郎、玉山鉄二。


さて、映画ですが、今回はなかなかバランスのいい作品に仕上がりました。ほどよい緊張感を保ちながら、とことん楽しめる映画と言っていいでしょう。前作の記事では、“チーム・バチスタの曳航” なんてふざけたギャグでコケ下ろしましたが、俺にとってはこっちの方が数段いい。一般人にはよくわからない医療現場にメスを入れる、“禁断の領域サスペンス” シリーズ第2弾。前回は心臓手術、今回は救命救急医療。前作を知らなくても大丈夫ですので、ぜひ彼女をデートに誘って見に行きましょう。真面目な映画ですが、結構笑えます。


バチスタ事件を解決した女性医師・田口は、院内における諸問題を扱う “倫理委員会” の委員長に任命されてしまっていた。そんな彼女のもとに、怪文書が届く。それは、『…救命救急センターの速水センター長が医療メーカーと癒着している。』 と告発する内容であった。院長から調査を依頼され、またしても嫌がる彼女であったが、厚生省の白鳥が嗅ぎつけ、コンビ再結成で事件に挑むことになった…。


主演の竹内結子は、「リング」 でスバラシイ死体を演じてデビューした逸材。前作同様、このシリーズでの彼女はユルいキャラですが、今回は少し印象が違って見えました(俺の勘違いかもしれないけど)。「春の雪」 よりも 「クローズド・ノート」 よりも、本作の彼女は、演じていて何だか楽しそう。「サイドカーに犬」 以降、いい感じで肩の力が抜けたのかもしれない。もともと器用な女優さんではなさそうなので、それもいいんじゃないかと。


“相棒” の白鳥を演じる阿部寛も、前作に比べて少しキャラに変化がチラホラ。でもこれって、「トリック」 の上田教授そのまんまという気もしますねえ。映画を見ている間、今にも仲間由紀恵が登場しそうな雰囲気。でもまあ、何だかんだ言っても、彼はイキがいいのが長所。この時世において、こんなに元気のいいおっさんキャラはなかなか貴重かもしれないですよ。これだけ世相が暗いと、何だか彼のような男が頼もしく思えてしまうから面白いもんです。


“ジェネラル・ルージュ” 速水センター長を演じるのは、絶好調の堺雅人。「クライマーズ・ハイ」 の鋭い眼光と、「ハチミツとクローバー」 の微笑みが共存している、とっても怪しいキャラであります。中村監督の 「ジャージの二人」 に出演していたこともあって、オファーが来たんでしょうか。存在感タップリのギラギラキャラでした。彼の真剣オーラはすごいです。ホントにいい表情しますねえ、男の俺が言うのもなんですが、惚れ惚れするようなカッコよさでした。彼のミステリアスな魅力をご堪能あれ。


看護士の1人として、“ちりとてちん” 貫地谷しほりも登場。黙々と仕事をこなす無愛想キャラが、なかなかナイスでした。彼女って若いけど、腰が据わっている雰囲気があるので、プロの役者として魅力があると思う。いいなあ、俺もあんな感じで持ち上げてもらいたいなあ。ストレッチャーで運んでもらいたいなあ。注射もしてもらうかなあ。体も拭いてもらって、それから…ウッヒッヒ。


“倫理委員会” の副委員長役、つまり竹内結子をサポートする役柄を演じるのは、高嶋政伸。最近セクシーな嫁さんをもらったせいか、目つきが何だかエロくなりましたなあ。セリフの言い回しが変態チックで爆笑でした。ベテラン俳優・尾美としのりは安心して見ていられます。はっきり言ってウマい。それから、山本太郎の演技もよかった。彼は、俳優としてちょっと面白くなってきました。その他、前作のバチスタチームの面子も何人か登場しますので、ファンはお見逃しなく。


クセ者としては、正名僕蔵、林奏文の2人がマニアックな笑いを誘いました。本作はとにかく、小ワザがビシバシ決まります。伏線なのか、ただのギャグなのか、細かいところで見せる場面が多い。きっと役者さんがノリノリで演じたんでしょう。パンフに掲載されていた中村監督のコメントで、『…俳優さんの芝居がふくらんでいく。』 という表現が印象的でした。「ジャージの二人」 以降、中村映画に注目したくなってきました。(でもやっぱり、「アヒルと鴨のコインロッカー」 と 「チーム・バチスタの栄光」 はつまんない。)


そして特筆すべきは、やっぱり羽田美智子でしょう。彼女の静かな演技は極上であり、絶品。ゾクッとくる一重まぶたに、美しいアゴを持つ、マニアックな美人女優。しほりちゃんもいいけど、一番面倒を見てもらいたいのは彼女かなあ、うっへっへ…。妄想はさておき、彼女の演技が映画を盛り上げたのは言うまでもありません。役柄は、速水センター長を支えるポジション。嫌われ者の、たった一人の味方を、寡黙に力強く演じています。いいなあ、うらやましいなあ。ようし、俺ももっとがんばって、彼女から好かれる嫌われ者を目指すことにしよう!(何か間違ってますが)


本作を見て思い出すのは、「容疑者Xの献身」 です。この映画は、主役の2人よりも、容疑者の2人をクローズアップしたことにより、作品に奥行きが出ました。セリフが少ない柴崎コウは、かえって好印象だったほど。本作も、主役の2人よりも、容疑者にスポットを当てたことによって同様の効果が出たような気がします。「機動警察パトレイバー2」 しかり。ミステリアスな魅力というのは、お約束のような馴れ合いを排除する方が生まれやすいのかも。 …うーん、実に面白い。




“凱旋” とは、広辞苑によれば、“戦いに勝って帰ること” という意味。救命医療の現場は、まさに戦場。そこでは、常に様々な戦いがある。人間の行動が予測不可能なように、怪我や病気の症状も、次の瞬間には何が起きるかわからない。その行き詰る戦いを乗り越えて、最高の治療を患者に施す一方、自分自身との戦いにも勝利しなければならないのだ。

“救命救急センター” とは、“緊急を要する患者を専門に扱う機関” だそうな。急性心筋梗塞、脳卒中、頭部外傷など、二次救急で対応できない複数診療科領域の重篤な患者に対し高度な医療技術を提供する三次救急医療機関…ううむ、よくわからんが、“今にも死にそうな患者を専門に治療するプロ集団” というとらえ方でよろしいかと。


本作の主人公の田口センセイは、病院内では窓際族の部署らしい。だけど、それはそれで重要な役割を担っている。医者が全員ギラギラしていたらギシギシしてしまうもんね。緩衝材の役目をする人って、とても大切なんです。人は、話を聞いて欲しい人の方が圧倒的に多いから、聞き上手の人は貴重な存在と言えます。彼女の視点で見ると、色々なものが見えてくる。


言うまでもなく医者は、人を助けるのが本分。商売上は採算重視という考えもあろう。部署ごとの軋轢もあろう。プライドやメンツもあろう。患者の好みもあろう。調子の悪い時もあろう。だけどどんな時でも最善の治療を行って、患者を助けないといけない。結果を出さないといけない。それがプロである。これは、どんな仕事にも通じるものだと思う。


才能のある人がたくさんいても、コミュニケーション能力が乏しかったら、チームワークというものは生まれない。いい仕事をするためには、いい空気を流さなければならない。そのために大切なのは、一体何か。


単なる馴れ合いでは、いざという時にまとまらない。ぶつかり過ぎてもまとまらない。人間関係ムツカシイ。だから俺はこう思うんです。みんな気持ちよく、いい仕事をしたいって思っているはずだって。その一点さえあれば、何とかつながることができる。人を助けたくて医者になった人は、助けたいという気持ちで力を合わせることができる。映画の後半場面は、画面に釘付けになりました。…やっぱり医者ってカッコいい!


子供の時に憧れた大人のイメージと、実際に大人になった自分とのギャップに悩む人は多い。理想と現実は違うかもしれない。だからこそ、それを近づけていくためにロマンを持たなくてはならんのだ。発想の仕方次第で、人生はいくらでも楽しくなる要素がある。


俺はこの映画を見て、世の中捨てたもんじゃないって思いました。やっぱり、男にはロマンが必要なんです。同じものを見ても、人によって感じ方が違うのは当たり前。だからこそ、自分の感じ方に正直になりたい。映画って、やっぱりすごい。この映画、見ようかどうしようか迷ったんだけど、どういうわけか見ることになっちゃった。実際、見てよかったと思う。その日はイヤなことがあってヘコんでいたんだけど、画面からいっぱいエネルギーを受けて、見事にパワーアップしました。なけなしの金をはたいて見た甲斐があったというもの。


いい映画を見ると、気持ちがいい。いい映画というのは、スタッフや役者がいい仕事をしてこそ生まれるもの。そして、いい映画を味わう能力があってこそ、感動が生まれるというもの。俺の感性はまだまだ死んでいないということですな。


いい仕事をして、いい映画を見て、感動して元気に帰ってくる。それが、俺にとっての凱旋。心の栄養をたっぷりと吸収し、明日へのエネルギーを蓄える。真剣にがんばる者の燃える瞳が、人の心を動かすのだ。逆境に立ち向かう戦士たちよ、この映画で闘志を燃やせ。映画館から出てくる男たちの顔は、きっとみんな堺君になっている。


仕事のできる男には、サッパリしたところがある。それは、責任感というものなのかもしれないし、器というものなのかもしれない。何でも人のせいにしてしまう輩とは、明らかに違うものがある。それは、持って生まれたものかもしれないし、努力して築き上げたものなのかもしれない。その人と少し話をしてみれば、すぐにわかる。男の視線から見た男の魅力というのは、“何かやってくれそうな雰囲気” なのだ。


“挑戦的に微笑む男”って、何だかカッコいいじゃありませんか。こういう男が近くにいると、実に面白い。いっぱいいっぱいで疲れ切っている人は、かえって周りから力を奪うもの。俺も、混乱した状況を楽しむところがあるけど、なかなか彼みたいには立ち回れない。だから、憧れちゃいます。こういう顔で、仕事をしてみたいもんだと思います。しなやかに、エネルギッシュに黙々と。 そして、いざという時には “将軍” に変身するのだ。


阿部寛は確か、「北斗の拳」 でケンシロウの声を演じていた。それなら堺君はトキといったところか。静かに燃え上がる青白いオーラは、北斗百烈拳をもはじき返す。ギラギラ男同士のギラギラした戦い。通信カラテのケンシロウVSチマミレス将軍トキ。これは見ものです。アタタタタタタタタタァー!ホワチャーッ!…どんと来い、癒着の黒い金!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:3月24日 劇場:ワーナーマイカル県央 18:20の回 観客:3人

俺1人かと思ったら、本編が始まってから熟年カップルが乱入。誰もいないと思ったのか、大声で会話をしている。仕方ないので、微妙な咳払いを1つ…。皆様も気をつけましょう。俺は端に座ることが多いので。


【上映時間とワンポイント】

2時間3分。エンドロール終了後に、ある効果音が流れます。さほど重要ではないので、すぐに帰っても大丈夫です。


【オススメ類似作品】


「ジャージの二人」 (2008年ザナドゥー)

監督・脚本:中村義洋、原作:長嶋有、出演:堺雅人。あえて 「チーム・バチスタの栄光」 よりも、こちらをオススメします。本作とは一味違った、彼の魅力をお楽しみ下さい。


「壬生義士伝」 (2002年松竹)

監督:滝田洋二郎、原作:浅田次郎、出演:中井貴一。新撰組モノの時代劇。堺君が、沖田総司役を怪演しています。不敵な微笑みを讃えた若きサムライにご注目。ちなみに監督は、「おくりびと」 のおっちゃんです。


「やさぐれぱんだ」 シリーズ

出演:堺雅人、生瀬勝久(着ぐるみの声)。確か、金と銀の2巻くらいあったかな。シュールなコントが延々と続きます。レンタルビデオで入手できるので、興味がある人は探してみて下さい。こちらの堺君は、困った微笑みです。あの顔で固まった表情は笑えます。鋭いツッコミにもナイスでした。ヒマつぶしの最強DVD。


「ひとでなしの恋」 (1995年松竹)

監督・脚本:松浦雅子、原作:江戸川乱歩、出演:羽田美智子、阿部寛。何度も紹介しているのでお馴染みですが、この2人が本作で再共演しているので、やっぱり出さないわけにはいかんでしょう。女性が監督したヘンタイ映画としては、群を抜いて素晴らしい出来。嫉妬に狂う新妻役を演じた羽田ちゃんは実に初々しく、美しく、妖しくて、そしていじらしい。ああ、たまらん映画です。エロではありませんが、エロい要素タップリのプラトニック倒錯ムービー。


「リング」 (1998年角川)

監督:中田秀夫、原作:鈴木光司、出演:松嶋奈々子。これはオマケです。竹内結子のデビュー作にして、最高傑作。出番は少ないけど、強烈な印象でした。顎が外れるくらいデカい口を開けた死体は、実にスバラシかった。「ツイン・ピークス」 のシェリル・リーよりスゴいと思います。ちなみに 「リング2」 では、ドロンジョ深キョンが、デカい口の死体にチャレンジしています。これもまた、キモチワルくて素敵でした。





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2009-03-21

ワルキューレ

テーマ:洋画

悪・窮・令。 …追い詰められていっぱいいっぱいの、トム・クルーズの表情がたまらない!


“valkyrie” とは、北欧神話における女神の名前。パンフ記事によれば、“戦死者を選ぶ者” と言われている存在だそうな。日本語の “ワルキューレ” は、ドイツ語の “Walküre” からきているらしい。英語では “ヴァルキリー”。「超時空要塞マクロス」 のバルキリーも、これが語源ですね。


1934年のドイツで実際に起こったクーデター事件を映画化。監督は、ブライアン・シンガー。脚本は、クリストファー・マッカリー&ネイサン・アレクサンダー。音楽は、ジョン・オットマン。


出演は、トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、“コレクター”テレンス・スタンプ、カリス・ファン・ハウテン、トーマス・クレッチマン、エディ・イザード、クリスチャン・ベルケル。


さて、映画ですが、緊迫感あふれるスリリングな作品に仕上がりました。まわりくどい説明を一切省いたシンプルなスタイルが、現場の空気をうまく表現していると思います。時代は変わっても、人間の本質はおんなじですね。


1934年にヒトラーが国家元首に任命されて以来、ドイツ国内には、反ヒトラー勢力が常に存在していた。名門貴族出身のドイツ人将校クラウス・フォン・シュタウフェンベルクは、絶対の忠誠を誓うべきヒトラーの思想に疑念を抱き、反逆者になる決意をする。それは、ドイツの未来を憂えての行動だった…。


主演は、トム・クルーズ。アメリカ人の彼が、ドイツの英雄を演じるということだけで、撮影当時から周りがやたらと騒ぎ立てたのを、新聞記事などで読んだ記憶があります。これは、『…よそ者に、あんな若造に何ができるもんか』 という空気が渦巻いていたんじゃないかって、今にしてみれば思います。


しかし、まさにそれは、この映画の物語の状況そのもの。やたらと文句を言う人ほど、風向きが変わるとコロコロ態度が変わったり、土壇場で役に立たなかったり、自分のことばかり考えて逃げ出してしまったりするもの。そういう混乱した状況の中で、黙々と自分のやるべき事をやる男は、やっぱりすごいと思うんです。だから俺は、この映画の役柄を演じきったトムの功績を称えたい。周囲の批判なんて関係ない。俺は彼の役者根性を高く評価します。…トムはエラい!


妻役を演じたカリス・ファン・ハウテンは、オランダ出身の33歳。出番もセリフも少ないですが、グッとこらえた表情や瞳の奥に、情感がチラリと垣間見えます。アメリカ人のようなオーバーアクションがないところが、かえってよかった。好きなことを自由にできない国の女性の役柄を、しっかりと演じました。ほとんどが男ばっかりの画面の中で、彼女と子供たちが登場するシーンが、やけに際立つのは何故だろう。心が和むはずの場面で、余計に切なくなるのは何故だろう。


本作は、脇役陣もスゴい。“反逆者” の中においても、悪役は確実にいます。特にケネス・ブラナーとテレンス・スタンプは、圧倒されそうな存在感。あまり書くとネタバレになるからこのくらいにしますが、いかにも悪そうな男、怪しい男、頼りない男、アブナイ男がたくさん出てきますので、人間観察しながら映画を楽しみましょう。


特筆すべきは、トーマス・クレッチマンとクリスチャン・ベルケルでしょう。この2人に注目して欲しい点は、ドイツ出身の俳優であること。両者とも、苦悩イライラな場面がありますが、クレッチマンは顔にあまり出さない演技である一方、ベルケルはモロに顔に出ます。この対照的な匂いが、ドイツ人の心を感じるポイントとして面白いと思いました。ドイツ人としてこの役柄を演じるのは、感慨深いことでしょう。これから劇場に行かれる方は、余裕があったら確認してみて下さい。


監督のブライアン・シンガーは、最近ではアメコミ映画が多くなりましたが、「ユージュアル・サスペクツ」 で人間の深いドラマを撮った才能がある男。本作では、盟友のマッカリーと共に挑みました。トム同様、“アメコミ監督” と冷やかされましたが、しっかりといい仕事をしました。まさに、男たちの友情が結束して完成した映画。トムはまたしても、いい友人を得ましたね。


本作は、シリアスなドラマですが、随所に小さなユーモアもちりばめられています。題材が題材だけに、笑えないジョークもありますが、苦しい状況だからこそ生まれるユーモアもあるので、観客はそれを素直に楽しんでいいと俺は思います。だから、意識の高いカップルは、デートで行ってもOK。見終わった後に、しっかりと手を握りましょう。 (そういうわけなので、今回はギャグはなしです)




権力というものは、恐ろしい。しかしながら、人類の歴史の中において、それは不可欠なものであるのもまた事実。何よりも恐いのは、精神の暴走なのだ。同じ状況になれば、誰もが同じ行動をとるのかもしれない。自分だったらどうすればいい?自分は、彼の行動を批判する立場にあるのか?自分だったら、彼よりうまくやれるのか?もしあそこでああすればどうなった?そんなことを自問自答しながら、俺は映画を見ています。


本作は、そういう意味で見ごたえ充分な力作でした。細かい点での批判はあるでしょうが、人間の心を深く描いた作品としては、レベルの高いものであると思います。やっぱり俺って、“現場の空気ムービー” が好きなんですよ、きっと。


ブログのサイドバーに表示してあるのでご存知の方も多いと思いますが、俺の誕生日はヒトラーと同じ日です。かといって、ナチというわけではありません。ちなみに、倉沢敦美(わらべのかなえちゃん)と全く同じ誕生日なので、そっちの方を書こうかと思ったんですが、アイドルオタクと勘違いされても面倒なので、こちらにしました。今思うと、すごいイメージになるなあ。ヒトラーと同じ誕生日の、刀持ったサムライって…。


できれば、4日遅く生まれていれば、チャールズ・チャップリンと同じ誕生日だったんですが、これもまた意味があるんでしょう。ヒトラーの日に生まれて、チャップリンの映画を見て育った男。「独裁者」 という映画を見る度に、感慨深い気持ちになります。


人は誰でも、正しく生きたいと思う。しかしながら、常識やルールというものは、属する集団によってまるで違う。そこにおいて、うまく適応すればよし。適応できなければ、“悪者、異端” として扱われることになる。才能のある人ほど、孤独になっていく可能性も高いのだ。


俺は、若い時に転職と引越しをたくさんしました。そのせいで、いい歳になっても未だにビンボーしています。明日を生きる金も乏しいのに、映画を見に行っちゃうバカな男。でも、普通に生きていたら絶対手に入らない宝物が、心の中にいっぱいあります。それは、一文無しになっても絶対なくならないもの。それを教えてくれたのが映画の世界。だからこそ、どんな映画の中にもすっと入っていける。年食って記憶があいまいになっても、きっと心に刻まれているもんだと思う。そういうもんじゃないかな。


本作の登場人物は、いい意味でみんな人間くさい。俺だったらきっと、あのタイプかな。色んな人がいて、みんなそれぞれ役割があって、それをまとめるリーダーがいる。やっぱり、リーダーやれる人ってすごい。だから、ブライアンはすごい。トムもすごい。こういう男たちがいるからこそ、世の中は回っていくのだ。俺は、がんばる男の味方でありたい。人の目にふれないところで、黙々とがんばっている人にこそ、この映画を見てもらいたい。


トム・クルーズという俳優は、悪役が似合わない。しかしながら、裏切られて復讐に燃える男や、信念を持って立ち向かう役柄はよく似合う。アイパッチをした彼の情熱の瞳の輝きが、それを物語る。批判されても、ののしられても、しっかりと仕事をする。いい映画を作るのが彼の仕事。観客がスクリーンの向こう側を見るように、彼もまた、スクリーンの向こうにいる観客の心を見ているんでしょう。それだからこそ、人の心を動かす演技ができるのだ。


かんばれ、トム。グレゴリー・ペックのように、きっと晩年にはオスカーがもらえると思う。その時に立ち上がって拍手してくれる人がたくさんいるよ、絶対。本気で一緒に仕事をした友情は、永遠のものだ。だから今は、心の中にドンドン宝をたくわえよう。


悪い状況に困窮して指令を出すから、悪・窮・令。女神は、戦死者を選ぶという。悪い心を救う霊だから、悪・救・霊…なんてね。勝利の女神は、誰に微笑むのか。男は、ひたすらがんばって戦い続けるしかない。負けて死んだら、ワルキューレにいざなってもらおう。勝って生き残ったら、女神に感謝すると同時に、ともに戦ってくれた仲間にも感謝しよう。 …人は常に、誰かのおかげで生きていられるんだから。





【鑑賞メモ】

3月2日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 19:15の回 観客:約120人

初日にさっそく行きました。一番デカいところで見たかったので、ここを戦場に選びました。一緒に作戦行動したのは、会社のM司令官。


【上映時間とワンポイント】

2時間。もっと長くなるかと思ったんですが、コンパクトにまとまりました。冒頭だけ、少し解説の文字が流れますが、始まったら一直線に突っ走ります。ポップコーン食ってる場合じゃないぞ!


【オススメ類似作品】


「226」 (1989年フィーチャーフィルムエンタープライズ)

監督:五社英雄、原作:笠原和夫、出演:三浦友和。クーデターを題材にした映画で、一番印象に残っているのはコレです。異色とか美化だとか色々言われていましたが、俺にとっては極上の映画でした。当時まだ20代前半で、生きることに行き詰っていた時期にこの映画と出会い、とても勉強させてもらいました。俳優として駆け出しの本木雅弘が、苦悩する青年を好演しています。


「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」 (1986年東京放送)

監督:河合義隆、出演:武田鉄矢。「226」 と対照的に、こちらは楽しい作品。ユルユルの竜馬が爆笑の1本。それだけに、グッとくる場面も多かった。高杉晋作を演じるのは、何とアフロヘアーの吉田拓郎。浅野温子の熱演も光る。初々しい菊池桃子も見逃せない。男汁がほとばしる、男泣き純情サムライ映画。


「ジャンヌ・ダルク」 (1999年アメリカ・フランス合作)

監督:リュック・ベッソン、出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ。前半快進撃、後半ドロドロの対照的な展開が印象的な1本。何事も、終わらせるのって難しいですね。気がすむまで戦い続ける女に付き合った戦士のみなさん、どうもお疲れさまでした。




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2009-03-20

ドラゴンボール エボリューション

テーマ:アニメ・特撮

チンピラの縄張り争いみたいな映画でした。 …精一杯の髪型が泣かせるなあ。


鳥山明原作の人気マンガ 「ドラゴンボール」 が、ハリウッドで実写化。“evoluthion” とは、“進化、発展、移動、展開” という意味。内容はともかく、この映画を製作したアメリカの功績を讃えましょう。


俺自身は、原作をあまりよく知らない上に、今回はパンフも購入しなかったので、記憶と心象風景だけで記事を書きます。どうせほとんど読まれないだろうから、ほんの少しだけネタバレするかも。もっと詳しく内容を知りたい人は、積極的に他のブログを探して冒険の旅に出ましょう。


監督は、ジェームズ・ウォン。製作総指揮は、何と鳥山明。製作は、あのチャウ・シンチー。脚本は、ベン・ラムジー。主題歌を歌うのは、ジャパニーズシンガー・浜崎あゆみ。


出演は、ジャスティン・チャットウィン、エミー・ロッサム、チョウ・ユンファ、ジェームズ・マースターズ、ジェイミー・チャン、田村英里子、関めぐみ。


さて、映画ですが、ずいぶんスケールの小さい作品に仕上がりました。ドラゴンボールごっこのB級映画として見れば申し分ないでしょう。バカっぽいアクションをお楽しみ下さい。まあ、熱狂的ファンであればあるほど、怒り心頭かもしれませんが…。


“ドラゴンボール” と言われる、オレンジ色の球が世界中に散らばっていた。全部で7個あって、それを集めると、1つだけ願いが叶う伝説がある。主人公の悟空は、亀仙人、ブルマ、ヤムチャと共に、ピッコロ大魔王に立ち向かうのであった…。


悟空を演じるのは、ジャスティン・チャットウィン。ややタレ目のルックスは、青年に成長した悟空に見えなくもないが、何だか青白くて貧弱なイメージ。原作の悟空って、元気いっぱいの男の子じゃなかったっけ?何だか普通に学校に通って、イジメられてましたけど。女の子ともロクに話せない、ウジウジした男…こんなんでいいのか?ムリヤリの髪型はハリボテか?戦うオーラはどうした?


亀仙人を演じるのは、香港映画スター、チョウ・ユンファ。「レッドクリフ」 の出演依頼をドタキャンしたと思ったら、こんなところにいたんですね。彼はどうもセクシーさに欠けるので、ただのおっちゃんという感じ。“仙人” というからには、半分あっちの世界に行っているような役者を起用した方が面白いと思いますよ。


ブルマ、チチ、ヤムチャの3人は、何だかどうでもいいようなキャラでした。悟空のジイちゃんもちょっとなあ。ピッコロ大魔王にいたっては、ただのイカレたおっさんでした。顔色が悪いので、きっと病気なんでしょう。


しかしながら、田村英里子と関めぐみが健闘してくれたので、俺的には少々ポイントアップ。田村英里子といえば、NHKドラマ 「私が愛したウルトラセブン」 でアンヌ隊員を演じた女優。ウルトラ警備隊の制服を着用した彼女の姿は、とても神々しかった。そのタムラが、スゴ腕の悪役に挑む。これは見ものです。「007ゴールデンアイ」 のオナトップくらいのテンションでガンガンやっていただきたい。


一方、関めぐみといえば、「ハチミツとクローバー」 でストーカーをストーカーする女を演じたスレンダーな女優。「笑う大天使」 「ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エンジ」 では格闘アクションも披露。細い体にギョロっとした瞳が印象的でした。本作では出番は少ないものの、ある意味重要な役どころを演じています。この2人の共演を見られただけでも、多少お金を払う価値はあったかも。




それにしてもこの映画、ずいぶんお金をかけたんだろうけど、どうしてこんなにショボくなってしまったんだろう。原作知らない立場で見ても、これはアカンと感じてしまいました。何だか、ロシアの人形マトリョーシカを開けたら、いきなりちっこいのが入っていた…みたいな感覚でしょうか。


でも本作は、あくまでもアメリカ人の視点で語るのが筋というものでしょう。アメリカ本国でヒットしているのなら、それはそれでOK。世界経済を立て直すには、アメリカに元気になってもらいたいから。いいじゃん、「アメリカン・ドラゴンボール」 で。原作に敬意を払ってもらった上で、自分たちのやりたいことを思いっきりやればいい。それこそが、エボリューションというものでしょう。


悟空という名前を使用するからには、中国の 「西遊記」 みたいなイメージで捉えられてしまう可能性もあるでしょう。アメリカにとっては、中国も日本も似たようなものなのかもしれない。だけど、日本には、中国にはない繊細さと、懐の広さがある。オタク文化は、国によって違っていい。自分たちの見たいものを、自分たちのスタイルで作り出すことが大切なのだ。


本作の出来に不満があれば、今度は他の国が挑戦してみたらいい。色んな 「ドラゴンボール」 があっていいと俺は思う。ニセ物やバッタ物が増えれば増えるほど、本物の価値はグッと上がるのだ。


さあ、この映画は、世界中のファンの心をつかむことができるのか?つかもうぜ、ドラゴンボール…ってつかめてないじゃん!首根っこつかんだろか、と脅されても仕方ないけど、大きな第一歩を踏み出した功績だけでも讃えてあげましょうよ。その気なら、フランスでも中国でも韓国でもロシアでも作ったらいい。そして、映画が7本揃ったら、ファンの共通の願いが叶うかもしれないよ。 (…え?韓国と台湾ですでに作っているの?そうかあ、じゃあアメリカは3番手ってこと?でも、公式にはこれが1本目ということになるんですよね、たぶん。)



熱狂的ファンの視点で考えるなら、映画館に入る前と出た後では、観客のオーラの色が確実に違うような気がする。予告編で不安になりながらも、DANDAN心ひかれていって、ついに見てしまった。こりゃあ、チャラ・ヘッチャラじゃいられませんなあ。大丈夫、そう感じているのはキミひとりじゃない。


この映画を一つのきっかけにして、世界中のドラゴンボールファンが立ち上がることになれば、それはそれで面白い。1人1人のオーラを結集し、ピュアな心を核とした元気玉を生み出そうじゃありませんか。自分が見たいもの、手に入れたいものを具体的にイメージし、それを実現するために行動を開始しよう。多くのファンが心から望めば、きっと極上のものができると思うから。


「ドラゴンボール」 は、夢を与える作品。夢を信じて、夢をつかむのは自分自身。この世はデッカイ宝島。人生の全てはアドベンチャーなのだ。 …心に火がともった瞬間から、キミの冒険が始まる!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:3月17日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 21:30の回 観客:約15人

ドラゴンボールファンのYD君と2人で行きました。地元では吹替版しか上映していなかったので、字幕版を求めて新潟へ。


【上映時間とワンポイント】

約1時間30分。唖然としているうちに終わっちゃうかも。エンドロールの途中で、オマケ映像が出ます。ここで、関ちゃん再登場!


【オススメ類似作品】


「ヤッターマン」 (現在公開中)

監督:三池崇史、出演:櫻井翔。本作のドラゴンボールは7個。こちらはドクロストーンが4個揃うと、何かが起こります。こっちの方が、集めるの簡単かも。


「里見八犬伝」 (1983年角川)

監督:深作欣二、原作:鎌田敏夫、出演:薬師丸ひろ子。こちらは、8個の球が登場。漢字1文字が浮かんでいる透明な球は、戦士として目覚めると授かるんだそうな。“球” というよりはむしろ “玉” か。 これの亜流として、「宇宙からのメッセージ」 というトンデモSF映画もあります。これだと、光るクルミみたいだったように記憶しています。監督は同じくフカサクのおっちゃん。


「北斗の拳」 (東映VシネマのVアメリカ版)

監督:トニー・ランデル、原作:武論尊・原哲夫、出演:ゲイリー・ダニエルズ。正確にはハリウッド版ではありませんが、少年ジャンプの人気マンガが洋画スタイルで実写映画化されたという点でご紹介。しかしまあ、北斗百烈拳のショボいこと。フツーに指先でトントンしているだけでしたね。ピップエッレキバンみたいなシール貼っただけの七つの傷が泣けました。でも、吹替版はしっかり神谷明が担当していたっけなあ。ちなみに、ユリア役は鷲尾いさ子。もっとヒドい韓国版や台湾版も存在するらしいので、興味ある人は探してみて下さい。 …ねっ、こんなのに比べたら、本作なんてカワイイもんでしょ?




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2009-03-15

ヤッターマン

テーマ:アニメ・特撮

下ネタ満載のオヤジ映画でした。 オッパイ・フトモモ・ゲロ・チンコ・キンタマ…さあ、覚悟して見よ!


昭和の人気アニメ、タイムボカンシリーズ第2弾 「ヤッターマン」 が、実写映画になってスクリーンに登場。監督は、三池崇史。脚本は、十川誠志。音楽と主題歌は、山本正之。


出演は、櫻井翔、福田沙紀、深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ、阿部サダヲ、岡本杏理、ゲスト出演として、小原乃梨子、たてかべ和也、笹川ひろしも登場。声の出演は、滝口順平、たかはし智秋、山寺宏一。山ちゃんはチョイ役で出演もしています。


さて、映画ですが、無邪気でお行儀の悪い作品に仕上がりました。毒は多いけど、本筋は外していません。これから思春期を迎える少年は、ワクワクドキドキしながら楽しもう。下品だけど面白い。三池監督のスゴ技を、劇場で堪能すべし。


ドクロストーンは、4個揃うと何かが起こるらしい。それを追う犯罪集団ドロンボーと、正義の味方ヤッターマンの激しい戦いは佳境に入っていた。ドクロストーンを発見した考古学者が行方不明になり、娘は父親を探して欲しいとヤッターマンに頼む。ようし、ヤッターマンに変身だ。いざ、ヤッターワン出動!


ヤッターマン1号・ガンちゃんを演じるのは、嵐の櫻井翔。「ハチミツとクローバー」 同様、存在感のない主役としてのユル演に、さらに磨きがかかりました。まあ、キャラのテキトーさだけは雰囲気に合っているような気がしますが。


ヤッターマン2号・アイちゃんを演じるのは、福田沙紀。これまた、「櫻の園」 で唯一ダメだった主役でしたなあ。うーむ、この2人の組み合わせはどうかと。でも、変な期待をしなくていいから、ある意味気が楽かと。


悪役ドロンボーの女ボス、ドロンジョを演じるのは、深田恭子。アニメではスレンダーなボディにキンキン声が魅力でしたが、深キョンドロンジョは、ムチムチボディにソフトな声。おお、これはこれでイイのではないでしょうか。コアなファンは怒り心頭かもしれませんが、俺的にはOK。入浴シーンもあるので、どうぞお見逃しなく。


手下のボヤッキーを演じるのは、生瀬勝久。おお、この組み合わせは、TVドラマ 「鬼の棲家」 で意地悪な番頭役をやった以来ですな。初々しい深キョンをイジメ抜いたオヤジが、今度は深キョンにブンブン振り回されるところが笑えます。そういえばアニメ版の 「ヤッターマン」 でも、ドロンジョとトンズラーの声は、のび太とジャイアンだったもんなあ。立場逆転って、何だか面白い。


もう1人の手下、トンズラーを演じるのは、ケンドーコバヤシ。彼にはあまり期待していなかったのですが、以外とよかった。何というか、ボヤッキーとのカラミが実に面白い。深キョンドロンボーのもとにこの2人を配置したバランスが、なかなかよろしい。このトリオは魅力的だと思います。映画を見ていて、何だかドロンボーを応援したくなっちゃいました。


特筆すべきは、考古学者阿部サダヲの娘を演じた、岡本杏理でしょう。彼女は、「砂時計」 で脇役を演じた女の子。華はないけど力強いセリフの言い回しが少し印象に残っています。本作では、彼女の何がいいかと言うと、ズバリ、フトモモです。ヒロインの露出度がゼロに近いこともあって、彼女のヒラヒラスカートはなかなか注目ポイントでした。


ドロンジョのオトナの魅力とも違う、“青い” フトモモ。さすがは三池監督。「妖怪大戦争」 のフトモモシーンも絶品でした。フトモモ星人の皆様、本作の劇中、彼女がサソリにかまれた場面をどうぞお見逃しなく。ガンちゃんが、彼女のフトモモを吸う・吸う・吸いまくる!その吸われる場面での、彼女の手の演技がエロい!ああ、たまらんシーンです。ここだけで充分、金を払うだけの価値がありました。まさに、キング・オブ・フトモモ監督と呼ぶにふさわしい。三池監督、これからも美しいフトモモを撮り続けて下さい。フトモモファンとして応援します。



本作には、数々の小ネタも登場します。竜の子プロダクションの様々なキャラも、ところどころに出ますので、画面の隅々までお楽しみ下さい。それから、ビックリドッキリメカも結構笑えますので、チビッ子が楽しめる要素もふんだんにあります。表向きは健全路線なんですが、スキマスキマに下ネタと下品なジョークがちりばめてあるって感じ。


個人的には、ちょっとコスチューム的に不満が残りました。ヤッターマンの仮面が、目もとがやたらに空いているのが気になる。これはたぶん、演じる俳優の事務所の都合で、顔がはっきりわかるようにしてくれとか言われたせいなのかもしれない。でもこれは、はっきり言ってカッコ悪い。まるで、女の下着を被っている変質者に見えてしまいそう。アイちゃんなんか、紫だもんね。何だか、永井豪の 「まぼろしパンティ」 を思い出しちゃいました。それはそれで、三池監督の変態性の自然な表れということで解釈すればよろしいかと。


本作は、一般ウケはしないかもしれませんが、ヤッターマンで育った世代はきっと理解してくれるでしょう。子供は子供の視点で、大人は大人の視点で楽しめばよろしい。彼女とデートで見に行くなら覚悟せよ。場合によっては、険悪なムードにもなりかねないけど、ツボにはまれば、見た後にセクシーな時間を過ごせる可能性もあり。まあ、野郎同士で行くのが一番盛り上がりますね、きっと。


そして、山本正之が歌う 「ヤッターマンの歌2009」。これを劇場で聞いた時は、目頭が熱くなりました。「ヤッターキング2009」 を歌うのは甲本ヒロト。そして 「天才ドロンボー」 も深キョンたちがノリノリで歌います。思わず手拍子したくなる瞬間でした。世代を超えて、この珍作を大いに楽しんじゃいましょう。




“お色気” こそは、「ヤッターマン」 の重要な魅力の1つである。正義がいて、悪者がいる。両者の火花を散らす戦いの中に、ドロンジョのあられもない姿がチラリと見えるのがいい。何事も、緊張状態が続くとヘトヘトになってしまう。張り詰めた空気は、エネルギーを著しく消耗する。緊張と弛緩のバランスがあってこそ、パワーを最大限に発揮できるというものなのだ。


我慢ばかりしていると、精神が崩壊してしまう。俺も20代の頃は、本気にやり過ぎて色々失敗したもんです。やりたいことと、やらなければならないことのバランスがうまくいかなくて、落ち込む毎日でした。だから、ヤッターマンみたいに気楽にがんばれたらなあって思ったものです。


人間は、不完全な生き物です。できることと、できないことがある。本来できるはずのことが、どうしてもうまくいかない時がある。反対に、できなかったことがいつの間にかできるようになったりする。理屈通りにはいかないところがあるように、理屈を超えた力だって確かに存在するのだ。そのパワーの源は、人によって微妙に違うもの。


俺の場合、緊張と弛緩のバランスを保つために必要な要素が、ユーモアなんです。どうせやらなけりゃならないんだったら、少しでも楽しめる要素を考える。怒りに震えている状態を鎮めるには、笑いの要素をおり混ぜる。過酷なストレスに立ち向かうには、より強力なユーモアが必要になるもの。


その大きな役割を担うのが、“下ネタジョーク” なんです。エロこそは、万人が潜在的に持っている力。まさに、生命の根源。だって、誰もが思うはずでしょう。気持ちよくなりたい、って。


いいことすると、気持ちがいい。おいしいものを食べると、気持ちがいい。温泉に入って気持ちがいい。人を楽しませて、気持ちがいい。人と喜びを共有するのって、ホントに気持ちがいい。


女が喜ぶ、と書いて “嬉しい” と読みます。男は、女を喜ばせてやりたいもの。彼女が喜ぶ姿を見て初めて、男は嬉しいと思うものなのだ。だから、1人よがりの気持ちではなく、相手を思う心がないとダメなんです。自己中心な行動は、いい結果を残さない。ギャグがウケるのには、ちゃんとした根拠があるのだ。


飲み屋の女性たちと話していると、実に勉強になります。俺の下ネタジョークは、彼女たちとの会話によって鍛えられました。やっぱりオヤジは、下ネタジョークの1つも言えないとね。


本作は、いつものことながら、会社のM先輩と2人で見に行きました。そのあとガストで2時間半くらい熱く語り、行きつけのスナックBTで延長戦。「ヤッターマンの歌」 の映像付きカラオケを、酔っ払いオヤジがいっぱいいる店内で熱唱しました。B型のYちゃん、手拍子どうもありがとう。おかげで昨夜は大いに盛り上がりました。


この世にヤッターマンがいる限り、悪は決して栄えない。キミの心にヤッターマン。つらい時こそ下ネタジョーク。気持ちイイことみんなでしよう。清く正しく美しく、エロく雄々しくイヤラしく、俺のケンダマジックが、キミのシビレステッキを刺激する!気持ちよく戦い、勝利の快感に酔いしれよう。自分の力で勝ち取った、喜びパワーでポーズを決めろ! …ヤッター、ヤッター、ヤッターマン!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:3月14日 劇場:ワーナーマイカル県央 17:00の回 観客:約50人

会場まで少し時間があったので、近くのゲーセンに行ったら、巨大チョコをゲットしてしまいました。おお、ちょうどいい。ホワイトデーだから、飲み屋のねえちゃんのおみやげにしよう。ちなみにM先輩は、巨大サラミをゲット。…男根かい!慌てて駐車場の車に置きに行って、映画館に戻ったらもう会場してました。ああ、慌しいこと。


【上映時間とワンポイント】

1時間51分。エンドロール終了後に、ウソッぽい予告編あり。できれば、製作していただきたい。


【オススメ類似作品】


「妖怪大戦争」 (2004年角川)

監督・脚本:三池崇史、出演:神木隆之介。この映画の主役は、川姫のフトモモです。ドアップのフトモモに少年の手が触れる場面が2回。その弾力の瑞々しさは絶品。キリンビールの一番絞りを飲みながら堪能しましょう。


「漂流街 THE HARD CITY」 (2000年大映)

監督:三池崇史、原作:馳星周、出演:TEAH。小ネタ満載の粋なアクション映画。CGのラーメンと、ニワトリのマトリックスキックが爆笑でした。卓球をやる時の、及川光博の表情がスバラシイ。


「ウルトラQ」 第19話 「2020年の挑戦」 (1966年TBS放映)

監督:飯島敏宏、脚本:金城哲夫・千束北男、出演:佐原健二。誘拐怪人ケムール人登場。各地で人間が蒸発する事件が多発。本作を見ていて、これを思い出しました。 …ブァッファッファッファッフ。





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2009-03-08

ドラえもん 新のび太の宇宙開拓史

テーマ:アニメ・特撮

宇宙はとてつもなく広く、そして深い。 …人間の心とおんなじですね。


今月最初の映画はコレです。他に行きたい映画はいっぱいあるけれど、娘の喜ぶ顔が見たくて、連れて行ってあげました。金銭的にもキビしいので、見る作品を慎重に選ばねば。 …それって、ある意味緊張感。


監督は、腰繁男。原作は、藤子・F・不二雄の同名マンガ。脚本は、作家の真保裕一。何だか彼はすっかりドラえもん脚本家になりましたね。そして主題歌は、またしても柴崎コウ!歌も演技もドヘタだけど、やたらと仕事が来る不思議な女優。


声の出演は、水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、三石琴乃、千秋、櫻井智、佐久間レイ、大塚明夫、香里奈、アヤカ・ウィルソン、チュートリアル、若田光一。


さて、映画ですが、プラスエネルギーが充満した作品に仕上がりました。お決まりのパターンといえばそれまでですが、不安の多い世の中においては、こういう映画に救われることも大きい。何だか、安心して見られるのもいいもんですね。



のび太は、悪夢にうなされていた。宇宙船がトラブルを起こしてうんたらかんたらという、やたらとリアルな夢を見続けるが、誰に話してもまともに聞いてもらえない。しかし、ある時 “異変” が起こり、夢は現実のものになった。遠い宇宙の向こう側で、誰かが助けを求めている。一大決心をしたのび太であったが…。


声優の主要キャストについては、もう説明する必要もないでしょう。個人的には、ドラミの声がちょっとイメージダウンなんですが、まあ、今どきの子供たちにウケればいいでしょう。みなさんすっかり “ドラ声優” になりました。


今回のゲスト枠は、ヒロイン役に香里奈、悪役の手下にチュートリアルの2人、そして宇宙飛行士の若田光一。それぞれヘタですが、それもまたよし。ドラファンの懐は広いのだ。


特筆すべきは、悪役のボスを演じた大塚明夫でしょう。そう、あのブラックジャックです。いでたちは、「攻殻機動隊」 のバトーとトグサを足して2で割った感じ。トレードマークの帽子は、「戦闘メカザブングル」 のティンプを思い出します。いいねえ、おっさん。悪役といえど、味わい深いキャラでした。よかったらまた登場して下さいな。 『…よう、あん時のガキじゃねえか、また会ったな。』 って感じで。


子供には、景気不景気は関係ありません。子供は基本的に楽観主義で、楽しいことや面白いこと、そしてカッコいいことに憧れます。こんな時だからこそ、明るくなれる作品を見せてあげましょう。普段忙しくて子供の面倒を見られない親は、ぜひとも連れて行ってあげて下さい。見た後は、子供の手をしっかり握って劇場を出ましょう。


鑑賞ポイントの1つとして、変な動物たちがいっぱい登場する点にもご注目。個人的に面白かったのは、首の短いキリンがいたこと。進化論から考えると、あんなことになるんでしょうが、映画ではこんなことになりました。なるほど、こっちの方が進化論的にずっとリアルだ。そう考えると、現代のキリンはまだまだ発展途上か?…なんてことを考えてしまいました。気持ちに余裕があったら、劇場でチェックしてみて下さい。




もともと 「ドラえもん」 は、SFマンガである。自由な空想と願望が入り混じった、独特の世界。こんなこといいな、できたらいいな。そういう思いが、新しい世界を作る原動力となるのだ。今目の前に見えているものが全てじゃない。それは、決して現実逃避なんかじゃない。むしろ、現実に逃避することの方が問題だと思う。世の中も、自分自身も、絶えず変化している。むしろ、変わって当たり前。


“開拓” とは、新しい分野や進路を切り開くこと。昔を美化して未来を否定する人は、すでに人生が終わっているのかもしれない。どうせ変わるなら、面白い方向に思考した方が、未来が楽しくなる。明日という字は、明るい日と書くでしょ。混乱している世の中だからこそ、普段使わない部分を目覚めさせるチャンス。明日を変えていく力の源はプラス思考なのだ。


何もかもダメになると嘆いてばかりでは、力は決して湧いてこない。そういう人って、まるでダメになって欲しいみたいな感じがする。ノストラダムスで騒いだ連中も、まるで世界が滅びて欲しいみたいな口調だったっけなあ。どうせこうなるに決まっている、という考え方はどうも好きになれない。あきらめの感情はマイナスの力。周りから力を吸い取っていくだけのものでしかない。それが、悪循環の元凶。 


俺は、できれば明るい方に考えたい。本作のヒロインも、悪いことを誰かのせいにしてばかりではダメと言っている。暗い空気を明るい空気に変えるために、自分ができることは何か。みんなが下を向いているから、自分もそれに同調するってのも何だか寂しい。


「ドラえもん」 という作品が、長く支持されている本当の理由は何だろう?のび太がずっと同じキャラクターでいられるのは何故だろう?現実に考えて、こんな万能ロボットと一緒に住んでいたら、相当な悪ガキになっているだろうに。しかし、そういうマイナス思考を寄せ付けない魅力が、このシリーズにはある。魅力がなかったら、子供が夢中になるワケないもんね。


「ドラえもん」 は、子供の心を育てる。現実の世の中はこんなに甘くないけど、“甘さ” 自体はあった方がいい。 あった方が世の中がうまくいくし、居心地がよくなる。この作品が人気があるうちは、世の中は大丈夫だと思う。というか、そう信じたい。


“甘える” という言葉は、日本語独特の表現である。人を甘えさせる能力がある人は、人格者である。甘えるという行為は、報酬であり、ご褒美。がんばった人は、甘える資格がある。だから、甘ったれの人間が本気になったら、すごい力を発揮するもの。のび太には、そういう要素があるんじゃないかなって思うんです。


劣等感のない人間はいない。自分にダメな部分があるから、それを克服しようとしてがんばるんじゃないかな。そういう意味では、誰もがのび太的要素を持っている。だから、彼のダメっぷりを見て、他人事と思えないのかもしれない。そうだ、のび太は自分自身なのだ。


自分がダメになりそうな時は、のび太を思い出せ。あののび太だって、いざとなったらあんなにがんばれるじゃないか。てんとう虫コミックス第6巻 「さようならドラえもん」 の勇気を思い出せ。自分の力だけで戦おうとする、あの戦う男の瞳を思い出せ。のび太にできて、自分にできないはずはない。


バカにされるのを覚悟で、あえて言いましょう。ドラえもんは実在します。理由はカンタン、いた方が面白いから。そして、一人一人にふさわしいドラえもんがいる。現実の世界で必死にがんばって手にしたものは、もしかしたらドラえもんが与えてくれた道具なのかもしれない。夢をかなえるのはドラえもんの道具ではなく、それを使いこなすの自分の力。未来は、現在を生きる人の心で決まるのだ。


「ドラえもん」 は、世界中で広く読まれているし、TV放映もされている。それは、日本人の心の深さが受け入れられている証拠じゃないかって思います。笑いあり涙あり冒険あり、そして勉強になるマンガ。まさに、日本の文化である。この優れた作品を生み出した国の人間であることを、誇りに思いましょう。


「ドラえもん」 で育った子供は、心の中にのび太がいる。だからこそ、人に優しくなれる。しょうがないなあ、と思いながらも助けてやる。その代わりに、自分も助けてもらう。それでいい。日本人の長所は、そういう部分であって欲しい。お人よしで、人情に弱い。だまされても、不当に扱われても、優しい心を決して失わない。


本作を見て、心を開拓せよ。大人にはない子供の長所は、新しいものに寛容なことであると思う。新鮮な吸収力こそが、心を育てるのだ。宇宙と同様に、人の心も果てしなく広い。そこをどう開拓するかは、自分の心掛け次第。それは、年齢に関係なく、柔軟な発想によってどんどん広がるものなのだ。


何だか今回は、ドラえもんを熱く語ってしまいました。でも、それもまたいいでしょう。思うように映画が見られない今だからこそ、吸収力が研ぎ澄まされているのかもしれない。不景気だからこそ、こういう見方ができるのかもしれない。お金を払って劇場で見る限りは、妥協せずにしっかり見る。まさに、映画熱の原点としての姿勢を正される思いです。ドラえもんから学びました。ありがとう、ドラえもん。


観客席から身を乗り出して画面を見つめている娘の横顔を見ながら、連れてきてよかったと思いました。帰りの車の中で、夢中で話しまくる娘の生き生きした声。俺が子供の頃も、こんな風だったろうか。感受性の豊かな時にこそ、いいものをいっぱい吸収して欲しい。感動する心こそが、未来を切り開くのだ。ドラえもんは、いつでもそんなキミを見守っている。


全国ののび太よ、しっかりがんばれ。そして大人になったら、今度はキミがドラえもんになって、困っている多くののび太を助けてやって欲しい。のび太にはドラえもんが、ドラえもんにはのび太が必要なのだから。それでこそ、世の中はうまくいく。 …本当に大切なことは、実に単純なことなのだ。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:3月8日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 12:00の回 観客:約100人

子供の賑やかな声が飛び交う、楽しい劇場でした。みんな、すくすく育ってね。


【上映時間とワンポイント】

1時間42分。ちょうどいい長さでした。エンドロール終了後に、次回作の予告あり。


【オススメ類似作品】


「風の谷のナウシカ」 (1984年徳間書店)

監督・原作・脚本:宮崎駿、声の出演:島本須美。静かに暮らしていた風の谷に、トルメキア軍が襲来。本作のコーヤコーヤ星の民が、ガルタイト鉱業に襲撃される状況と重なります。


「ウルトラセブン」 最終話 「史上最大の侵略 後編」 (1968年9月8日放映)

ウルトラシリーズ史上、名作中の名作。宇宙人であるセブンが、地球のために命をかけて戦う姿は、永遠に忘れない。彼が何故そこまで戦えたのか、アンヌ隊員と一緒に考えましょう。そして、キリヤマ隊長と一緒に拳を握りましょう。


「タイタンA.E.」 (2000年アメリカ)

監督:ドン・ブルース、声の出演:マット・デイモン。それほどすごい作品ではありませんが、開拓という意味で紹介しておきます。地球が滅びて脱出して、移民星を探すのかと思いきや、何と地球を新たにもう1個作ってしまうという展開は爆笑でした。当時最先端のCGアニメとしては、氷の小惑星を通過するシーンが見どころだったように記憶しています。




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2009-03-01

2月の反省

テーマ:エッセイ

【2月に行かなかった映画とその理由】


「マンマ・ミーア!」

アバの歌は好きだけど、この映画はちょっとなあ。景気のいい時なら勢いで見たかもしれないけど、今の気分じゃあ、見ても盛り上がらないと思う。


「20世紀少年第2章」

これは、問答無用でパス。1作目が恐ろしく退屈だったので、もうコリゴリです。俺のよげんの書では、3作目もきっと行かないでしょう。…お前らとは遊ばねーよ。


「少年メリケンサック」

宮崎あおいがノリノリで演じているそうですが、予告編を見てシラケてしまいました。何となく…パス。


「フェイクシティ」

キアヌ・リーブスが今までのイメージをくつがえして新境地開拓…ってそういう言葉、過去にもいっぱい聞いたなあ。その割りに、未だに彼は大したイメージがないような気がしますが。何でもいいから、一度くらいちゃんとした演技をして下さいな。


「ブラッディ・バレンタイン」

バレンタインデーが血の海に!っていうネタは昔からありましたなあ。でももう3月だし、ホワイトデーが近いからお客さんは入らないと思う。しかも3Dなので、入場料は2000円…ぶっ殺したろか。


「旭山動物園物語」

余裕があったら見たかったけど、お金がないので行けません。新潟には動物園がないので、いつか娘を連れて行って、じかに見せてあげたいと思います。でも今はムリ。


「7つの贈り物」

ウィル・スミスがシリアスな演技をすると、どうもウソくさくていかん。まだ人間の中身にウソがあったりして。とりあえずこれはパス。


「ミーア・キャット」

ポール・ニューマンが晩年にがんばって作ったそうですが、題材に魅力がないのでパス。ところでこれって、全部CG?それとも本当に実在している生き物?


「余命」

せっかく松雪泰子のテンションが上がってきたと思ったら、ここでヒューマン映画ですか。何だか肩透かしって感じ。予告で99%くらいネタバレしているのも何だか感じが悪い。内容の宣告はどうか慎重に。観客によってはショックで見に来てくれないかもしれませんよ。で、夫役が椎名桔平ってのも怪しい。「銭ゲバ」 のイヤラしい父親のイメージがどうも…。DVで撲殺される映画かと勘違いしそう。やっぱりパス。



2月に見た劇場映画は、全部で9本。今年のトータルは16本になりました。もともとこの時期は、賞レースに関係ない映画がまとめて一気に公開される時でもあるので、俺みたいな男は結構忙しかったりするんです。まあ、今月はもっと減らさないと生活がヤバいので、見る映画を慎重に選びたいと思います。


つい最近、DVDプレイヤーが壊れてしまい、慌てて安いものを購入しました。我が家の経済状況では、ブルーレイだの地デジだのは論外。若い頃はオーディオに凝った時期もありましたが、今では見られればいいという程度で充分。1人暮らしの頃は気楽だったけど、家族を抱えているとなかなかキビシイもので。


飲み屋には全く行かなくなり、よくて月1回がいいところか。でも、仕方ない。2月26日は、10年目の結婚記念日でした。近所の居酒屋で家族で食事して、おいしいものをお腹いっぱい食べて終了。でもそれだけで妻は喜んでくれました。できちゃった婚だから、娘も今年で10歳になるんだなあ。俺がそれだけオヤジになったということですね。


映画に行かなければ、生活に少し潤いが出るかもしれない。でも、俺が干からびて半病人みたいになったら、働く力が弱くなる。だから妻は何にも言いません。映画を見た分だけがんばってまた働く。俺はきっと、そういう生き方しかできないんじゃないかって思います。妻よ娘よ、どうかあきらめて下さい。


そんなわけで、今月のブログが、記事がだいぶ減るかも。その分、アホなスピンオフ記事でも充実させればそれもいいかと。こんな時でもいっぱい見ている人はいると思うので、コンスタントに読みたい方は、他のブログへ行って下さい。


派遣会社に契約を切られて、家族を抱えて苦しんでいた親友 I 君が、ようやく再就職できたらしい。この場を借りておめでとうと言わせてもらうよ。よかったなあ。お前から明るいメールが届いたのは久しぶりだったよ。また一緒に映画行こうな。飲みにも行こう!


相変わらず先の見えない戦いをしている俺ですが、こんな時に見た映画こそ、いつまでも心に残るものだったりするもんなので、希望を胸に少しでも前に進みたいと思います。


暗く考えても、明るく考えても、同じ1日。読者の皆様も、どうかご無事で。では、3月もがんばります。





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