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2007-12-31

年末の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「サーフズ・アップ」


南極の氷を破壊したペンギンが、今度はサーファーになるそうな。すごいねえ。そのくらい適応力があれば、氷が溶けても生き残れそうだね。とにかくペンギンが気持ち悪いのでパスです。


「スマイル ~聖夜の奇跡~」


だからさあ、結末がわかるようなタイトル、やめてくれよ!絶対に行かねえ!


「エクスクロス」


しょこたんが主演だったら行ったんだけどなあ。3番手くらいだしなあ。ギザ微妙ッス。


「ルイスと未来泥棒」


娘に、連れてってあげようかと言ったら、見たくないと言われました。




さて、今年ももう終わりです。皆様、いかがお過ごしでしょうか。俺は相変わらずドタバタ人生です。ランキングの方はまだまだ続きますので、年が改まっても順次出していきます。


ああ、もう時間がない。妻が年越しソバを持ってきたので、今年はもう終了します。では、皆様、よいお年を!



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2007-12-31

2007年映画熱ランキング その4 ワースト映画編

テーマ:ランキング

いっぱい映画を見れば、必然的に変な作品もいっぱい見ることになります。今年も、ロクでもない映画がたくさんありました。オールジャンル総合、ダメ出し10作品!ネタバレありです。要注意!


最悪から最善の道を探せ。ピンチをチャンスに変えろ。だから、クズ映画から学べ。その悔しさを生きる力に変えよ。…それが、映画熱の真骨頂!



【ワースト映画編】



1.蟲師 (大友克洋監督)


期待して見に行ったのに、何だこの有様は!世界のオートモが、とんでもない誤解作品を作ってしまった。原作マンガ全巻と、アニメDVDも全巻持っている俺として、これほど悔しく悲しいことはなかった。大友のバカヤロウ!家族3人で見に行ったのに、あまりのヒドさに唖然として声が出せなかった。


この人、たぶん原作が嫌いなんだと思います。だから、ぐちゃぐちゃにしてやりたかったんでしょう。美しい生命の物語は、見るも無残なグロテスク化け物映画にされてしまいました。この罪は極めて重い。原作通りにしろとは言わない。ただ、テイストだけは失わないで欲しかった。さては…蟲にやられたか?


オダギリジョーも、蒼井優も、江角マキコも、大森南友もそれぞれいい役者なんだけど、こんなにアホなストーリーでは、ただのコスプレ野郎になってしまう。かわいそうに。キャリアに傷がついちゃったね。でも、あんたらに罪はないよ。悪いのは監督だ。このバカオヤジ!


「AKIRA」 も 「ワールド・アパートメント・ホラー」 素晴らしい傑作です。でも 「蟲師」 は文句なしに最低!…というか、このタイトルをつける資格なし!これにふさわしいタイトルは…ズバリ、「台無師」!


現在、この作品を映画に撮れる人間がいるとすれば、ギレルモ・デル・トロだと思う。少なくとも、このクソオヤジよりはマトモな作品になるでしょう。続編を作るんだったら、彼にまかせてみたらいい。


…ああ、全く、これくらい言わないと今年の怒りがおさまらねえ!わかったか、ゲロオヤジ!




2.ミッドナイト・イーグル (大沢たかお主演)


やはり出ました。まだ公開中なのに、ワースト映画に上位でランクイン。よっぽどヒドい映画なんですねえ。はい、その通りです。禁断のネタバレ、やってやるぜ!


ステルス爆撃機、全く飛びません。飛行シーンは光だけ。次に登場するのは、山に突き刺さった残骸だけ。だから、兵器ファンの人にはメリットゼロです。ステルス見に行ったら、ストレス抱えて帰ることになります…ってうまいこと言ってる場合か!


主人公の大沢たかおは、ヘタレです。タレ目俳優使うと、余計にダメ度が倍増。やる気なし。相棒の玉木宏も頼りない。自衛隊の生き残りである吉田栄作も素人みたいだ。この3人でチームヘタレを結成、数十人のテロリストと銃撃戦をやるそうな。完璧にダメでしょう。…あれ、テロリストは射撃がヘタだ。どうした、そんなことでいいのか?世の中変えるんだろ?もっとしっかり撃たんかい!


チームヘタレとテロリストは、何だかいい勝負みたい。ああ、ユルい。まるで温泉場の射的だ。で、どうやら、ステルスには核が積んであるらしい。ははあ、それを食い止めるんですか。天候が悪く、応援部隊を積んだヘリが降りられない。『…ダメだ。引き返そう。』 …あらら、帰っちゃった。で、何を思ったかオオサワ、『…ここにナパーム弾を投下して下さい!』 …ええっ、核をナパームで焼くの?それしかありませんって、おいおい!


他にいい方法がないので、米軍に協力してもらって、発射準備完了。その頃、さすがにチームヘタレにもようやく犠牲者がでた。『…おい、しっかりしろ!』 この間、敵は攻撃して来ない。どうやら、テロリストもヘタレみたいです。で、いよいよ発射体制に。しかしその直前、夜明けが始まり、空が晴れてきた!『…ナパーム、発射!』 (爆笑)。チームヘタレは、山中でナパームに焼かれて大文字焼きになりました。終了。


この映画、ロサンゼルスでワールドプレミアやったんですよ。信じられますか?何で阻止しなかったんだ?どうかお願いです、ナパーム投下して何もかも吹っ飛ばして下さい!もう、それしかありません!



3.それでもボクはやってない (周防正行監督)


まずは、このタイトルをご覧下さい。もうすでに内容がわかっちゃいますねえ。それでも、ということはラストで有罪になってしまうということでしょ?ちなみに 「それでもボクはやりました」 だったら、余計に笑えるけど。


主役の男は、どうにもならん男。いい大人なのに、ロクに仕事もしない。面接に行く時に忘れ物をする。満員電車で不審な行動をする。やたらと人のせいにして、自分からは何もしない。いつも人が何とかしてくれると思っている…ああ、こんな男は、いっぺんヒドい目にあっちゃえばいいんだ!


監督は、『…この映画では、犯人が彼かどうかということはどうでもいいんです。裁判のシステムの問題点を描きたかったので。』 と言っています。…ははは、身もフタもありませんなあ。「Shall we ダンス?」 から11年ぶりの新作。どうせならタイトルは 「Shall we 冤罪犯?」 にしたらどうでしょうか?



4.どろろ (妻夫木聡主演)


手塚治虫の傑作マンガがついに実写映画化!ギミック・アクションで妖怪変化と戦う!…でも、このもの足りなさは何?それはきっと、主役の2人がイカんからでしょう。両者はいづれも、出せばヒットが約束されている大スター。映画の面白さなんて、製作側はどうでもいいんです。


ツマブキ星人は、どう見ても弱そうだ。ずっと戦いながら旅をしてきた人には見えないなあ。顔つきがコスプレ観光客です。一方、シバザキ星人の役柄は少年。物語が進んでいくにしたがって、実は女のコだってバレるんですが…最初から思いっきり女じゃん!というわけで、2人とも平等にヘタなので、バランスがよくて目立たなかったということか。ヘタな女優には、ヘボ役者をあてがっておけ、ということか。…悔しくないのか、お前ら。


自分の運命を呪い、世の中を恨み、心の底から湧き上がる情念を、スクリーンにぶつける気概はないのか?ヘボの演技がチヤホヤされて、気持ちがいいのか?渾身の演技をしてみたいとは思わないのか?本気で役者やる気があるなら、もっとちゃんと仕事しろ。故・手塚先生に対して、恥ずかしくないのか?そういう意味では、2人とも “足りない部分” が多い。演技の仕事をしながら、その足りないものを、1つずつ取り戻して行くようにしたらいい。それがきっと、手塚ファンに報いることになると思う。



5.蒼き狼 地果て海尽きるまで (反町隆史主演)


チンギス・ハーンの物語だそうです。…はあん。で、主役は…ソリマチ星人だそうです。ああ、「13階段」 の詐欺師みたいな男か。GTOだかTYOだか知らねえが、存在感が薄い。彼みたいな薄っぺらな男では、3万人の兵士を引っ張っていけないんじゃないの?


案の定、3万人の前で大演説をぶちかましますが、こんなか細い声は、誰にも聞こえないでしょう。…あっ、そうか。モンゴルの人って、きっと耳がいいんだ。だから、ボソボソ話しているんですよね、ソリマチさん。


この映画、モンゴル建国800年記念作品だそうです。ロケとエキストラはモンゴル。俳優はほとんど日本人で、しかもドヘタな連中が主要キャスト。さらに、全編日本語。いいのかなあ。ちなみに、この映画の後、朝青龍がモンゴルでサッカーやって怒られました(爆笑)。



6.呪怨 (吹替版)


たぶん、字幕版はそれなりに面白かったんじゃないかって思います。だけど、新潟では日本語吹替版しか上映してくれませんでした。…そしたら、これがヒドいのなんの。


お笑い芸人のバカどもが、この映画を台無しにしてくれました。一体、何を考えているのかわかりません。これで声優の仕事したつもりなんでしょうか?小学生が教科書を読むのだって、もっとちゃんとやりますよ。読めばいいってもんじゃない。噛まなくてよかった、なんていうレベルじゃダメなんですよ。わかってるの?わかってないでしょ。ふふふ、あたしらはこれで声優もバッチリやれるわ、なんていい気になっているんだったら、早く改めた方がいいですよ。ファンにちゃんと謝った方がいいですよ。


…そうしないと、呪われるよ。間違いなく。これは警告だよ。ホラー映画を甘く見るなよ。だから、もう出るな。いいか、出るなよ。出やがったら…ハリセンボン飲ますぞ!



7.パフューム (ベン・ウィショー主演)


もっと品のある映画かと思ったんですが、ただのニオイバカの映画でした。匂いをどう表現するかが課題の作品だったそうですが、全編を通して、充分くさそうでした。ただひたすら、うっとうしいだけの映画。


この犯人、何の魅力もありません。対する警察や街の住民たちも、無防備でユルい。だから、つかまらない。それが余計にうっとうしい。早く終わって欲しい。まるで、拷問のような映画でした。


この映画を見た後は、香水なんて一生買うもんか、と心に固く誓いました。若い魅力的なお姉さま方、いい香水をつけた時はどうかご注意を。もしかしたら背後に、あのバカがいるかもしれない…気をつけろ!



8.愛の流刑地 (鶴橋康夫監督)


2007年の正月早々、変なエロ映画が誕生しました。原作は、渡辺淳一の官能小説。寺島しのぶが脱ぎまくり、平井堅が主題歌を歌う。これ、ジイ様にはたまらんらしいけど、俺は見ていて気持ち悪くなりました。


寺島しのぶは 「アキハバラ@DEEP」 で極上のフトモモを披露してくれて、俺的にはイケてる女優だったんですが、この映画で一気にダウンしました。全部脱ぐと、何だか萎えますね。


この映画、ヤッてるか裁判しているかのどちらかという印象でした。この好きモノの2人、「パフューム」 のニオイバカにやられてしまえばいいと思いました。死体もちゃんと始末してくれるしね。…おお、これがホントの愛の流刑地!シーボーズに墓守をしてもらいましょう。



9.不都合な真実 (ゴア主演)


世の中に逆らうようで恐縮ですが、この映画はうさんくさいと思う。大体、最初に出てくる地球温暖化の説明がサラッとし過ぎ。このところをしっかり聞きたかったんですが…。


不都合な部分はほとんどやらずに、都合のいい部分は誇張して出しまくる。アメリカ人の考えそうなスタイル。ゴアといえば、「マグマ大使」 の悪役の名前じゃん。じゃあ、吹替版は小林清志さんにやってもらいましょうか。 『…私の名はゴア!』 …あ、ダメ?それも不都合な真実ですか。



10.ハッピー・フィート (ジョージ・ミラー監督)


いたぞいたぞ、南極の氷を破壊する犯人が!何と、2万5000羽のペンギンが氷の上でタップダンスをしている!ぎゃああ、お前ら、地球を破壊する気か!大変だ、こいつらを早く皆殺しにしてくれ、そうだろ、ゴアさん。あんたなら奴らを止められるはずだ。


歌がヘタだからタップを踏むんだ…ってやめんかい!歌にしろ!…ああ、ダメだ。歌もヘタ過ぎて氷が破壊される!(どんな声だよ) この主人公、何をやっても地球を破壊してしまうらしい。やっぱり早く撃ち殺しましょう。南極の氷を破壊する奴は、みんな悪者なんしょう?ねえ、ゴアさん!






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2007-12-31

2007年映画熱ランキング その3 アニメ・特撮映画編

テーマ:ランキング

アニメに関しては言うまでもありませんが、特撮映画に関しては、邦画との境界線が難しい。まあ、俺の尺度で、アニメ心満載の実写映画は、これに入れています。ご意見無用、優秀作品10本をご紹介。



【アニメ・特撮映画編】



1.こまねこ (合田経郎監督)


今年見たアニメーション映画の中では、ダントツで1位。この作品は、世界に誇る日本の技術と言えるでしょう。たかがぬいぐるみのクレイ・アニメーションと侮るなかれ。俺、ぬいぐるみごときに泣かされてしまいました。


上映時間は、約1時間程度。小さいお子様と見るもよし。仲のいい友達同士で見るのもよし。1人で見て癒されるのもよし。そして、ケンカ中のカップルもまた、この映画できっと仲直りできると思います。セリフらしいセリフもないので、外国人でもOK。日本にはこんなに素晴らしい技術があるんだと、胸を張りましょう。


誰もが持っている、やさしい心。そして、イタズラ心。無邪気でかわいくて、いとおしい。ある意味夢物語みたいな世界ですが、たまには全てを忘れてリラックスするのもいいでしょう。我が家は、家族で劇場に行き、発売日にDVDを買いました。怒りに震えて我を忘れたら、この映画を思い出して下さい。極上の1本です。



2.仮面ライダー THE NEXT (黄川田将也主演)


この映画のよさは、若い人にはわからないかもしれない。気に入った理由は 「ロッキー・ザ・ファイナル」 と同じです。仮面ライダー1号本郷猛こそは、俺にとって永遠のヒーローなんです。


今回は、V3が登場。しかしまあ、このシリーズのコスチュームのカッコいいこと。2号もV3も、1号よりたぶん強いんだと思う。だけど本郷は、現役で戦う。1人でも戦う。人の力をあてにしない。相手が無理していたらいたわる。たった1人で、敵に立ち向かう!この、あくまでも孤独な戦いができるのが、俺にとってのヒーローの原点なんです。


だから、一番弱くても、本郷がリーダーなんだと思う。こういう男には、黙っていても人がついてくる。助けたくなる。力を合わせたくなる。仮面についた無数のキズは、男の勲章。がんばれライダー、俺はずっと応援しているぜ。 …男はいつも心に変身ベルト。どんな敵にも…ライダーキィ───ック!



3.ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序 (庵野秀明総監督)


新作とはいえリメイクだから、さほど新鮮味はありません。だけど、何だか見ていてうれしかった。それは、「ベクシル」 「ドラえもん」 「ピアノの森」 といったメジャー作品において、タレントやお笑い芸人のインスタント声優のヒドい仕事ぶりに辟易していたからです。


さすがにエヴァとなれば、プロの声優がいっぱい。ゾクゾクするような興奮でした。アニメーターもノリノリ。CGはこう使うんだという見本のような場面もありました。作り手の技術が爆発した、最高のクオリティ。感無量です。エヴァを知らない人が見ても、すごい作品であることはわかるでしょう。


ただ一つ残念だったのは、宇多田ヒカルの歌がサイテーだったことです。彼女、もともとエヴァのファンだったとか。それなら、作品を台無しにした罪は重いぞ。この映画によって、彼女のイメージは相当悪くなったんじゃないかな。あんたは、一般人の前で歌って稼げばいい。オタクの領域に土足で踏み込むな!



4.龍が如く (三池崇史監督)


これは楽しい。遊び心満載のインチキくさい映画です。もともとゲームなので、イメージがどうのこうのという人もいるでしょうが、素直に笑えて面白かった。主演の北村一輝よりも、悪役の岸谷五朗の方が絶対魅力的だと思います。ふくれっ面の女の子を演じた夏緒もカワイかった。


しかしまあみなさん、カラダが丈夫ですねえ。これくらい不死身だったら、ケンカの一つもしたくなるでしょう。どうぞ、好きなだけ殺し合って下さい。止めませんから。



5.大日本人 (松本人志監督・主演)


この作風は、新しいと思う。過去にこういう作品があったかはどうかわかりませんが、俺には初めてのスタイル。この映画は面白いですかと聞かれれば、面白いと答えます。でもそれは、俺的に面白いのであって、一般的に面白いかどうかはわかりません。


ギャグというのは、わかる人とわからない人がいるもの。それは、人間性の違いであって、人としてのレベルは関係ないと思うんです。みんなが素直に笑える映画を撮ろうと思えば撮れたのかもしれない。だけど、松ちゃんはあえて自分の作風にこだわった。そして、それを映像化した。その姿勢は評価すべきでしょう。


安易な企画ものでテキトーなものを作ってそこそこ儲けよう、と思っている小心者が多い現在。誰も考えたことのない、すごいもん作ってやろうっていう気構えがいいじゃありませんか。この映画、ヒットしたらしいから、気が向いたら松ちゃんにはまた、変な映画撮らしてあげて下さい。笑いの天才が作る映画、もっと見てみたい。



6.パプリカ (今敏監督)


筒井康隆のSF小説がアニメ化。昨年の 「時をかける少女」 「日本以外全部沈没」 など、筒井作品の映像化が続きます。本作も、すこぶる出来がいい。驚異の映像を劇場で見たら、クオリティが高くて気持ち悪くなりました。さすがは、映像化不可能と言われた作品というだけのことはある。


原作者の筒井氏も、本作の映像が気に入ったらしく、『…もしかするとこの作品、俺の一番の傑作だったのかもしれない。』 と最大級の賛辞だったそうです。


主演の声は、ベテラン林原めぐみ。彼女の声って、色気があって魅力的ですね。綾波レイやミンキーモモとは違う、大人の女の声…。うう、たまらんかった。俺の夢にも出てきてくれんかなあ。あの格好で…。



7.スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ (三池崇史監督)


これって、特撮?うーん、やっぱり特撮でしょう。というか、三池監督の作品は、全部特撮映画だと思うんです。今回は、ちゃぶ台返しでスキヤキ鍋がひっくり返る場面で、飛び散る具がCG処理されているオープニングを見て決まりました。…これ、特撮映画!


日本映画でありながら、西部劇。そして、全編英語で話し、字幕スーパーで見る。そして主題歌は北島三郎!これだけで、この映画のムチャクチャ度がわかります。ストーリーもムチャクチャ。でも、何だか楽しかった。何というか、爽快感があった。悩んでいることなど忘れてしまいそうになるほど、ブッ飛んだ映画。


この映画で学んだことは、スキヤキといえば焼き豆腐だということです。…何、どうでもいいって?バカヤロー、テメエ、わかってねーな!ちゃぶ台ひっくり返したろか!



8.ALWAYS 続三丁目の夕日 (山崎貴監督)


これは、まぎれもなく特撮映画。冒頭の懐かしい東宝マークを見たら、子供の頃見た怪獣映画を思い出しました…と思いきや、本当にゴジラが現れた!これには驚きました。すげえ、ゴジラが見られるなんて夢にも思わなかった。わーい、ラッキー。


おかげで、本編のショボかったこと。ゴジラもう1回出て来ないかなあ…と思っているうちに映画が終わりました。まあいいか。ゴジラが出ただけで、金を払う価値があったってもんです。


…とまあ、ふざけた言い方をしましたが、本編もそれなりの内容です。1作目よりは落ちますが、テイストはおんなじ。詳しくは、記事をご覧下さい。また次も作らないかなあ。今度はモスラを出しましょう。あ、轟天号もいいかな。いやいや、ヘドラも捨てがたい…。ええい、さっさとシリーズ化しろ!



9.劇場版 仮面ライダー電王 俺、参上!(佐藤健主演)


娘が見たいというので(ホントですよ)、家族3人で見に行きました。というか、妻の方が一番見たかったみたいですが。とにかく、毎年新作ライダーをチェックすることになってます。で、今年のライダーは、とても弱い。しかし、そのヘタレがだんだんとヒーローになっていく過程が面白いと思うんです。


ケンカが強い荒くれ番長ではなく、弱い者の味方として位置づけされるヒーローは、基本的にやさしい人間でなければならない。しかし、現実には、やさしい人間ほど弱かったりするもの。そこを、勇気をだして乗り越えていく姿勢が、今回の評価ポイントです。最初から強い人間なんていない。


それと、“人の記憶が時間を作る” という深いテーマもいい。戦うことによって失うものは多い。しかし、失った分だけ得られるものもある。それと引き換えに戦う姿こそは、まさにヒーロー。誰でもできることじゃない。良太郎、お前は弱虫なんかじゃない。みんなそう思ってるぜ!…だからちゃんとバイク乗ろうよ、な。



10.ストレンヂア (安藤真裕監督)


主役の2人以外は、全てがよかったと思う。日本の時代劇を現代風にアレンジしていくのは昔からあるけど、この作品からは意欲を感じる。それだけに、主役の2人があいつらじゃなかったらなあって残念に思います。「ピアノの森」 は、キャストが総崩れだったので話になりませんでしたが、これは何とかセーフなのでギリギリランクイン。


長瀬智也の声自体はいいと思うけど、声優なんだからもうちょい何とかならんか。ただ、ダメというわけじゃないので、作品的には大丈夫。すごくないだけ。フツーの兄ちゃんという感じ。知念侑李は、実際は美少年ですが、声はブサイクだと思います。


しかし、他の声優はプロ集団。素晴らしい作画と、スピーディーな展開に乗って、スクリーンを斬りまくる!このレベルなら、白土三平のマンガもイケるんじゃないかって思います。日本が生んだ技術で、日本古来の伝統チャンバラを表現するのに、アニメーションこそはもっともな手段。アニメーターのみなさん、腕を磨いて極上の作品を作って下さい。観客としては、タレント声優だけはやめてほしい。それだけです。タレントを起用するなら、ちゃんと訓練してから使って欲しい。軽い気持ちでやってると…ケガするぜ。




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2007-12-30

2007年映画熱ランキング その2 邦画編

テーマ:ランキング

今年も、洋画よりも邦画の方が、圧倒的にいい作品が多い年でした。激しいデッドヒートの末、上位に食い込んだのはどの映画か?厳選した珠玉の10本をご紹介します。



【邦画編】

1.神童 (成海璃子主演)


作品から受けるパワーを、一番感じたのがこの映画。ピアノ少女は、決して裕福なお嬢様じゃない。人に対して不器用な彼女にとって、ピアノは自分を表現できる唯一の手段。ガサツなようで繊細な心を、成海ちゃんがのびのびと演じています。彼女のあっけらかんとした感じが、とても面白かった。


共演の松山ケンイチも、そんな彼女を脇でしっかり支えている。恋人という感じではないけど、ともにピアノを、音楽を愛する者として、一生懸命に生きる心のパートナー。そういう異性って、何だか素敵な関係だと思います。彼もまた、彼女から力を受けていく。貫地谷しほりが出ているのもうれしい。


ピアノの心地よい旋律とともに、心が流れていく気持ちのよい作品。人生の光と影を織り交ぜながら、静かに染み込んでいくような映画です。原作マンガと同様、今年のベストワンです。



2.キャプテン (室賀厚監督)


ちばあきお原作の名作マンガが、実写映画化。中学生の野球部モノという地味な素材だけに、細々と公開されて終わってしまったのが惜しい。内容は、ものすごいスポ根映画。


オーディションの基準は、“中学生に見えて、野球ができること”。イケメンなど1人も出てこない。ただ、がんばる男のみ。CGや合成など一切なし。全て本物のアクション。普通の少年たちが、弱い心と懸命に戦い、仲間を信頼し合い、信じられない力を発揮していく。


この映画、日本人の心に宿る何かを刺激する力があります。くじけそうな時、彼らの姿を思い出して下さい。人を引っ張っていく魅力とは何か。“がんばる” ということの本当の本当の意味を、この映画で学んで下さい。そう、がんばるって、気持ちのいいことなんです。



3.夕凪の街 桜の国 (田中麗奈主演)


原爆を投下された広島で、生き抜く人たちの物語。今までそういう映画はたくさんありましたが、これほど優しい視点で作られた作品も珍しい。同時期に見た 「ヒロシマナガサキ」 と同様、学校で見せた方がいいくらい優れた映画です。


「夕凪の街」 が前半、「桜の国」 が後半の2部構成になっています。前半の主役は麻生久美子。彼女の痛々しく力強い演技が、心に突き刺さってたまりませんでした。今まで演じた中でも、渾身の役柄と言えるでしょう。後半の主役は田中麗奈。彼女は明るいキャラで、観客を和ませてくれます。2人のバランスがとてもよくて、いやみのない、筋の通った仕上がりになっています。


子供には、自分と同じ苦しみを味わせたくない。それは、万人の親が望むことでしょう。だからこそ、親子で理解し合うことって大事なんだと思います。この映画を見た後は、子供の寝顔をじっくり見ましょう。



4.赤い文化住宅の初子 (タナダユキ監督)


ビンボー、ビンボー、ああ、貧乏!貧しい美少女が健気に暮らしています。複雑な家庭事情により、兄と2人暮らし。肉体労働で稼いだわずかな金を、デリヘルに使ってしまう兄。妹は、勉強したくても、参考書を買うお金がありません。ラーメン屋でバイトする女子中学生。あいそをふりまくこともできず、怒られてばっかり…。


ものすごい不幸。もう笑うしかありません。というか、ビンボーな生活って、誰もが1度は経験した方がいい。彼女は懸命にがんばります。でも、報われない。そして…。


「ちりとてちん」 みたいなやさしい人は出てきません。みんな、冷たい人ばかり。しかし、みんな間接的に彼女を助けていることにご注目。世の中の現実を学ぶには、これくらいのリアルさがあっていいでしょう。俺はこの作品を、「嫌われ松子の一生」 の妹分にしたい。不幸な女の子たち、ガンバレ!



5.包帯クラブ (石原さとみ主演)


不幸な映画の後は、癒しの映画を紹介しましょう。このタイトルからして、変態クラブの話かと思いましたが、いたってまじめな映画でした。人間誰しも、心に傷を持っているもの。そのつらい思い出の場所に、包帯を巻こうという発想が面白い。映画に使われている音楽もまた、癒し系で心地いい。


人は、人を傷つけずに生きていくことはできない。その人の存在自体が、常に誰かを傷つけているかもしれない。俺の書く文章で傷つく人もきっといるでしょう。だけど、書かずにいられない。生きなくてはならない。しょうがないんです。だから、ほんのちょっと、誰かにやさしくすればいい。人間って、誰かの世話にならなきゃいけないようになっているもんだから。


俺は、こいつらのしていること、面白いと思います。ただねえ、お前ら、ちゃんと後始末しろよなあ。ちらかしたまま帰るんじゃねえよ。やりっぱなしは、ダメ!



6.殯の森 (河瀬直美監督)


なるほど、と思える映画でした。「赤い文化住宅の初子」 もそうでしたが、女性が演出すると、ドロドロしたものがしなやかになる。男から見るとちょっとマイルドな感じがするけど、女性の人間性を考えれば納得です。同じものを見ても、とらえ方に差が生じる意味も、この映画を見るとよくわかる。


世話をする。世話をされる。して欲しくないけどされる。したくないけどする。難しいですねえ、人間って。それに性別が加われば、よりいっそう複雑になる。だから、全てが勉強。人ごとじゃない。


この映画、年代や性別によって、様々な反応があるでしょう。この映画を振り返って今思うことは、いくつになっても男はロマンを追いかけるんだなあってこと。男は、女に迷惑をかけずに生きていけないのかも。どうせなら、かわいくボケたいなあ。



7.暗いところで待ち合わせ (田中麗奈主演)


俺が、乙一作品に出会うきっかけになった映画。そして、田中麗奈の素晴らしい演技力を確認できた映画でもあります。事故により視力を失い、唯一の家族である父も亡くなり、一人ぼっちになってしまった若い女。閉じこもって生活する彼女の家に、謎の侵入者が…。


目に見えるものは、時として人を惑わす。見えないからこそ見えるものがある。リアルに考えるとおかしい場面もいっぱいありますが、余計な情報をそぎ落として考えれば、実に面白い素材と言えるでしょう。


人の心って、目に見えない。何を持って心を感じ取るか。それは、心そのもので感じる世界。静かな画面の向こうを見つめながら、自分の感性でとらえ、考えてみて下さい。いい映画です。



8.しゃべれどもしゃべれども (平山秀幸監督)


しゃべるのが苦手な人は多いでしょう。俺も得意ではありません。どちらかといえば、書く方が好きです。うまくないけど。この映画は、“話し方教室” で落語を学ぶ人たちの物語。


この映画、不器用な人がいっぱい出てきます。教える先生も不器用。気難しいおっさん、生意気なガキ、暗い女…。でも、みんな何か同じものを持っている。自分の欠点を克服したいと思っている。だから、先生もがんばる。


話のうまい人ほど、言葉に嘘があったりするもの。本当に伝えたいことって、シンプルなことなんです。話をする。話を聞く。人の話を伝える。それはやっぱり、人の気持ちがわかるようになるための訓練なんだと思います。言いたいことが伝わった時って、うれしいもんね。



9.長い散歩 (奥田瑛二監督)


正しいことをするのって難しい。だから、覚悟がいる。自分の全てを投げ出してまでやるからには、本気でやる。それができるのは、押さえきれない衝動があるから。


虐待されている少女を救おうと、1人のジイさんが立ち上がる。この子のためにできることは何か。悩みながら決断する。行動に出る。しかし…。


この映画、見ていてとても切なかった。何とかしたいけど、どうにもならないことって多い。だけど、何かしなくちゃ。一体誰がこのじジイさんを責められようか。だから、散歩はまだ続いています。彼の心の中でも、観客の心の中でも…。



10.図鑑にのってない虫 (三木聡監督)


最後は、能天気なバカ映画を紹介しましょう。何も考えなくていいです。ひたすらバカです。バカがいっぱい集まって、バカな物語が展開します。底抜けにバカです。そして、バカみたいに笑えます。


人間は、バカになるべき時がある。バカにならなきゃやってられない時がある。バカだからこそできる偉業もある。いざとなったらバカになれるって、ある意味カッコいいじゃん。


そういうわけなので、このバカ映画、オススメです。暗い世相を吹き飛ばすバカになりましょう。このくらいバカになれれば何でもできる。そして、バカみたいに来年もがんばりましょう!…さあ、バカって何回言ったかな? …あ、数えなくていいって! …もう、バカだなあ。




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2007-12-30

2007年映画熱ランキング その1 洋画編

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今年劇場で見た映画の本数は、全部で121本でした。およそ3日に1度は映画館にいた計算になります。上には上がいるので、まあ普通よりちょっと多いくらいでしょうか。


では、毎年恒例の年末ランキングを始めたいと思います。まずは洋画編から。多少はネタバレすることもあると思いますので、どうかご了承下さい。心に残った10本を改めてご紹介します。



【洋画編】


1.題名のない子守唄 (ジュゼッペ・トルナトーレ監督)


今年は、今までの既成概念をくつがえすような、意欲的な作品が目立ちました。中でも、この映画はスゴかった。冒頭から謎めいた場面の連続に、固唾を飲んで画面を見つめていました。最近では、やたらと説明くさい映画が多い傾向にあるので、こういう作品は刺激的でした。主演の女性は、はたしてどんな人間なのか?それは、映画を見たあなたが判断して下さい。


この映画は、こう見なさい、というような圧力を感じません。そこがいい。素直に、自分の感性で楽しむことができる。これは快挙だと思います。世の中の評価はどうかわかりませんが、俺自身は、本作が一番刺激を受けました。巨匠の渾身の演出もさることながら、映画の可能性も大きく広がった思いがします。こういう優れた作品に出会うと、映画を見てきてよかったなあって思います。だから、これが今年のベストワン。気になる人は、ぜひご覧下さい。



2.ロッキー・ザ・ファイナル (シルベスター・スタローン主演)


若い人たちには馴染みがないかもしれませんが、俺以上の世代にはたまらないものがあります。一度は終わった伝説のシリーズが復活。これが興奮せずにおられようか。人間、年をとると体が思うように動かなくなります。若い時のようにはいかない。じゃあ、なぜまたリングに上がるのか?


これは、不器用な男の魂の物語。自分を表現する方法は、これしかない。失ったものを取り戻すことはできないけど、身近な人たちに報いるため、大切なものを守り抜くために、男は戦う。負けるとわかっていても、男は行かねばならない時がある。本気で戦ったことのある男なら、彼を応援せずにはいられない。あの懐かしいテーマ曲が流れた途端に、燃え上がるものを感じろ!そして、彼とともに戦え!1人の男として立ち上がれ!



3.あなたになら言える秘密のこと (イサベル・コイシェ監督)


この映画は、とても深い。主演のサラ・ポーリーは、画面に映ったとたんにゾクッときました。計り知れないくらい、心に深い傷を負った1人の女。彼女の心は、一生癒えることはないのかもしれない。その痛みをこらえながら懸命に生きる姿は、見る者の心を激しく揺さぶる。


人を寄せつけない雰囲気のある人には、こういう人もいる。じゃあ、人嫌いかというと、そういうわけじゃない。彼女の幸運は、話を聞く能力のある人に出会えたことだと思います。人を恐がる人ほど、本当は話したくてたまらないことをいっぱい抱えているものなんです。笑わない女を、男は笑わせてあげたいもの。固く閉ざされた心が開く瞬間は、やっぱり美しい。



4.パンズ・ラビリンス (ギレルモ・デル・トロ監督)


ファンタジーを生み出す原動力って、一体どんなものだろう?どちらかというと、お金持ちの道楽っていう印象でしたが、本作を見て、考えが変わりました。悲惨な状況であればあるほど、それを乗り越えるために、人間の心が生み出したものなんじゃないかっていうこと。


「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 が好きな人は、この映画も見て欲しい。心の持ち方一つで、人生は全く違ったものになる。この映画を見ると、人間の心というものの深い世界を感じずにはいられません。いくつになっても、夢やロマンを語れる人でありたい。それが、現実世界を色鮮やかにするものなんです。



5.アポカリプト (メル・ギブソン監督)


何でしょう、この映画。まるで原始人になった気分です。この世界では、戦わない者は何も得られない。細かいことを考えている余裕もない。ただ、己の本能に従って生き抜くのみ。戦って戦って戦い抜いて、襲い掛かる敵を倒し続けるしか、生きる道はない。愛する者を守るということは、命を懸けること。


この映画、生きるために必要なことをいろいろ教えてくれます。サバイバルな傷の治療法もすごかった。こんな映画、滅多に見られないかも。何だか得した気分になりました。



6.ザ・シューター (マーク・ウォルバーグ主演)


早漏男の話ではありません。狙撃のプロの物語。スタイルとしては 「ボーン・アイデンティティ」 に似ています。ストイックで寡黙な男が、淡々と仕事をこなしていく姿は、かなりカッコいい。


マーク・ウォルバーグは 「ブギーナイツ」 でデカチン男を演じ、「猿の惑星」 では違和感のないサル顔で堂々と演じ切った。そして 「ミニミニ大作戦」 で貫禄のあるリーダーを、「ディパーテッド」 でやり手の捜査官を演じるなど、幅は広い。彼は、一流の役者だと思います。そのプロが演じる、プロの殺し屋の映画。一見の価値ありです。



7.アドレナリン (ジェイソン・ステイサム主演)


天下無敵のバカ映画登場。お正月にDVDでアクションを楽しむなら、コレがオススメ。毒を盛られ、解毒剤を探すヤクザ男。早くしないと死んでしまう。寿命を延ばす方法は、興奮してアドレナリンを出し続けることだった!


狂ったように暴走し、邪魔者をどつき回し、銃を撃ちまくるアドレナリン男。果たして彼は生き延びることができるのか?エッチな場面もあるけど、今どきこのくらい小学生でも知っているから問題ないでしょう。みんなで見られる初笑い映画。追い詰められたら、バカになれ!



8.ブレイブワン (ジョディ・フォスター主演)


「タクシー・ドライバー」 のアイリスが、ついに銃を持った!全然関係ない話なんだけど、やっぱり似てるんだもん。ストーリーも、ラストの展開も、何もかもそっくり。改造秘密兵器が出てこないだけ。


人間、いつどうなるかわかったもんじゃない。いざという時、そんなにうまく立ち回れるもんじゃない。大切なのは、それをどうやって乗り越えるのかということ。ジョディの顔は、苦難を乗り越えてきた雰囲気がある。危ういようで、しっかり地に足をつけて仕事をしている。人に理解してもらうよりも、自分がこの役をやることに大きな意義があったんでしょう。彼女は、役柄を通して心の旅をしているんだろうと思います。そして、仕事はキッチリやる。まさにブレイブワン(勇気ある者)。次のターゲットが楽しみです。



9.ブラッド・ダイヤモンド (レオナルド・ディカプリオ主演)


レオは、タバコの吸い方がカッコいい。少年が背伸びして吸っている感じがいい。この映画でも、タバコを吸う場面がいっぱい出てきます。映画自体も面白いけど、ずっとタバコに注目してました。ちなみに香港映画だと、トニー・レオンがいい。「シクロ」 のくわえタバコがイカしてました。


今どき、タバコの似合う俳優なんてそうそういないでしょう。貴重な俳優だと思います。ワルだけど、ちょっぴりお人よし。そんな憎めないレオは、やっぱりカッコいいと思います。



10.ブラック・ブック (ポール・バーホーベン監督)


今年は、ヒドい目にあう女を描いた映画が多い。本作もまた、運命に翻弄される女の物語。強い女って、始めから強かったワケじゃない。それは、強くならなければならない理由があったから。過酷な状況において、彼女はどう生き延びていくのか?


この映画を見ていると、人間の適応能力というものを考えます。しなやかに生き抜くには、必要な力でしょう。今の世の中にも、そういう部分はある。勉強になる映画ですが、バーホーベン監督なので、ヒドい場面がいっぱいあることを覚悟して見て下さい。



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2007-12-30

アイ・アム・レジェンド

テーマ:洋画

今年最後の劇場映画は、地球最後の男の物語。 …本当の意味で生き残るのは一体誰だ?


タイトルを直訳すると、“俺は伝説”(爆笑)。オレ様俳優・ウィル・スミス主演のオレ様映画にふさわしい。原作は、リチャード・マシスンの同名小説。映画化は、本作が3度目になります。監督は、フランシス・ローレンス。


出演は、ウィル・スミス、わんこ、以上。その他、テキトーな数人と、変なバケモンがいっぱい。


さて、映画ですが、ヒドすぎて笑えます。ある意味すごい作品。内容は、一応SFパニック映画。ガンの治療薬として開発された新薬が、恐ろしい殺人ウイルスと化してしまった!地球上の人類が滅亡の危機に陥る中、1人の科学者が敢然と立ち向う!…って、え、科学者なの?そのカオで?ほほう、それは面白い。やってもらおうじゃないの。ウィル・スミス主演の、“ウイルス・ミス” 映画。 (…お、我ながらウマい)


この映画は、何を書いてもネタバレになりそうなので、主役のウィルを中心に話を進めていくことにします。まあ、見る前からどんな映画かは、わかりそうなもんですが…。そのまんまの映画です。


ウィル・スミスといえば、「インデペンデンス・デイ」 で、宇宙人を素手でノックアクトしたウルトラヒーローであり、「メン・イン・ブラック」 でタコ宇宙人の出産を成功させたスーパー助産夫として映画史上に大きな足跡を残した稀有な俳優。しかしながら、演技力という点ではあまりよろしくない。「アリ」 は傲慢なところだけよかった。とにかく、うぬぼれでプライドが高くて単純で怒りっぽいキャラをやらせれば、右に出る者はいない!(註:ホメ言葉です)


「幸せのちから」 でオスカー候補になっても、やっぱり違和感があるように思う。だって、薄っぺらなんだもん。本人は演技を見て欲しいと思っても、周りはそう見てくれない。だから、きっと孤独なんだろうと思う。その彼が、孤独なヒーローを演じる。さて、この映画の評価は?


その彼が、何と科学者役に挑んだ!すごい。その勇気をまず讃えましょう。だけど、白衣が全く似合わない。頭脳労働者というよりは、やはり肉体労働者だなあと思う。何というか、知性が感じられないんですね。不器用そうだし。それとは逆に、Tシャツで銃を構えた姿は、ピタリとキマッていた。 …やっぱりあんた、チンピラ役の方が似合うって、絶対。…だからもう、オレ様が科学者だって顔して突っ走るしかない!


この男、体をやたらと鍛えているわりには、射撃がヘタです。狩りに行っても、鹿を撃てない。スミス君、獲物をミスミス取り逃がしてます。ムダ弾ばっかり使うし、危なっかしいことこの上ない。ゴルフの練習するヒマがあったら、戦う訓練をしろ!本当にサバイバルしてきたのか?怪しいなあ。単に運がよかっただけじゃないの。


あらゆる場面で、何度も 『…ああ、バカ、そうじゃないって!』 と言いそうになりました。危なっかしいのに、プライドが高いと始末が悪いよなあ。あんた、ライダーマン役できるよ、きっと。その日までどうかいつまでも少年の心を忘れない男でいて欲しい。だって、面白いじゃん!


孤独が染み付いた男には、独特の雰囲気があるもの。彼の場合、単に淋しい男にしか見えない。仲間から置いてきぼりをくらった…という感じ。あんまり苦労したようにも見えないしね。やっぱり厚みのある演技はまだできないんじゃないでしょうか。カラダが動くうちは、ガンガンアクションやればいいんじゃないスか。


ただ、本作の素材自体が暗いテーマだから、彼の明るさが救いになっている部分はある。2作目の 「地球最後の男 オメガマン」 はビデオで見たことがあるけど、地味で暗い印象だったように思う。やっぱりチャールトン・ヘストンにはないものが、彼にはあるんだろうと思う。どうせなら、その明るさを前面に出したスタイルで攻めた方が、見ている方も力が入ると思うんです。


シルベスター・スタローンも、トム・クルーズも、ヘタレが似合わない俳優。ウィルもまた、そうなのかもしれない。

孤独な男を演じて、彼の心の中に何かが宿っただろうか。本当にカッコいいということは、どういうことなのか、ちょっと考えてみたらいい。せっかくこういう役をやったんだから、何かつかんで欲しい。それを、次の映画に生かせばいい。そうやって、役者は力をつけていくもんだと思うんです。


力をつけたら、次にリメイクされる時に、ゲストでカメオ出演して欲しい。余裕のあるシブい演技で、青くさい若手俳優を鍛えて欲しい。そういうウィルを見てみたい。その時の彼は、きっといい顔になっていると思う。“WILL” という単語は未来系の言葉。“きっと~だろう” という希望がある。孤独に耐え抜いた者だけがたどり着く、真のヒーローを目指して欲しい。ガンバレ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:12月29日 劇場:ワーナーマイカル県央 9:45の回 観客:約15人

みんな静かで、マナーのいいお客ばかりでした。でも、エンドクレジットが始まったらほとんど帰っちゃった。


【エンドクレジット】

普通に終わります。外に出る時は、太陽の光に注意してね。


【オススメ類似作品】


「キャスト・アウェイ」 (2000年アメリカ)

監督:ロバート・ゼメキス、出演:トム・ハンクス。孤独な男を演じきった映画として、まだ記憶に新しい。やはり、ダイエットするには無人島に限る。帰ってくれば、イケメンになって幸せな再スタートができます。あ、無人島に行く前に、虫歯の治療はあらかじめちゃんとしておきましょう。


「最後の戦い」 (1983年フランス)

監督・脚本:リュック・ベッソン、出演:ピエール・ジョリヴェ。地球最後の男2人と女1人の物語。セリフは一切なく、全編ドタバタする爆笑映画。これでも一応SFです。ジャン・レノってやっぱり面白い俳優だと思います。


「復活の日」 (1980年角川)

監督:深作欣二、原作:小松左京、出演:草刈正雄。アメリカの細菌兵器により、人類が全滅。南極にいた人たちだけが生き残った。どうやって生き残るか、サバイバルな1本。



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2007-12-29

ネタバレDVD探検隊 ~蛇パニック編~

テーマ:ネタバレDVD探検隊

まだやるの?まだやります。文句あっか!今回は、ウニョウニョ、ニュルニュルのヘビ映画特集!



「スネーク・アイランド」 (2003年アメリカ)


何とも楽しそうなタイトル。ヘビ愛好家にとっては、きっと天国でしょうな。パッケージの絵柄は、小さいヘビ達の真ん中に、ひときわデカいヘビが口をパカーッ。ほほう、それは楽しみだなあ。


とある無人島の、観光施設。そこは、野生の動物を自由に見学できる秘境だった。観光ツアーのコースに入っているらしく、観光客を乗せた船がやって来る。 『…ここでは、動物を殺し放題だ。狩りをやるかい?』 何だかアブナイ男がガイドだなあ。大体、野生のヘビを観光するってどうよ。…俺、絶対行かない。


案の定、そこらじゅうにヘビが出て、お客はわあきゃあとわめく。それが楽しくて来てるんだから、別にいいんじゃないの。しかしまあ、こいつら、能天気な連中だ。ちょっとくらい噛まれてもきっと死なないね。コブラとかもいるけど、大丈夫でしょう。


船が壊れて、ツアーは中断。明日、違う船が来るから、今日はここで夜を過ごそう。費用はおごりです。喜ぶ観光客。すごいねえ、みんなツワモノだわ。


酒盛りをし、踊り狂い、ハメをはずしまくる酔っ払いども。おねーちゃんも、脱ぎっぷりがいいこと。乱交も始まって、何だか怪しいムードに。これって、「13日の金曜日」 からの伝統ですね。この時点で、こんなイカレた奴らは殺されてもしょうがない、と観客のお許しをもらえる。


ヘビは、コツコツと地味に人を襲う。微妙に殺されていく出演者たち。あっちもヘビ、こっちもヘビ。右からやって来たヘビは、左に受け流す間もなくガブリ。しかも、すぐに死ぬ。これって、モノ凄い猛毒じゃん!天井、ベッドの中、シャワー室、プール、トイレの便器の中…あらゆるところから、奴らは襲ってくる!


おねーちゃんとシケこんで、ベッドで待っている間にかみ殺された男。『…お待たせ。』 とやって来た彼女は、彼の股間がシーツを大きく持ち上げているのを見て、 『…まあ!』 なんて喜ぶ(爆笑)。…ああ、こいつらみんな殺されてしまえ!


いよいよヤバくなってきたので、逃げることにしました。ゴーカートで勇ましくヘビどもを踏み潰し、崖からダイブ!ボートに乗り込んで、脱出に成功。デカいヘビは出てきませんでした。まあ、そんなもんでしょう。


この物件、またまた格安で売りに出されて終了。…お買い得ですよ、お客さん。




「エンバイロン」 (2002年アメリカ)


メキシコ湾の石油採掘基地に、怪物が出現。すごいパッケージです。基地よりデカいヘビが、グワーッと口を開けて襲い掛かる!基地ごと食われそうだ。頭の直径だけで、50メートルくらいでしょうか。こいつもたぶん、地球で生きていくにはキビしいでしょうなあ。


大体、パッケージに描かれている怪物のデカさは、内容に反比例するもんです。この辺、映画熱の読者ならもうおわかりでしょう。これに登場するヘビも思いっきり小さかった。せいぜい2メートルくらいか。換気ダクトにスッポリ納まっているくらいですからねえ。迫力なし。


このヘビ、出番は全部で5分くらいしかありませんでした。後は、ひたすらバカどものバタバタ劇。1時間経ってもロクに進行しない。はなっからやる気ないんでしょう。ドライブインシアターで上映して、カップルがいちゃつくための映画ですなあ。内容はスカスカボロボロの、スカボロー・フェア。早く忘れましょう。


ちなみに “environ” とは、“囲む、取り巻く” という意味。取り囲んで殺すにというわりには、ヘビ怪獣が1匹しか出てこない。…お前の方が取り囲まれているじゃん!



「ボアVSパイソン」 (2004年アメリカ)


歌手のBOAではありません。ヘビの種類です。パイソンも同様。これは、それなりの怪獣映画。東宝特撮の法則として、“A対B” というタイトルでは、最初の方の怪獣が勝つというパターンがあります。(例えば、「モスラ対ゴジラ」はモスラ、「ゴジラ対ヘドラ」はゴジラ) それにそって考えれば、ボアが正義で、パイソンが悪役という構図になります。


金持ちの道楽で、デカいヘビを用意して狩りを楽しもうというお楽しみ企画があった。そのために調達されたパイソンが、輸送中に暴れ出した。どうやら麻酔が切れたらしい。しょうがないからまた眠らせることにしようと、銃を構える男。 『…よし、開けろ!』 …はあ、開けちゃうの?大丈夫なの?小さい窓とかないの?案の定、開けた途端にパイソン君が飛び出して、皆殺しにして逃走。あらら、えらいこっちゃ。


現場に来たFBI捜査官は、デカいウロコを発見。これは怪獣だ!デカいヘビを所有している学者にコンタクトをとり、センサーを埋め込んで、奴と対決させようという、わくわくするような作戦が始まった。敵はパイソン。こちらはボア。かくして、巨大ヘビの死闘が始まった!


しかし、誤算があった。パイソンはオス。それに挑むボアはメスだった!案の定、デキてしまい、レディ・ボアは妊娠して卵を産んでしまう。…何しとんじゃ、お前ら。


気が荒くなったレディ。暴れまくるパイソン。そこへ金持ちのバカが現れ、こともあろうに卵をグシャ。ああ、いってもうた。金持ちの恋人が殺され、復讐に燃える金持ちバカ。軍の車両と火炎放射器をかっぱらって、いざリベンジ。お前さあ、金持ちなんだから、盗まないで自分で調達しろよ。


後半、巨大ヘビはディスコに出現。蛇の道はヘビ、やっぱりヘビメタ好きなんでしょうか。怪獣はガオーって叫んでDJをパクリ。お客はパニックになって逃げ惑う。そこへ軍隊がなだれ込む。金持ちバカも登場。火炎放射器を楽しそうに使いまくるバカ。だんだんいい気になって、上半身裸になるバカ。しかし、人間にあっさり撃たれるバカ。倒れると、2大怪獣に食われて、半分に引きちぎられるバカ。バカは死んでもやっぱりバカ。


クライマックスは、地下鉄。やっぱり戦うんですねえ。愛し合い、憎みあう愛憎劇。あんたなんか、殺してやる!うるせえ、お前こそ殺してやる!(註:そんな字幕は出ません) 絡み合ってもつれて、ああ、あんた最高…ってところで地下鉄がグワーッ!パイソンの首がブチ切れる!…ああ、壮絶。愛の流刑地。


ヘビのようにしつこいって、こういうことなんですね。何だか、妙にコーフンしてしまいました…ってそういう映画じゃないだろ!




「ホットゾーン」 (2001年アメリカ)


遺伝子操作をした細菌を開発し、ヘビに仕込んで生物兵器にしようという、よくわからん軍の計画があった。そこへテロリストが侵入。博士を殺して研究所を爆破。逃げ出したヘビ軍団が、人間を襲う!


ヘビはわんこに噛みつく。その主人が感染し、血を吐いてぶっ倒れる。運び込まれた病院ですぐに死亡。もう1人、若者がヘビに噛まれて治療を受けるも、病院を抜け出してバイトに行ってしまう。しかも、ハンバーガーショップ。ゴホゴホいいながらバーガーを焼く青年。ヘロヘロになって店の前でぶっ倒れ、また運ばれる。今度は看護士に感染。そこへ、ウィルスバーガー食ったオバチャンが来る…うわ、すごい感染力!


ことの重大さに気付いた医師は、別れたカミサンに電話。彼女は、ウィルス研究の第一人者だった。ははあ、これをうまくまとめてヨリを戻そうということですな。こうしている間にも、次々とヘビが…。地中から、ヒモで引っ張られるように飛び出してくるヘビちゃんたちが、何ともかわいかった。


軍が出動して、隔離やら閉鎖やら大騒ぎになった。ヤバい研究なので、モミ消そうと躍起になる連中。ワクチンを開発して被害を食い止めようとする医者たち。媒体になるヘビには抗体があるから、そこから血清が作れるということか。しかしまあ、効率の悪い兵器だなあ。湾岸戦争で使う気だったらしいけど、それって味方も噛まれませんか?


業を煮やした軍は、町を封鎖して焼き払おうと判断。ステルス爆撃機まで出動。逃げ出そうとした民間人には、ヘリがミサイルを打ち込んでぶっ殺す!そのヘリの中にもヘビがいたりして、兵士が発砲。エンジンを直撃して爆発して墜落!…うわはは、もうムチャクチャ。


医師はヘビをつかまえて、血清を作る。そうこうしているうちに、カミサンが感染してぶっ倒れる。よおし、最初の実験台はお前だ、うりゃあ!すぐに回復するカミサン。怒った彼女は、マスコミに訴えて、爆撃を阻止。ステルスは撤退。軍が協力してワクチンを大量生産。町は救われたのであった。ヨリを戻してイチャイチャする中年夫婦。


ラストでは、ヘビの巣を爆破して一件落着…と思いきや。まだヘビは生きていた!あんたら、ただの脇役だったね。ウィルスの運び屋をやっただけだもんね。どうせ人間を殺すなら、自分の毒で殺したかったろうに。まあ、気が済むまで噛みついて下さい。止めませんから。




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2007-12-28

魍魎の匣

テーマ:邦画

開けてビックリ。 金かけすぎてショボくなったんじゃないの? …ああ、何だか朦朧としてきた。


“魍魎” とは、“影の周りにできるぼんやりした部分” だそうな。“魑魅魍魎” だと、妖怪の類。「姑獲鳥の夏」 に続き、京極夏彦原作のミステリー小説、映画化第2弾。監督は、原田眞人。主題歌は、東京事変。


出演は、堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳、宮藤官九郎、柄本明、清水美砂、篠原涼子、マギー、堀部圭亮、荒川良々、笹野高史、大森博史、大沢樹生、右近健一、寺島咲、谷村美月。


さて、映画ですが、そこそこ楽しめる内容ですが、何ともバランスの悪い仕上がりとなりました。たぶん、原作はきっと面白いんでしょう。出演者が多い分、うまい役者とヘタな役者の差がありすぎて、見ていて落ち着かなかった。


内容は、連続少女誘拐バラバラ殺人事件をめぐって、刑事と探偵と記者と作家と古本屋と宗教団体と女優がドタバタする話。途中から、犯人なんてどうでもよくなったような気がします。


主演の堤真一は、堂々としていていいと思う。原作のイメージがどうかはわかりませんが、映画的には面白い男。「陰陽師」 の野村萬斎は妖怪みたいだったけど、こっちは現実の人間って感じがする。椎名桔平は、前作の永瀬正敏より、作家という感じがあって、俺的にはOK。固いイメージは、主要キャラの3人のバランスとしてはいいと思います。プロの役者なので、安心して見ていられる。堀部圭亮、笹野高史も同様。セリフや出番が少なくても、ちゃんといい仕事してました。


ダメなのは、まず阿部寛。この俳優、すでに底が見えているので俺的には終わっています。「ひとでなしの恋」 と 「トリック」 以外はパーフェクトにダメ。やっぱり何やってもおんなじキャラ。宮迫博之も、薄っぺらで独りよがりの熱演。「キャシャーン」 や 「ピアノの森」 と同様、台無しキャラ。ひたすらうっとうしい。最悪なのは、クドカン。こいつ、何の魅力もない。これじゃ、変態じゃなくてただのバカだと思います。


で、特筆すべきは、ダントツに谷村美月!今回の彼女、最高でした。「カナリア」 で強烈な印象を残して以来、しばらくふるわなかったので、個人的にうれしい。あの独特の、うしろめたい表情がたまりませんなあ。“黒い涙のCM” のことはもう忘れてあげましょう。今度 「おろち」 にも出るらしいから、そっちも期待しちゃおうかな。


この映画、面白いか面白くないかと聞かれれば、それなりに面白いと答えましょう。だけど、豪華キャストやらセットやらに巨額の金をかけた分、中身がおろそかになった感じもする。後半は、ダラダラし過ぎてムダが多いので、見ている方も疲れてくる。原作を読んでいる妻の話では、小説自体もムダな部分が多いらしい。ある意味、忠実に映画化したということでしょうか。


何にせよ、年末にミステリーが定着するのは歓迎なので、できればヒットして欲しい。で、さらにできれば、質の高いシリーズにしてもらいたいところ。年末時代劇と同様、このジャンルを応援したい立場でいますので、製作する側の人たちにはがんばっていただきたいと思います。


言葉が迷うと書いて、謎と読みます。言葉の向こうに垣間見える、微妙な領域の世界を匂わせるような、優れた演出こそが、映画の醍醐味だと思います。原作の力におんぶするのではなく、映画でしか表現できない部分も、しっかり取り入れて、魅力ある作品を作って欲しいです。原作ファンも、映画ファンも、そういうものを待っています。



【鑑賞メモ】

鑑賞日:12月26日 劇場:T-JOY新潟 20:40の回 観客:約20人

同性の2人組がやたらと多かった。みんな原作ファンかな?


【エンドクレジット】

普通に終わります。東京事変の歌はあんまり魅力的じゃなかった。これだったら、天野月子の方がよくないか?


【オススメ類似作品】


「姑獲鳥の夏」 (2004年日本ヘラルド映画)

監督:実相寺昭雄、主演:堤真一。記念すべきシリーズ第1作。今は亡き実相寺監督の、狂ったような構図が迫力でした。もうひとつは、いしだあゆみのバケモンのような叫び声!それだけで充分面白かったッス。


「カナリア」 (2004年オフィスシロウ)

監督:脚本:塩田明彦、出演:石田法嗣。谷村美月が家出少女を好演。彼女のか細い足が、弱々しくて、何とも魅力的だった。達観したようなセリフの言い回しも面白かった。本作で彼女に興味を持った人は、こちらもチェックしてみて下さい。


「怪談バラバラ幽霊」 (1968年大蔵映画)

監督:小川欽也、出演:鶴岡八郎。殺してバラバラにした女が、バラバラのパーツのまんま化けて出る!モノクロ映画ですが、エロい場面だけカラーなのが泣かせます。パッケージの写真は、目をつぶっている場面なのに、マジックで目玉を書いているのがバレバレで笑えます。


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2007-12-23

日常コラム その2 「伝える能力と読み取る能力」

テーマ:日常コラム

新潟日報社と県教育委員会が主催する、第38回県ジュニア美術展覧会において、娘の絵が奨励賞をいただきました。特賞や優秀賞などとは違って、1839人ももらえる賞なので、そんなに大したもんではないのですが、それでも、評価されたということは、親として素直にうれしく思います。


県民会館ギャラリーには、たくさんの子供の絵が展示されていました。みんなすごいので、ウチの子の絵なんて大丈夫なんだろうか、と不安になったものです。そんなにうまいわけでもなかろうに。


でも、絵を見て、なるほどと納得しました。決してうまくないけど、何ともかわいらしい絵。楽しそうな雰囲気が伝わってくるような、ほのぼのした作品。どちらかというと、ちびまる子ちゃんのマンガに近い。


考えてみれば1年前は、娘が頭蓋骨を骨折して入院したりして、大騒ぎしてました。その苦悩を思えば、こんなに回復したんだ、と身にしみて、込み上げてくるものがあります。よかったなあ、ムスメ。


数年前、長岡の美術館にシャガール展を見に行ったとき、ある絵の前に立ったとたん、波動のようなものを受けて、後ろに倒れそうになったことがありました。これは、絵に込められたパワーを感じ取ったからか、なんて思ったもんですが、少なからず、作品というものにはそういう面があると思うのです。


俺は、人に何かを伝えることがうまくできない子供でした。余計なことを言って怒らせないように、いつもビクビクしていたもんです。娘が明るく活発なのは、母親に似たんだろうなと思っています。俺に似て運動オンチみたいだけど、友達がいっぱいいる。人に何かを伝える能力は、きっと俺よりある。


伝える側に対して、受け取る側というものが存在する。伝える側がうまくなくても、受け取る側がしっかりしていれば、ちゃんと伝わるもの。教える能力と、学び取る能力。話す能力と、聞き取る能力。文章を書く能力と、読み取る能力。表現する能力と、それを感じ取る能力。いろんな組み合わせがあるもんです。


子供たちの絵を見て、伝える方法は、無限にあるもんだと思いました。やり方は決まっていない。愛情を伝える方法だって、きっといくらでもある。自分にふさわしいスタイルを見つければ、それが生き方になる。大人になると、素直に言えなくなることは多い。わかってもらえなくても、わかってもらう努力は続けたいし、また、わかってあげたいと思う。それをやめたら、人は人でなくなってしまうと思うんです。


相手の気持ちを考えろ、と昔から言います。それができれば苦労しないけど、それができないと、正しく伝わらないことが多いのも事実。相手に賛同する必要はない。ただ、気持ちを察すればいい。怒っているのか、悲しいのか、苦しいのか。そんなに難しいことじゃない。大人になればなるほど、自分の本当の気持ちは、心の奥底に行ってしまうもの。そして…いつか爆発してしまう。恐ろしいことです。


聞き上手な人と話すと、気持ちがいい。だからこそ、伝える努力が必要。優しい人に甘えると、気持ちがいい。だからこそ、やさしくされるだけの資格がある人間になる努力をしなければならない。理想の恋人を探すのもいい。しかし、その相手にとって理想の人になる努力も、やっぱり必要だと思うんです。それは、相手の気持ちを考えなかったら絶対生まれてこない発想。


だから、自分を素直に表現できる手段を持つべし。何でもいい。得意なことで、自分の生きた証を残せ。その中にこそ、本来の自分が見え隠れするもの。そういう対象は、一生の宝物。それを通じて出会った仲間もまた、かけがえのないもの。


ブログを始めて2年半になりますが、自分の生きた証として、これからも本気で書きます。人気はできるだけない方がいい。読者も数人でいい。細く長く、続けていきたい。忘れっぽくなってきたし、記憶が混乱してしまうこともあるけど、素直に書くのをモットーにしているので、心ある方は、もうしばらくお付き合い下さい。


1本でも多く、映画のよさを伝えていきたい。娘に負けないように、これからもがんばります。




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2007-12-23

「ちりとてちん」 に思う

テーマ:TV

TVドラマも、けっこういいもんです。


NHKの朝ドラというのは、これから1日が始まろうとする時に見るもの。その主役がこんなヘタレでは、朝のスタートが決まらない。あいつ、大丈夫か…ってね。


子供が親元を離れて暮らしている家庭なんかは、人ごとじゃない。ウチの子はどうなんだろうって考えてしまいます。俺も、18歳で上京した経験があるので、人ごとじゃない。ハラハラしながらも応援してしまう。これって、ドラマという連続性と、日常的な描写があるからこそなんですね。普段映画ばっかり見ているから、こういう感覚を忘れていました。映画であれドラマであれ、いいものはやっぱりいい。


このドラマを見ていて思うのは、相手の気持ちがわかるようになった分だけ、人は成長するということ。自分のことばかり考えていては、いつまで経っても “信頼” というものは得られない。


主役の貫地谷しほりは、くすぶっている感じがいい。自分なんて、何もない人間だと思っている若者は多いと思う。俺もそうだった。何かにぶつかって初めて、自分という手応えを感じるもの。何でもいいから、思ったことを思いっきりやったらいいんです。ただ大事なのは、逃げない、ということ。失敗した自分としっかり向き合えるかということ。


彼女の泣き顔は、とてもいい。悔しくて情けなくて、そんな自分が恥ずかしくて…。そういう経験は、若いうちにたくさんしたらいい。その分だけ、深い心を持てる。だからこそ、人に優しくなれる。


このドラマでもう一つ驚いたのは、母親役の和久井映見です。彼女は、映画 「息子」 で、耳の聞こえない女の子役を演じていたのを見たのが最初。トンデモ時代劇 「武蔵」 で、中井貴一の嫁役かなんかやってたと思うんですが、ヒロインのバカ女優よりも、歩き方が静かできれいだったのをよく覚えています。これはきっと、地道に訓練しているんだなあと思ったものです。


この母親が、とてもいい。しほりちゃんと、本当の親子のように見える。彼女、いい役者になりましたね。セリフの言い回しよりも、細かい表情に見とれてしまいました。素晴らしい演技だと思います。娘の初舞台を見に来た時の、心配そうな表情がたまりませんでした。


このドラマの関連作として、映画 「しゃべれどもしゃべれども」 をオススメします。これは、話し方教室として、落語を習う人たちの物語。「ちりとてちん」 の父親役の松重のおっちゃんが、落語の練習をします。無愛想なキャラが、何とも味わい深い。


もう1つは、映画 「夜のピクニック」 のスピンオフDVD 「ピクニックの準備」。タイトルは忘れましたが、ショートストーリーの1本に、しほりちゃん主演の短い作品があります。かわいらしくいじらしい、彼女の流暢な言い回しにご注目。「ちりとてちん」 しか見ていない人は、きっと驚くかも。


ここまで見たからには、最後まで見届けようと思います。ヘタレは、きっかけがあれば大きく変身する。俺も、今まで自分なりにいっぱい乗り越えてきたしね。だから、彼女を応援したくなる。がんばれ、B子!


そしていつの間にか…彼女に励まされている自分に気づく。…それもまた、面白い。




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