FUJITA'S BAR
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2006-11-30

めぐみ 引き裂かれた家族の30年

テーマ:洋画

この映画を見ると、めぐみさんは生きているんじゃないかって思えてきます。


新潟県人として、やっぱり見ておかなくちゃならん映画だと思い、行って来ました。


監督は、クリス・シェリダン、パティ・キム夫妻。製作は、女性監督の第一人者、ジェーン・カンピオン。


出演は、もちろん横田夫妻を中心としたみなさん。ニュースで見たことある人たちです。


さて、映画ですが、思ったよりいい出来なので、感心しました。マイケル・ムーア監督のようなうさんくささはありません。事実をありのままに、的確に表現していると思います。


ただ、外国人から見た視点なので、少々の難はあります。音楽がかなりヘンだった。お祭りのようなドンチャンリズムは、ちょっと閉口したなあ。


でも、内容が素晴らしいので、細かいところは目をつぶりましょう。メッセージがちゃんと伝わればいいんだから。


この映画を見ていると、横田さんたちの人柄がよくわかる。娘がさらわれるまでは、ごく普通の人たちだったのに、ここまで戦ってきた軌跡を思うと、本当に強いと思う。


それは、娘を愛すればこその力。がんばらずにはいられない、心の底からの衝動。


この両親に愛された娘なら、きっと自分の運命を切り開く力があるはず。だから、きっと今もどこかでがんばって生きている。俺はそう思えてしかたがありません。


最愛のご両親のもとへ帰れる日を心待ちにしながら、彼女は今日もどこかでがんばっていることでしょう。


めぐみさんが、合唱部のコーラスで歌ったソノのパート部分が、映画の中で流れます。この力強い歌声こそ、彼女の生命力を感じさせるに充分な説得力を持っています。


この声の響きが、ずっと心に残りました。大丈夫、きっと日本に帰れる。 …そういう気がします。




【エンドクレジット】

普通に終わりますが、できれば最後まで見て帰りましょう。


【トイレに行くタイミング】

トイレなんてガマンしなさい。めぐみさんは、船の暗い部屋に40時間も閉じ込められて泣き続けたんだぞ。


【オススメ類似作品】


こういうジャンルの映画はあまり知らないので、該当作なしです。




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2006-11-29

トゥモロー・ワールド

テーマ:洋画

ああ、暗い。 寂しい。 気が滅入る。 こんな未来はイヤだ。


「ザ・デイ・アフター」 「デイ・アフター・トゥモロー」 そして 「トゥモロー・ワールド」。 …おお!これぞSF映画しりとり! つーか、似たようなタイトルの映画がやたら多いということです。ああ、覚えられん。


原作は、P.D.ジェイムズの 「人類の子供たち」。 監督・脚本・編集は、アルフォンソ・キュアロン。


主演は、むっさいハリウッド俳優の第一人者、クライヴ・オーウェン。このおっさんの魅力がいまだによくわからん。どんなにキレイな衣装を身に付けても、フロ入ってなさそうな男。今回は、まさにフロ入らない役なので、ちょうどいいのかも。


共演は、これまた華のない演技派、ジュリアン・ムーア。「フォーガットン」 とともにどっかへ飛んでった女が、スクリーンに帰って来ました。重要な役かと思いきや、今回も影薄かったッス。


それから、大物マイケル・ケイン。髪の毛いっぱいなので、最初だれかと思った。その他、クレア・ホープ・アシティ、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム。


さて、映画ですが、技術的には一見の価値あり。でも、内容がつまんない。俺的にはトンデモムービーに属します。


これ、DVDで見たら絶対眠くなるだろうな。大体、とっかかりが悪い。人類に生殖機能がなくなって、子供が生まれなくなるだと?そうなったら、こんな世界になるかなあ。大いにギモンですねえ。


俺だったら、風俗産業が発展して、エロな世界が展開すると思う。避妊なんか誰もしなくなる。その場合、男女比率はどうなるか。少ない方を奪うようになるんじゃないかな。


生殖が関係なくなるんだから、同性愛者が堂々とするようになる。ホモ対レズの戦争になるか。それじゃ、「超時空要塞マクロス」 じゃん!


とにかく、どんな世の中になっても、元気な奴は必ずいる。そういう明るさが欲しかったなあ。「ディープ・インパクト」(馬じゃないよ)みたいに、あきらめムード一色の映画はどうも性に合わん。


そういうわけなので、なんの盛り上がりもないままに終わりました。というか、この後どうなるかを考えると、その方が恐い。あの女の子、ただじゃすまないよ、絶対!


…というわけで、帰りの車の中で、アホなつづきを延々と考えて、一人で笑ってました。気になる人は、劇場でご確認を。



【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐ帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

いつでもどうぞ。どこから見ても、ストーリーは単純だからすぐわかる。


【オススメ類似作品】


「復活の日」

小松左京原作。少ない女を男たちが奪い合う! …あれ、そういう映画じゃなかったっけ。


「ドラゴンヘッド」

妻夫木聡、SAYAKA共演。死にかけても頬がパンパンのヒロインってどうよ。いっぱいツッコめる変な映画。


「最後の戦い」

リュック・ベッソン監督の初期の作品。けっこう笑えます。



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2006-11-27

氷の微笑2

テーマ:洋画

さすが、腐っても鯛。 昔とった杵柄。 シャロン姉さん、まだまだ健在です。


仕事の疲労とストレスがピークの状態で、逃げ込むように映画館に駆け込んで見たのがよかったのかも。楽しすぎて笑いころげました。こういうイカレた映画に出会うと、元気を取り戻します。


前作 「氷の微笑」 から実に14年、シャロン姉さんも48歳になりました。もういいかげんセクシー路線でもないだろうにと思いきや、なかなかどうして、イイじゃありませんか!


監督は、マイケル・ケイトン・ジョーンズ。「ジャッカル」 のリメイクで大コケしたおっさんですな。製作は、前作と同じくマリオ・カサール。

主演は、もちろんシャロン・ストーン。ちなみに映画秘宝だと “シャロン姐さん” なんて言ってましたけど、俺的には“姉さん”の方がしっくりくるので、こっちの表記にします。


共演は、デヴィッド・モリシー、ヒュー・ダンシー。はい、誰だかわかりません。どっちもヘタだったから、早く忘れましょう。ベテラン勢は、デヴィッド・シューリス、シャーロット・ランプリング。この2人は、まだ安心して見ていられる。


さて、映画ですが、ストーリーも、役者の演技も、ほとんど全滅に近い。ヒドいストーリーに、ヒドいキャラ。誰にも感情移入できない。 …では、何がよかったのか。


それはズバリ、シャロン姉さんの気合いタップリの演技のみ!何しろ、この映画を作るのを熱望していたのは、姉さん一人だったそうだから。


「氷の微笑」 でブレイクして以来、いろいろとがんばりましたが、どれもいまひとつだった。かろうじて 「キャット・ウーマン」 の悪役だけが、主役よりよかったくらいかな。 「カジノ」 なんてヒドかったもんね。


この人、やっぱりセクシー路線がいい。というか、それしかねえじゃん!カラダが動くうちに、使い切ってしまいましょうよ。


とにかくこの映画、実に都合がいい。そんなアホな、という場面の目白押し。でも、それが何故か楽しい。話が進んでいくうちに、だんだんどうでもよくなってくる。もう、好きにやっちゃえって感じ。


ただ、この女のキャラ、俺好みではありません。だから、ずっと客観的に見られた。騙す方も騙される方も、平等にバカです。お互い様、同じ穴のむじな。恋は盲目、人を呪えば穴二つ。エロイムエッサイム、アノクタラサンミャクサンボーダイ。


というわけで、おバカな映画ですが、何だか憎めないキャラです。遊び心で見るのも楽しいかも。




【エンドクレジット】

普通に終わります。途中で帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、マイケルがしつこく電話をかける場面あたり。後半は、ジャグジーが出てきたあたりがベスト。


【オススメ類似作品】


「氷の微笑」

未見の方は、前作をチェック。ポール・ヴァーホーベン監督の変態チックな演出と、シャロン姉さんのエロい魅力が相乗効果で大ブレイクした傑作。


「ウルトラヴァイオレット」

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。ヒドい映画だけど、主演の彼女だけがよかった。カラダを張った力作。


「硝子の塔」

シャロン姉さん主演。弱々しく怯える様子が、ウソっぽくて面白い。完全版もあるとか。




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2006-11-23

カポーティ

テーマ:洋画

画面の奥に流れる、苦悩の感情を感じ取りながらご覧下さい。 繊細で力強い映画。


監督は、ベネット・ミラー。原作は、ジェラルド・クラークによる伝記。実在の作家、トルーマン・カポーティが、代表作 「冷血」 を執筆した時のエピソードを映画化。


主演のカポーティに、フィリップ・シーモア・ホフマン。彼は、この役でアカデミー最優秀主演男優賞を受賞しました。なるほど、それだけに、完璧な役作りでした。


共演は、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズJr.、マーク・ペレグリーノ、ボブ・バラバン。そして、生涯のホモパートナー役に、ブルース・グリーンウッド。そして、捜査官役で、「アメリカン・ビューティー」 のホモ軍人だったクリス・クーパーも出ています。


さて、映画ですが、丁寧に作られた、見応え充分な作品に仕上がりました。お金を払って見て損はありません。


ただ、モノをあまり考えない人や、動きがないとダメという人にはオススメしません。表面的な絵柄だけを見るタイプの人だと、ひたすら退屈なものかもしれないので。


あ、それから、ホモ映画だと期待している人もご遠慮下さい。「ブロークバック・マウンテン」 のような露骨なエロシーンはありません。主人公がゲイだというのが何となくわかる、というレベルです。


でも俺的には、とっても刺激的な映画。 “絵” が動かない分、心の動きを見事に表現しているからです。最近は、エグいシーンばかりの映画が続いたので、かえって新鮮な感じがしました。


フィリップ・シーモア・ホフマンは、確かにいい役者だと思います。今まで彼に注目したことがなかったもんで、これから注目したいと思います。


やっぱり、「M:i:Ⅲ」 の悪役よりこっちの方がインパクトが強い。役に対する情熱が、キャラクターに生命力を与えている。素晴らしい演技でした。


カポーティという作家の目を通して、人の心とは何か、生きるとは何かを問い掛ける物語。そこには、明確な答えはない。映画を見た人が、それぞれの感性で感じたことを、自分なりに考えてみるしかない。


クリエイターと呼ばれる人達には、少なからず “創作意欲” というものがある。いったんそれに火が付くと、もう止められない。形になるまで、ひたすら没頭するしかない。自分のイメージした完成品になるまで…。


ところが、そのイメージ通りに完成するとは限らない。作っているうちに、イメージが変わっていくこともある。悩みながら、苦労しながら、それを形にしていく。自分の表現力との戦い。


自分の作品のためには、人も傷つける。嘘もつく。わがままにもなる。人も裏切る。約束も破る。そのくらいのこだわりがないと、作品なんて作れないのかもしれない。みんなのゴキゲンばかりとっていたら、軟弱なものしかできない。


自分が作りたいものを作る。自分が書きたいものを書く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに苦悩するのか。それは、本当に表現したいものであればあるほど、“産みの苦しみ” というものがつきまとうからなんでしょう。


人間が生み出す最高の作品は、人間そのもの。つまり、子供を生むことでしょう。自分の子が誕生した時はうれしい。同様に、自分らしい作品が完成した瞬間というのは、至福のひとときというもの。


カポーティが 「冷血」 を完成させた時は、一体どんな気持ちだったのでしょう。このタイトルは、犯人を表すのか、それとも、自分を指すものなのか。それは、彼自身にしかわからない。


彼の人生が、幸せなものであったかは、俺にはわかりません。でも、精一杯生きた。自分の好きなことを仕事にして、書きたいことを存分に書いた。そして、よき理解者に恵まれた。 …それだけで充分幸せだと、俺なんかは思います。


彼の魂が、この映画によって癒されることを、願うばかりです。




【エンドクレジット】

普通に終わります。途中で帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、スペインの別荘に移動したあたり。後半は、朗読会の後くらいがいいでしょう。


【オススメ類似作品】


「インサイダー」

ラッセル・クロウ、アル・パチーノ共演。プレッシャーに苦悩する普通の男を、クロウして好演。


「フィラデルフィア」

トム・ハンクス主演。エイズとゲイで二重に差別される男を熱演。


「鉄道員(ぽっぽや)」 「居酒屋兆次」 「夜叉」

ご存知高倉健主演。苦悩する姿が、誰よりも絵になる男。


「インファナル・アフェア」 (三部作)

アンディ・ラウ、トニー・レオン共演。苦悩がスリリングに展開します。


「少林寺木人拳」

ジャッキー・チェン主演。整形前の貴重な秀作。だんまり青年の秘密とは…?



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2006-11-21

ソウ3

テーマ:洋画

シリーズ絶好調。 今回も、体中が痛くなる残酷場面のオンパレード! 気の弱い人は、絶対に見ちゃダメですよ。


言うまでもありませんが、一般の方はくれぐれもご遠慮下さい。相当マニアックな作品です。ポップコーンなんか食いながら見れるシロモノではありませんよ。でも、喉はガバガバに渇くので、炭酸系のジュースなんかがいいかも。


それから、今回はR15指定。コドモは入れません。 …というか、ガキはこんなもん見るな。


監督は、前作に続いて、ダーレン・リン・バウズマン。製作総指揮とストーリーを担当するのは、もちろんジェームズ・ワンとリー・ワネルの2人。


出演は、犯人のジグソー役にトビン・ベル。手下の女アマンダ役にショウニー・スミス。女刑事ケリーにダイナ・メイヤーといったおなじみのメンバーに加え、アンガス・マクファデン、バハール・スーメキの2人がニューフェイスとして、物語の中核を担います。


さて、映画ですが、3作目になっても少しもパワーダウンを感じさせない、極上の仕上がりとなりました。緻密な設定ながらも、ところどころにユルさが際立つ、キワモノ映画の決定版。


さすがに、1、2作目を見ていない人にはワケがわかんないと思うけど、とりあえず見ちゃっても大丈夫です。映画を見た帰りに、レンタルショップにお立ち寄り下さい。


それにしても、物凄いアイディアの数々。製作の2人は、犯罪に走ったら史上最悪の凶悪犯になりますね。映画の道に来てよかったんでしょう、たぶん。


何でも、今回はオリジナル編集版だと3時間くらいになるそうな。ホラー映画としては長すぎるので、数々のシーンをバッサリ切っちゃったという話。DVDの特典として、未公開シーンを入れて欲しいな。


2作目で死にかけたジグソーのおっさん、今回もしっかり生きてます。でも、迫り来る死を前にして、彼はまたしても大掛かりな “ゲーム” を仕掛けました。


奴が死のうが生きようが、こっちには関係ないんだけど、何か見ているとハラハラしちゃうんですよね。死んでくれて、早いとここの悪夢を終わらせて欲しいという気持ちと、生き残って、もっと “ゲーム” をやり続けてくれっていう気持ちが交差します。


今回も、ええっ、というような終わり方をします。気になる方は、劇場へダッシュ。しかしまあ、どこまで続くんでしょうね。次あたりで限界じゃないかなあと思うんですが、やっぱり気になるってもんです。


この映画は、考える時間はあるんだけど、エグい場面の余韻がいつまでも続くので、考える余裕がありません。やれやれ。しかも、見終わった後も、しばらく続きますよ。覚悟して見て下さい。


余談ですが、この映画のタイトル文字、どうしても “さやま” と読んでしまいます。SAWのWが、角張っているもんだから。だから、今回は、“さやまさん”。そして次回は、“さやま氏” というわけですな。なんだか、2ちゃんねる用語みたい。



【エンドクレジット】

普通に終わります。逃げたい方は、早いとこ立ち去って下さい。


【トイレに行くタイミング】

無駄なシーンがないので、いいタイミングがありません。自分でここだと決めたところで、決断して下さい。これも “ゲーム” です。


【オススメ類似作品】


「ソウ」 「ソウ2」

とりあえず、この2作品を見なければ何も始まりません。本作で興味を持った人は、ぜひこちらもご覧下さい。


「ディセント」

ニール・マーシャル監督・脚本。限界まで追いつめられた女達の、生き残るための壮絶な戦い。


「地獄」

中川信夫監督。どう生きても不幸な事件に遭遇してしまう、ある男の物語。本作とベースが似ているかも。


「11人いる!」

萩尾望都原作のアニメ。スリリングなトラップが面白い。


「火の鳥 宇宙編」

手塚治虫原作のアニメ。「11人いる!」 とシチュエーションは同じですが、こっちの方が重いテーマ。



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2006-11-20

テキサス・チェーンソー・ビギニング

テーマ:洋画

だからどうした、という感じの映画。 新しいものは何も感じない、テキトーな作品でした。 はい、どうもごくろうさん。


実在した殺人鬼、エド・ゲインをモチーフにした 「悪魔のいけにえ」(1974年、トビー・フーパー監督) のリメイク作品 「テキサス・チェーンソー」 の続編。と言っても内容は、その前の話。レザーフェイスが誕生した時の物語。


つまり、実際の話をネタにして作って大ヒットした映画の、リメイクの続編だけど、前の話。 …ああ、わけわかんねえ!


監督は、ジョナサン・リーベスマン。製作は、大味映画の巨匠・マイケル・ベイ。


主役(?)のレザーフェイスには、アンドリュー・ブリニアースキー。ほとんど顔が写らないので、誰がやってるかわからん。そんなにうまくもないし、これじゃ 「北京原人」 の本田博太郎よりヒドいッス。


ヒロイン(?)には、ジョルダーナ・ブリュースター。狂ったオヤジは、R・リー・アーメイ。後は、どうでもいい連中。殺されそうな面子ばかりだし。


さて、映画ですが、期待していたものとは程遠い、訴えるものゼロの仕上がりでした。残念。


まあでも、このシリーズのテイストだけは、一応保っているので、その点は評価すべきでしょう。ただ、スタイルだけでは、ただ陰惨で悪趣味悪ノリ映画の域を出ない。


この製作者の自己満足のような気もするなあ。きっと予算はタップリ使っているんだろうけど、B級映画ですね。レンタルで借りても後悔しそうな、お粗末さでした。


俺的には、レザーフェイス自身の苦悩とか、怒りや悲しみを軸にして欲しかった。彼がどうしてそうなったのかを、もっと掘り下げてみた方が、奥行きが出たと思う。そうでなかったら、わざわざ前の話なんて作る意味がない。


この映画を見る限りでは、彼はただのアホ男でしかない。イカレたオヤジのいいなりしか行動できない。これじゃ、「13日の金曜日」 のジェイソンの方がよっぽど自立している男に見える。


俺がイメージしていた、ドラマチックな展開のかけらすら見つからなかったので、この映画、金払う価値なしです。世界中のレザーフェイスファンのみなさんは、こんなんで満足ですか?


影の薄い殺人鬼。お前、こんなんでいいのかよ。もう1本続編作って、落とし前つけろ!



【エンドクレジット】

普通に終わります。途中で帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

中盤、ニセ警官の家に連れていかれた時がチャンス。後半はドタバタの最中に、適当に行って下さい。


【オススメ類似作品】


「悪魔のいけにえ」

トビー・フーパー監督のオリジナル作品。やっぱりこの映画がベストだって!


「ディセント」

ニール・マーシャル監督。“気合い” だけは本作の10倍あります。生き抜くという、情熱のホラー映画。


「白い家の少女」

ジョディ・フォスター主演。家に引き込んで殺すネタなら、こっちの方が上。



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2006-11-19

日本以外全部沈没

テーマ:邦画

社会科の苦手な人は、この映画を見て下さい。勉強したくなること間違いなし!


原作は、筒井康隆の短編小説。元ネタはもちろん、小松左京の 「日本沈没」。飲んだ勢いで出た話を、本人の許可をもらって書いたそうです。だから、“原典・小松左京” とクレジットされています。


監督は、河崎実。「いかレスラー」 のおっちゃんですね。かる~いタッチの演出が、妙に面白い。


興味深いのは、“監修・実相寺昭雄” となっているところ。本当は彼がやりたかったのかな。それだったら、もっとイカレた映画になったことでしょう。筒井作品のテイストを、ある意味正確に表現できたかもしれない。でも、今体悪くしているはずだから、無理しないで若手に任せちゃっていいでしょう。


出演は、小橋賢児、柏原収史、松尾政寿、土肥美緒、ブレイク・クロフォード、キラ・ライチェブスカヤ、デルチャ・ミハエラ・ガブリエラ、リカヤ・スプナー。


“大物” も出ています。実相寺作品の常連、寺田農。それから、’70年代の映画 「日本沈没」 の主役、藤岡弘、。TVドラマの主役、村野武範。他にも、デーブ・スペクター、つぶやきシロー、松尾貴史といった、どうでもいい連中がいっぱい出ています。


さて、映画ですが、おばかちんなスタイルながらも、奥の深い作品に仕上がりました。 (ホントか、おい)


2011年、アメリカ大陸が一週間で沈没。その一週間後には中国大陸が沈み、次の週はユーラシア大陸、その3日後にはアフリカとオーストラリア大陸が次々と海に沈んでしまいました。 …さあ、大変!


残っているのは、日本だけ。他は、チベットの高い山くらい。そりゃ、みんな日本に逃げて来るわな。


狭いところに押し込められると、人間はだんだんとイライラしてきます。最初はおとなしい日本人も、凶暴になってくる。


食料不足、物価の高騰で、外国人犯罪が急増。政府は、超法規的措置として、GAT(ガイジン・アタック・チーム)を結成する!


ちなみに、新潟弁で、『がっと』 は、“すごい” という意味があります。つまり、GATは、がっとな組織なんです。


1ドルは5銭まで下がり、1元は4厘、ユーロはマイナスだそうで、外国人は全員ホームレスに。うまい棒が1本10万円になり、高級食品になってしまう。うまい棒を万引きしてつかまる、オスカー俳優が哀しい。…ああ、せつない笑いの連続。


各国の首脳が、日本語でののしり合っているのも、何だかとても哀しかった。ちなみに、デーブ・スペクターは、日本語会話の第一人者になっていました。ぜひ、ウイッキーさんにも紹介してあげて下さい。


この映画の面白いところは、立場が変わったとたん、各国の人間の態度がガラッと変わるところ。今まで威張っていた奴が、急にヘコヘコしたり、おとなしかった方が傲慢になったり。その人間模様がおかしくて、それでいて哀しい。


力関係なんて、一度均衡が破れたら、モロいもんです。人を脅迫して動かしている人ほど、その反動は大きい。人にやらせることばかり考えている人、人のせいにばかりしている人は、こういう時大変ですね。


しかし、どんな状況になっても、強い人間はいる。それは、国籍に関係なく、生きることに一生懸命な人たち。そういうひたむきな人たちに支えられて、この世は動いているということを、リーダーと呼ばれる人はわかってほしいですね。


限りなく暴走していく人たち。世の中が終わる時って、やっぱり普通に酒飲んでるしかないのかもね。


世の中のイジメっ子たちは、この映画を見て反省しろ。立場なんて、いつ逆転するかわからないんだぞ。いざという時に頼りになるのは、一体何か。お金なんて、世の中が機能してなかったら価値がないんだから。


“北の将軍様” も、映画オタクだからこの映画見るんだろうな、ムフフ。あっ、でもこれ、“贅沢品” として輸出禁止になったりして!



【エンドクレジット】

撮影時の楽しそうなスチール写真が出ますので、是非ご覧になって下さい。


【トイレに行くタイミング】

首相が、アホな歌を歌っている時がベスト。これ、クリップ付きでカラオケに入ったら笑っちゃいますね。


【オススメ類似作品】


「渚にて」

1959年のSF映画。こちらは核戦争で残された、一部の場所で生き残る人たちの話。やっぱりのんびり酒飲んでます。


「タイタニック」

どのタイタニック映画でもよろしい。沈む恐怖を味わって下さい。


「日本沈没」

どっちの映画でもよろしい。どうせ沈むんだから。 …あ、でもこの間のやつは、ラストがちょっと違ったっけ。



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2006-11-11

ブラック・キス (DVD)

テーマ:DVD ・ 邦画

やっぱり予想通り、盛り上がんない。気合は入っているんだけど、空振り三振ってところですね。


手塚眞監督は、映画監督というよりは、映像作家という方がいいみたい。実験的なことを、バシバシやるイキのよさは評価すべし。ただ、どれもこれも、“どこかで見た感” があるのは否めない。いわゆる、オリジナリティが乏しい。


物語自体は、よくあるサスペンスもの。猟奇犯罪が起きた。犯人像が浮かぶ。容疑者だと思ったら、そいつはすでに…なんて、そこら中に転がっているようなネタ。 …すいません、監督、全然おもしろくないんですけど。


本人としては、画期的なつもりなんだろうけど、最初から最後までドッチラケでした。一度たりともテンションが上がらない。


あっと言わせようとしたシーンも、ダメすぎて脱力感。ギャグにもなってない。犯人もマヌケすぎる。クライマックス、一度もなし。


DVD特典で、監督自身の解説があるんですが、必死に言い訳しているみたいで痛々しい。 『…作品を見ていただければわかるはずです。』 くらいのこと、言えんのかね。


きっと、巨匠の息子だからってチヤホヤされてきたんだろう。この人は、もっと苦労した方がいい。技が軽すぎる。これじゃ、塚本晋也監督の足元にも及ばない。映像のインパクトで勝負するなら、もっと自分を磨けと言いたい。


この映画、はっきり言って駄作です。出演者のみなさん、ご愁傷様です。 …ああ、劇場で見なくてよかった。早いとこ忘れましょう。



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2006-11-11

蟲師 DVD-BOX 第五集

テーマ:DVD ・ アニメ

ずっと前に買っていたんですが、バタバタしていてずっと放ったらかしだったので、ようやく見ました。


やっぱり…いいですねえ。この作品を見る度に、自分が日本人としての感性を持っていることが、とてもうれしく思えます。


今回は、女蟲師の野萩が登場。ギンコとの激しいやりとりの中に、自分が今までこの村を守ってきたという自尊心がうかがえる。でも、村人にとって一番大切なことは何だったのか。彼らの気持ちがわかるからこそ、先走ってしまった皮肉。


でも、民を引っ張っていくのは、こういうタイプの人だと俺は思います。彼女のような人だからこそ、ここまでみんなを束ねてこられたと見るべき。“ヨソ者” のギンコがいくら正論を吐いても、そう簡単にくつがえるもんじゃない。


よかれと思ったことが、必ずしも人を幸せにするとは限らない。でも、その純粋な心が伝われば、結果に関わらず、相手は感謝することはあっても、決して恨みはしない。そういうもんだと思う。


逆に、いくらいいことをしてくれても、気に入らない奴だったら、素直に感謝などしない。そういうもんです。


このシリーズは、蟲というやっかいな生き物を通して、人がどう生きるべきかを、深いところで考えさせてくれます。俺は、この作品に触れる度に、大切なことを学んでいます。


漆原友紀さんの世界は、本当に素晴らしい。 「蟲師」 は、日本の重要文化財にしましょう!





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2006-11-09

記憶の棘

テーマ:洋画

キッドマン vs “キッドマン (ガキ男)”。 嘘か真実か、心して見るべし。


強烈な映画でした。これは、できれば一人でじっくり見ることをオススメします。人によっては、結論が食い違うかもしれないから。自分の感性でとらえた結論を、大切にして欲しいです。


いやはや、すごい才能だと思います。監督・脚本のジョナサン・グレイザーは、天才かもしれない。好みはいろいろあるとは思いますが、めったに見ることができない、稀有な作品であることは間違いない。


主演は、ニコール・キッドマン。(ちなみに、俺と同い年です。わっはっは)  彼女は、だんだんいい女優になってきています。今回は、思いっきり髪をバッサリ・ショートカット。役に対する気合が感じられますね。


ナマイキなクソガキを演じるのは、「ウルトラヴァイオレット」 「X-MENファイナル・ディシジョン」 にも出ていた “ワケアリ子役” のキャメロン・ブライト。この少年のよさが、俺にはいまだによくわかりませんが…。母性本能でもくすぐるのかな。


他には、ローレン・バコール、ダニー・ヒューストン、アン・ヘッシュ、ピーター・ストーメア、アリソン・エリオット、アーリス・ハワード、テッド・レヴィン、カーラ・セイモア。見たことあるようで、ないような人たち。


さて、映画ですが、サスペンスやホラーといった枠にあてはまらない、独特のスタイルに仕上がりました。一応の結末はあるんですが、見る人の感性によって、いかようにも解釈できるラスト。さて、みなさんはいかがでしょうか。


未亡人の女が再婚しようって矢先に、10歳の少年が現れた。 『…俺はお前の亭主だ。そいつと結婚するな!』


生まれ変わりか、憑依現象か、虚言か、詐欺か。最初は相手にしなかったのに、どうしても気になってしまう。もしかして、まさか、そんなバカなことがあるはずがない。でも…。


俺的には、ある意味、非常に恐ろしい作品だと思います。何が恐いか、それは、思い込む心の不思議さ、とでも言いましょうか。人の心の、底知れぬ奥深さを思い知った気分です。


人間を構成する要素の中で、心が一番大事だと思うんです。五体満足で健康でも、心を病んでいる人は、幸せとは言えない。そして、心の栄養になるものは、愛情に他ならない。


この映画は、やっぱり女性向きだと思います。揺れ動く女心、なんていう言葉は、もう死語に近いかもしれませんが、そういう世界のものを表現しているような気がします。


女の感情って、男には理解しがたいものがやっぱりあると思う。逆もまたしかり。自分にないものを持っているからこそ、お互いに魅力なのかもしれませんね。


人を好きになる気持ちって、時間とともに薄れていったとしても、気持ちそのものは永遠のものだと思う。だから、ふとしたことで火がつくことがある。信じたいと思う気持ちが、押さえ切れない情熱が湧き上がってくる。 …いやあ、たまらんなあ、エヘヘ。


ただねえ、ニコールの役柄そのものは、俺的にはあんまり魅力的じゃなかった。いい人ではあるけれど、優柔不断さ、無責任さ、尻軽女ぶりは目にあまる。でも、一生懸命に演じる彼女の誠実さは、ちゃんと伝わった。


言うまでもなく、彼女は美しい女性です。美人であるからこそ、演技という点で伝わりにくいところがある。それはしょうがない。彼女の、役に対するチャレンジ精神は大したものです。 「アザース」 や 「ドッグウィル」 の時もすごかった。


彼女の場合、顔そのものが派手なので、オーバーアクションだとイヤミになってしまう。だから、押さえ気味でありながら、微妙な表情でうまく表現している。目を見ているだけで、引き込まれそう。


かわいくてきれいだと、そっちばかりに気をとられてしまいがちなもの。つけっ鼻で獲得したオスカーは、俺的には何だか皮肉に思える。ナマの演技でいつかまた獲得して欲しいもんです。


ちなみに、俺が感情移入したキャラは、再婚相手のジョセフです。あのシーンは爆笑でした。いいぞ、オッサン。


さて、特筆すべきは、あのクソガキです。こいつの魅力が、いまだにさっぱりわからない。中身はどうあれ、ガキはガキらしくしろと言いたい。こいつ、名探偵コナンより頭悪いキャラです。


でも、監督はそれも計算してるのかも。いかにも大人ぶった子供だと、他の可能性が薄れるもんね。…ああ、ちくしょう。なんていまいましい才能だ。ますますこんがらがってくるじゃねえか。


それから、変な音楽も気になる。担当しているのは、アレクサンドル・デプラ。サントラ聞きたくないなあ。不安になりそうだから。


この映画、見終わった後も、しばらく悪夢が続いているような気がする。時間が経つにつれて、印象も変わってくるようにも思える。やっぱり、変な作品ですよ、コレ。


とにかく、見る者の心に問い掛ける映画です。 …さて、あなたの望む結論は?




【エンドクレジット】

普通に終わります。イミシンな歌詞の主題歌も、気になると言えば気になる。


【トイレに行くタイミング】

中盤、ニコールがガキを学校に迎えに行く時くらいがベストかと。


【オススメ類似作品】


「ローズマリーの赤ちゃん」

ロマン・ポランスキー監督。ミア・ファロー主演。ショートカットの女が悩みまくる映画といえば、やっぱりコレでしょう。


「アザース」

アレハンドロ・アメナーバル監督。ニコール・キッドマン主演。ストイックで真面目な彼女のキャラが、効果的に作用した秀作。


「ドッグウィル」

ラース・フォン・トリアー監督。ニコール・キッドマン主演。陵辱される汚れ役なのに、彼女はやっぱり美しかった。


「カル」

ハン・ソッキュ、シム・ウナ共演のコリアン・サスペンス映画。無表情の彼女の美しさが、神秘的でコワかった。結論がよくわからんという点でも、本作と通じます。


「箪笥」

キム・ジウン監督。韓国ホラー映画の最高傑作。パラドックスぶりが本作と共通していると思います。


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