手紙 | 入江一之介

入江一之介

飛べない僕はただの人間です。


テーマ:
「手紙」


僕はぺらっぺらの薄っぺら
とっても薄っぺらいんだ
誰かのために怒鳴ったり
誰かのために叫んだり
誰かを守ることが怖いんだ

僕はぺらっぺら中身もすっかすか
昨日あんなに食べたのにな
誰かを思って笑えたり
誰かを愛しく感じたり
気持ちを伝えるのが怖いんだ

僕を読んで破る人もいれば
棚にしまいっぱなしの人もいるよ
声も出ない 手足の出しようもないから

いっぱい書いてよ
隅々余すことなく
それが僕のご飯になるから
目一杯時間を掛けてよ
そのペン先も駆けてよ
最後は「ありがとう」「またね」がいいな
その想いをしっかり伝えてね

僕はさらっさらのまっさら
君の綴る字が滲まないように
切手を忘れないでね
繋いだ手は放さないでね
遠くの誰かさんと伝わっていたいから

君を幸せに出来るのが僕なんじゃない
君を幸せにしたいのが僕なんだ
足りない所も支え合いたい僕なんだ
言葉で伝えるのもいいけど
たまには僕のことを頼ってよ
何回書き間違えてもいいから

僕を読む人と目が合うと
なんだか呼吸できた気がするよ
もう一度僕と同じ空気を吸おうよ

いっぱい読んでよ
隅々余すことなく
それが僕の使命なんだから
目一杯時間を掛けてよ
その瞳からどうぞ濡らしてよ
最後は「ありがとう」「またね」がいいな
その気持ちをちゃんと伝えてね

僕を束ねたり 袋にまとめたり
そろそろ君とお別れなのかな
いっぱい笑った日もあれば
泣いた時もあったね
最後に「君の机で本当によかった」



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