補聴器を選んだことはありますか?
今回、母の補聴器を選ぶのに、4件回りました。
それぞれ言ってることが違って、面白かったです。
補聴器は、思ってた以上に高くて驚きましたし、
選ぶのもなかなか難しいと思いました。
今後、補聴器を選ぶ方の参考になればと思い記録しておきます。
■補聴器の医療費控除や補助金
ここじゃなくても、補聴器は作ることはできます。
ただ、補聴器を確定申告で医療費控除する場合や、
難聴で障害者認定の補助金を受けて補聴器を作る場合は、
「補聴器相談医」と「認定補聴器専門店」でつくる必要があるそうです。
確定申告は、「認定補聴器専門店」の領収書でOKですが、
税務署で、「補聴器相談医」からの書類を求められることもあるそうです。
母が通っている耳鼻科は、たまたま「補聴器相談医」でした。
ただ、年金生活の母が医療費控除して、
どのくらい税金が戻るかのシュミレーションはしていません。
補聴器が高額過ぎて、あまり意味が無いかもです。
■補聴器の価格
片耳で、5万円~50万円と幅があります。
私は、両耳で5万円くらいかと思っていたので、驚きました。
気軽に「補聴器作れば~」とは、言いにくいですね。
ただ、補聴器を付けて、回りの声を聴くようにした方が、
認知症になることを予防できるかなと思います。
話が聞こえないと、適当に返事しちゃいますし、
思い込みで人の話を聞いています。(私の母は)
また、カタログの価格よりも、割引してくれるようです。
ただ、「認定補聴器専門店」は、割引しないか、割引率が低いかもです。
■補聴器の種類
・耳掛け型
これが、一番多いみたいです。
これは、1~2週間、どこの補聴器店でも無料お試しレンタルできます。
耳に器械をかけて、耳穴にイヤフォンを入れる感じ。
細い線でつないでいるのもありますし、
もっと太いパイプでつなぐのもありました。
パイプ型の方が、扱いは楽かと思いました。
・耳穴型
これは、耳の型を取って、耳の穴にピッタリはまるタイプです。
眼鏡の母は、マスクもかけているので、耳掛け型もだとジャマかな。
耳穴型の方が、良いかもと思いました。
ただ、小さいのでなくしそう…。家がごちゃごちゃなので…。
購入したお店の方によると、耳穴型は、もっと重度の難聴者むきだそうです。
耳穴型は、物を落とす音などが、響いてしまうとのこと。
これも、実際に体験させてもらい、母も実感したようです。
また、耳穴型は、オーダーになってしまうので、お試しができない。
唯一、1店舗だけ、購入が前提でお試しして、ダメならキャンセルできるところがありました。
耳の型を取って作るのに1週間、そこから2週間のお試しレンタルです。
そこは、逆に、耳掛け型のお試しレンタルができません。
そこ、非認定店なのですが、検査方法などは、しっかりしていました。
また、耳穴の型を取る際に、耳の皮膚を傷つける可能性があるので、
血液サラサラになる薬を使っている人は、NGとも言われました。
・ポケット型
これ、私の祖父も使っていた昔ながらのタイプ。
片耳だけで使います。イヤフォンを耳につけて、本体はポケットに。
何と言っても魅力は、安い!3万円~8万円くらいです。
これは、「認定補聴器専門店」のみ扱うリオネットしかないようです。
これをお試しレンタルしたかったのですが、その時はレンタル中でできませんでした。
・充電池式
耳掛け型も、耳穴型も、補聴器の電源は小さなボタン電池です。
7日~10日おきに電池の交換があり、ボタン電池は、高齢者には扱うのが難しい。
ここ数年で、充電池式が出てきたそうです。
その分ちょっとお高めですが、便利ですね。
ただ、新しい技術なので、充電池の寿命が不確定なのが不安点とのこと。
中の充電池を替えるよりも、新しいのに買換えることを勧められそうとのこと。
また、小さな電池を扱うことで、手先を使って認知症の予防にもなるかな。
これは、購入したお店の意見です。
■補聴器を作るための検査
・気導検査
経験があるのでは?よくやる聴力検査です。
ヘッドホンをかけて、音が聞こえたら、ボタンを押す検査。
年をとると、高音が聞こえにくくなりますね。
・骨導検査
耳の後ろの方に、ヘッドフォンのようなのを付けて、
気導検査と同様に、音が聞こえたら、ボタンを押す検査。
最近、骨伝導ヘッドフォンがありますね。
多分、あれと同じ原理ではないかと思います。
骨伝導ヘッドフォン…電気店で試しましたが、面白かったです。
母のかかりつけ医に聞くと、
「骨導検査は、耳が無い鼓膜のない人用の検査だ」と、言っていました…。
ちょっと、違うかな…。
訪問した補聴器店では、2件にその設備がありました。
認定店と非認定店です。
・弁別検査
「あ…き…し…た…etc」など
20個の音を流して、どう聞こえたかを言います。
母の場合は、60dBと65dBで検査しました。
そして、補聴器を付けて、再度、60dBと65dBで検査。
家族も防音室に一緒に入って検査を受けたので、
補聴器を付けると、確実に聞こえが良くなるのがわかりました。
これは、購入した補聴器店での検査です。
訪問した非認定の補聴器店では、耳鼻科で検査すると話していました。
しかし、母のかかりつけ医では、実施していません。
■リオネット
「認定補聴器専門店」しか扱えない、リオネットというメーカーがあります。国産なのかな。
非認定の補聴器店では、「補聴器相談医」と「認定補聴器専門店」と仲の良いメーカーという表現をしていました。
訪問した「認定補聴器専門店」の1件では、リオネットしか扱っていません。
なので、商品のラインナップはシンプルで、選びやすい。
ポケット型の販売も、リオネットだけです。
耳掛け型の充電器は、別売りで5万円だったかな。
こちらで、リオネットの補聴器を試したのですが…
右の耳が、補聴器を付ける前後で、あまり聞こえの数値が変わらない。
母の耳の状態が悪い可能性があるので、再度、耳鼻科の受診をすすめられました。
受診してから、来てねと。
購入した「認定補聴器専門店」も以前は、リオネットを扱っていたそうです。
ただ、海外のメーカーに比べると、機能が低すぎるので扱わなくなったそうです。
■補聴器も信頼関係で買う
物件のリフォーム工事などもそうですが…
補聴器も、信頼できるお店で買うのがベストかと思いました。
高額ですし、7~8年使う精密機器なので。
家電製品などは、買って終わりなので、夫が値引き交渉しますが。
補聴器は、細かく調整が必要です。
また、2カ月に1度くらい調整や清掃してもらうそうです。
補聴器に慣れるまでは、少し音を控えめにして、
だんだん慣れてきたら強くするなど。
慣れてくると音を聞き取る力が付くので、
音量を下げることもあるとも。
どのお店も、母が自分で行くには遠いのです。
購入したお店は、自宅の訪問して調整を行ってくれます。
補聴器をすごく研究していて、音色や個人個人にあった製品をすすめてくれます。
このメーカーとこのメーカーは、同じ補聴器システムを使っていて、特許はこっちが持っている。
この耳の状態であれば、こちらのメーカの物の方が、お得などなど…。
納得できるような説明や、実験もしてくれました。
(夫に話すと、ダマされているかもよ~と)
また、お店の方が親切で、母をお任せできると思い、そこに決めました。
母本人が、そのお店の方を気に入ったのが一番ですが。
正直、購入も迷いました。
認知症がすすんで、施設に入ることになったら、補聴器いるのかな?
埼玉に連れてくるなら、補聴器は埼玉で買った方が良いよね?
とりあえず、1人暮らしを続けるので、そのために補聴器は必要と考えました。
購入したのは、コレ…
お店の奥様の提案で、眼鏡ホルダーを補聴器につけて、無くさないように工夫。
また、手元で補聴器のボリュームを上げ下げできるリモコンも付けて…
33万円でした。(定価は、両耳補聴器約40万円、リモコン約2万円)
7~8年は使えて、上手に使えば10年使えると。
高い買い物になるのか、買ってよかったと思えるのかは、これからの母しだいです。
購入したお店も「認定補聴器専門店」です。
■ピーピー音がする
補聴器を使わなくなる理由の一つに、「ピーピー音がする」というのがあります。
この件も、補聴器屋さんに聞いてみました。
補聴器のイヤフォン部分が、ちゃんと耳にハマっていないと、「ピーピー音がする」そうです。
実際、母の補聴器でも試してみると、耳から少し外れていると…
ピーピー音がなりました。
比較的、最近の補聴器は、音が鳴りにくいみたいではありますが。
リオネットの補聴器は、イヤフォン部分が耳にハマっていないと、はっきりピーピー鳴りました。