ネコさんの証言 1

 

しかも、藤堂三姉妹の次女、トウドウネコさんという人です。

並みの男性よりも凛々しい顔立ちで、それを縁取る輪郭はナナさんやノドカさんと同じくスリムです。

警察官なのに服装に対する風紀が乏しく、もはや生きている世界が他の人と別次元。

大きな胸が服に収まっておらず、第二ボタンまで開けている上に谷間まで露出していました。

第三ボタンは自ら弾かれまいと踏ん張っているように見えます。

傍聴人席から何人か「おぉ」と声があがりました。

そのほとんどは男性だと思います。

ネコさんは僕のほうを見て「おうおうおう」と挨拶代わりの声をかけてきました。

久しぶりだな、悠一君。本官のこと覚えてるか?

法廷内なので返事をするわけにもいかず、彼女をしっかり見てうなずき返すだけにしておきます。

前に会ったときは警察官になり立てだったはずですが、そのときまでは自称、オレ、と言っていたことを思い出しました。

昔から男気溢れる女性です。

 

〔つづく〕

 

登場人物

遠崎悠一 主人公

藤堂奈々 ナナさん。弁護士藤堂姉妹の三女

裁判長   十代で裁判官になった天才少年

藤堂和花 ノドカ検事。藤堂姉妹の長女

藤堂音子  ネコ刑事。藤堂姉妹の次女


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作  者 草薙香(くさなぎかおり)


編集掲載 緋鷹由理(ひたかゆり)


文月鈴太郎(ふみづきりんたろう)の小説


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