ゲーム音楽を久しぶりに聴いた | くさもんのブログ

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日々のことを徒然なるままに。

各SNSでもつぶやいたけれど、数年探していたCDがようやく手に入った。


COCO-78205 ヘンデル 王宮の花火の音楽ほか
ラ・ストラヴァガンツァ

※ここでの「ラ・ストラヴァガンツァ」は、ヴィヴァルディの作った曲のことではなく楽団の名前。



以前も持っていたが(再販版の「COCQ-84762」)、恐らくは直射日光に晒し続けたおかげでダメにしてしまった。
当然、ひっかき傷とかではないので、研磨してもダメ(泣)。

同じCDをチュー太郎さんも持っているので、データをコピーさせていただきCD-Rで復元はしていた。「AudioMASTER」で焼いたのである意味本物以上のクオリティかもしれないが、やっぱり本物を買い直したかった。
サブスク全盛の今、CDという物理媒体、しかもCD-Rではなく純正品に固執するとは、もはや奇特とさえ言えるかもしれない・・・。


このCD、いわゆる「ワンポイント録音」。
録音会場の「ここだ!」と思う一か所に、左右1ペアのマイクをポンと置いただけ
(その置き場所の選定が大変なのだけど)。



右チャンネル用に1本のマイクしか使わず、左チャンネル用にも1本しか使わないため、編集作業で各マイクの音を混ぜる「ミキシング」という工程が無い。
音を混ぜないから純度がいい。特に楽器の余韻やホールの響きが素晴らしい。

これとまったく同じ演奏を、補助マイクを含めた左右計4本のマイクで収録したCDもある(「COCO-70888」とか)。こちらはもちろんミキシング工程あり。
むしろ本来のCDはこちらで、それならネットオークションで何枚も出品されているが、変態用に作られたワンポイント録音版はどうしても手に入らなかった
(海外のネットオークション(ebay)では見つかったが、サイン入りのためか送料を抜いても1万円近くするので、さすがに悩んでいた)。

早速再生し、「シバの女王の入城」とか「アレクサンダーの饗宴」といったお気に入り曲のワンポイント録音ならではの音色を、久しぶりに自室で存分に楽しんだ。


ひとしきり楽しんだあと、今度は何故かゲーム音楽を聴いてみる気になった。

よく考えたら、YouTubeや、音質は度外視で純粋に音楽だけ楽しむカーステレオ(こう書くと聞こえはいいが、カーステレオの音質にこだわる時間とお金が無いだけ)ではよく聴くが、自室のオーディオではほとんど聴かなくなっていた。
だって、PSG音源にしろFM音源にしろPCM音源にしろ、言いかたは乱暴だが所詮は電子音である。上記のワンポイント録音で楽しんだ楽器の余韻とか会場の響きとかは全くない。
それが、どういう気まぐれか、今回は聴いてみる気になった。

流したのは「出たな!!ツインビー」という32年も前のゲームのサントラ。
FM音源全盛のころの作品である。



流してみたら、確かに余韻とか響きとかは全くないが、意外なくらい楽しめた。
それよりも、色々な感情が押し寄せた。

①「こんな電子音でも結構楽しめるじゃないか、俺のオーディオもなかなかやるな、ムフー!」みたいな変な優越感。
②プレイ中のワクワク感、緊張感、たまに怒り。
③このゲームをよく遊んでいた当時の生活や、当時交流のあった友人のことなどを思い出して涙ぐんだり。

1枚のゲームCDを再生する間に、いろいろな感情や記憶が押し寄せ、当の本人がちょっと驚いた。

①はともかく、②は以前の自分が得意気によく話していたことだった。
「ゲーム音楽には歌詞が無い。その代わり、プレイ中のワクワク感や緊張感を思い出させてくれ、それが聴く側にとっては歌詞代わりになる。だから、そのゲームを遊んだことが無い人やゲーム自体をやらない人にはチンチクリンな音楽に聴こえても当の本人にとっては最高の音楽に聴こえる」
③についてもそうだ。これはゲーム音楽に限った話でなく懐メロなんかでも言われるが、その音楽をよく聴いていた当時の、ある意味タイムカプセル。

なんか、すごい当たり前のことをいつの間にか忘れていて、思わぬところで思い出した。


「出たな!!ツインビー」の曲自体は、カーステレオとかでは比較的よく聴く。
ゲーム自体も、プレイはもう何年もしていないが、ゲーム仲間(じーぶーさんやこいずみさん)がYouTubeに上げている超絶プレイ動画は今もときどき観せてもらっている
(それにしてもこのお二方のプレイは本当に頭おかしい・・・)。

https://www.youtube.com/watch?v=fov17kjikSg

https://www.youtube.com/watch?v=__Q5WqwzfTs

なので、「記憶」としての「出たな!!ツインビー」はしっかり覚えているけど、「感情」としてはすっかり忘れていた。
もう一度書くが、それを思わぬところで思い出した。


ワンポイント録音のCDは素晴らしいし、電子音のゲーム音楽も素晴らしい。
そして、ゲーム音楽の素晴らしさを思い出させてくれた自室のオーディオ装置もすばらしい。
自画自賛、フヒュヒァヒフヘヘ・・・



聴いた枚数は少ないけれど、ここしばらくの間ではこれ以上なく充実した音楽鑑賞の夜でした♪