くさまです。

 

横浜市会第2回定例会が始まりまして、今期は温暖化対策・環境創造・資源循環常任委員会の委員長を拝命しました。

 

「水素委員長」と市政界隈では言われていますが、オカピ繁殖も含め、動物園、ごみ処理、公園、下水道、農業、リサイクルなどこの委員会は本当に幅広いので、水素以外もしっかり頑張ります。

 

議会は始まりましたが、横浜市の中でも恐らく議会より日大アメフト部が注目されています。

 

僕も会う人会う人に、水素や市政の話以上に、そういえばくさまはアメフト出身だよね、とか、あのタックルやばいでしょという話をされます。

 

僕自身、高校時は最後のシルバースタージュニアであり、大学では青山学院大学のアメフト部に所属していました。

 

大学4年の主務時代。

 

大学時代は、怪我との戦いと精神面での戦いの毎日でした。

 

高校3年の秋にラグビー部の助っ人として桐蔭学園と試合をする機会がありましたが、その時の練習で肉離れを起こし、そのまま治さず大学に突入したので、肉離れが悪化し、それをかばって腰を痛め、腰をかばって首をいためて、3年の春に頸椎損傷で3か月間入院し、半身不随から回復しました。

 

1年生の時は、アメフト経験者として期待されながら怪我で全く出ることができず、自分の不甲斐なさに悩み、3年の春に大怪我をしてからは、選手生命を絶たれ、同期や後輩への申し訳なさと、ここでも自分の不甲斐なさで眠れないような日々でした。

 

主務としてチームに貢献しようと切り替えて、大学表彰までいただきましたが、ここでは表現しきれない体育会独特の精神面での辛さや、アメフト部独特の心と体の消耗を考えると、どれだけ動いても怪我で休むことのない議員という仕事は、僕にとって全く問題がないという感じです。

 

以上は今回の問題とは関係ないような僕の身の上話ですが、今回の一連の報道を見ていて、重大な反則であるレイトヒットをして、明日記者会見までやるという報道がある選手の気持ちを考えると、多くのことが思い出されてきました。

 

個人能力、また、日大と青学という差はありますが、同じ大学アメフト部にいた者として、15年前の重い気持ちが蘇ってきました。僕も彼と同じDL(ディフェンスライン)というポジションでした。

 

NHKの報道によると、『日大アメリカンフットボール部の関係者によりますと、関東学生連盟が反則行為をした選手に対外試合出場禁止の処分をだした今月10日以降に、日大の複数の選手やスタッフに話を聞いたところ、いずれも内田監督が試合前にこの選手に対し「相手を壊してこい」とか、「やるなら出してやる」といった反則行為をうながすような発言をしたと話したということです』とのことです。

 

そもそもアメフト人口が少ないので、SNS上でも経験者による今回の問題に関するコメントは少ないように見受けられるのですが、冷静に攻撃を組み立てていくオフェンスは別として、アメフトのディフェンス現場では、表現は異なるでしょうが、「ぶっつぶせ」的な発言は、少なくとも僕の時代でも選手からもコーチからも本場アメリカでも飛び交っているように感じていました。

 

また、今回報道では日大の試合前のハドルで「(中略)俺らの方が走り込んできてる、走り勝ってあいつらのユニフォーム赤く染めようぜ」https://www.youtube.com/watch?v=XjZQtwxgQl4 という映像も流れていますが、あの場面に監督は映っていません。

 

選手たちの試合前の生の声で、表現に差はありますが、どのチームもあのように気合を入れて試合に臨んでいると思います。

 

そもそも7キロ近い防具をつけた100キロくらいの人間がぶつかってくるので、冷静に考えれば、相当なアドレナリンを出さないと2時間も持ちません。

 

人数が揃っていれば選手交代は自由ですので、事前のスカウティングをしていても目の前の相手が誰だかわからない場面も多々あります。

 

なのでその選手の人格がどうかというよりも、目の前の相手を倒さないと自分がやられるのでやるしかないといった感覚でやっていました。

 

僕はどんくさいので、QBに対するレイトヒットすれすれの場面が何回かありましたが、今回の選手は明らかに狙っています。関西学院の監督さんも仰っていましたが、あんなレイトヒットは僕も見たことがありません。

 

日大は篠竹監督の頃からどれだけ厳しいかという様々な伝説のような話も、多くの先輩方から僕も現役時代でも聞いていました。

 

そもそもアドレナリン出さないとやってられない環境の中で、それぞれのアメフト部の空気が重なれば、いったいどのような環境なのか、

 

これはその経験者しか分からないと思いますが、まだ学生なのに連日のテレビ報道でここまでのものを背負って、ネット上では個人情報が流れ、明日、記者会見までやると言っている選手のことを考えると、怪我をした関西学院の選手も勿論ですが、本当にいたたまれません。

 

僕は内田監督のことは面識もありませんし、事実関係も分かりませんが、個人的な意見を言えば、レイトヒットをした選手、内田監督、日大がどうという問題以上に、アメフトの学生スポーツとしての在り方そのものが問われていると思います。