くさまです。


他の政治家のご多分に漏れず、夏の終わりに後援会の大規模イベントを抱えているにも関わらず、でっかい勉強会を抱えてしまいましたくさまでしたが、やっと終わりましたのが、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟主催のかながわ勉強会


タイトルは「『議会の時代を切り拓く』 ~神奈川の議会が日本の地方制度を変える~」。とっても大きなタイトルつけてしまいましたが、議員、市民など100名の皆さんにお越しいただきました。

あ、僕は今回の事務局長でした。



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僕は2部のコーディネーターも務めました。


今回は、「議員による実践勉強会」をめざし、北川教授以外は学者や外部講師を呼ばず、すべて神奈川県内の地方議員が講師役になって、神奈川県内の県議会・政令市から生まれた政策的議員提案条例の発表をしました。


横浜市議会からは、財政責任条例、がん撲滅条例、子供虐待防止条例、神奈川県議会の再生エネルギー利用促進条例、川崎市議会の虐待防止条例、そして相模原、横浜、川崎、藤沢、神奈川県議会の議会基本条例を、主な提案議員に発表してもらいました。


こんなことができるのは全国で神奈川だけ。」と、北川教授も言うくらい、僕らのフェーズは勉強会によるインプットから政策的なアウトプットへ進んでいると、改めて思いました。


企画段階から、僕にはかなりの思い入れがありました。なにせ、今回の勉強会の内容は、僕が早稲田大学マニフェスト研究所に入所してから議員になった今までの歴史と相当かぶっているからです。


僕が早稲田大学マニフェスト研究所に就職してから初めての本格的なソロプロジェクトが、今から約10年前になります、2007年松田よしあき元神奈川県議会議長の「議長マニフェストによる県議会改革 」でした。


あの時、僕は25歳でしたが、今から考えれば、よく神奈川県議会の議長室に25歳の若造を通わせていただき、議会改革をお手伝いさせていただいたなと思います。とにかく本気で一生懸命やった結果、プロジェクト的には成功をして、そこから県議会では議会基本条例が生まれました。


あの時は、シンクタンクという外野からの政策立案でしたが、あれから議員になって、今は中から政策立案する身になってみると、政策的な課題以上に、とっても大きな政治的な壁を、勿論ですが今のほうが思いっきり実感しています。立ち位置が変わる中で、どう改革を進めていくか、悪戦苦闘していますが、僕がとても救われているのが、意識が高い先輩議員の存在です。


僕がマニフェスト研究所に入った10年前は、マニフェスト運動はマイナーな運動でした。特にローカル・マニフェストの分野は当時の民主党の十八番で、地方組織が弱かった民主党は、ローカル・マニフェストを全地方組織につくらせ、それをツールに地方選挙で躍進できるかという事象でした。


地方で多数を占めている自民党には、当時ほとんどローカル・マニフェストは無視をされていました。地方や東京で勉強会をやっても、集まるのは民主党か無党派地方議員が殆どで、自民党地方議員はほとんどいませんでした。「選挙は政策じゃない」と自民党は自信を持っていましたし、現に地方選挙は自民が無難に勝っていました。


しかし、その当時からその危うさに危機感を持つ自民党の若手議員は、数は少ないですが僕らの勉強会に参加してました。それが今回の勉強会の講師を務めた2期・3期・4期・5期クラスの自民党の中堅・若手議員です。


民主党ばっかりだったマニフェスト勉強会が、講師も参加者も自民党ばっかりの勉強会に変わっていました


僕は事務局として、マニフェスト議員連盟の勉強会なんだから、意図的に超党派的な企画をねったつもりで、神奈川県内の先進条例を集めました。ただ、その中で条例提案の実務や実際に取り組んだ議員は、圧倒的に自民党議員が多かったのです。政策に目覚めた自民党は、今までの自民党よりもさらに強いです。他党の皆さんからすれば、恐らくかなりの脅威です。


が、自民が頑張れば民主も公明も他の政党も政策的に負けないように努力します。実際、横浜市会では、自民党以外にも、公明も民主も政策的議員提案条例を成功させています。まさにこれが「善政競争」です。これは県民・市民にとって、歓迎されるべき事態だと思います。


神奈川におけるパラダイムシフトを、僕はその流れの中でプレイヤーとして感じることができました。政務活動費問題のようなレベルにあわせるのではなく、僕らはよりよい目標を目指していかなければいけません。


岡山から泊りがけでインターンをしている安東君に感想を書いてもらいました↓


パソコン操作をする安東君。


北川正恭教授や草間剛議員を初めとする、多くの地方議員の方々や一般の方々を含めた総勢100名近い参加者の中、勉強会が行われました。私自身、このような勉強会に参加させていただくことは初めてのことであり、前日から資料作成や当日の勉強会運営にあたり、インターン生としてお手伝いをさせていただきました。


勉強会の内容は、横浜市の条例に関してでした。


横浜市では8つの条例がありますが、今回の勉強会で私がインターン生として非常に興味を持った条例は、


①横浜市財政責任条例の鈴木太郎市議会議員の事例報告が印象に残っております。コーディネーターの草間先生による核心を突いた質問は、我々インターン生としても非常にわかりやすかったです。更に、


②神奈川県再生エネルギー促進条例では、東京電力福島第一原子力発電所の事故を背景として、神奈川県全体でもスマートエネルギー政策に対する県民の関心が高まり、日本初のガソリンスタンド一体型の水素ステーションが設置されました。更に、水素エネルギーや太陽光発電などエネルギー産業の教育と普及に力を入れていく事などを知りました。


最後に、この勉強会の冒頭で北川正恭教授が昨今、地方議員の失態がメディアを通じて露呈していますが、これは見方を変えればその地方での政治に対する市民の興味・感心を引く事となっているということも考えられると発言されておりました。


私はそれを聞いて、今までは多くをメディアからの情報に頼っていましたが、今回地方議員(神奈川県)の方々の絶え間ない努力と具体的な政策をされている姿を拝見させて頂いて、地方議員の方々の印象が非常に頼もしい存在となりました


今回の勉強会を通じて私自身さらなる勉学の必要性と政治の大変さを痛感いたしました。これを、今後の勉学や人生に活かして将来、日本の国益の為にしっかりと努めて行きたいと感じました。貴重で充実した勉強会をありがとうございました。


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