南アフリカやメキシコでは昔、生産の簡素化を目的として平らな鉄板をつなぎ合わせたような直線的なデザインの自動車があったようです。

 

 例えばこの南アフリカシボレーのノマド。同名の本家シボレーのステーションワゴンの方が有名かもしれませんが、その後の1976年に南アフリカでも同名のマルチパーパスビークルが登場しました。

 

 ジープを思わせる用途とサイズでしたが、当時の南アフリカでは四輪駆動を作ることが難しかったのかFRとなっています。

 

 メキシコでは1975年頃からフォルクスワーゲンが開発した前輪駆動のトラックが走っていました。

 

 メキシコではホーミガ(Hormiga 、スペイン語アリの意)という名前で販売されたそれは、当時まだ発展途上だったメキシコでの生産のしやすさを考慮してキャブが直線基調でデザインされていました。

 

 また、これは近年の車ですが、支援の必要な国向けにパック状にパーツを箱詰めして輸送でき現地で組み立てられるトラックも開発されていたようですが、会社のサイトが落ちているみたいでその後の進展が不明です。

 

 これらのデザインの車はラジコンで自作する際もプラ板で細工するだけで実車そっくりに作れそうで、個人的にとても惹かれています。

 

 ノマドは実車ではかなわなかった4x4化も市販のシャーシで実現できそうですし。ホーミガも駆動方式にこだわらなければWPL D12のシャーシに架装するだけで再現出来そうです。