2017年に出会った10の名言 | クルミドコーヒーのブログ

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西国分寺駅前
くるみをテーマにした
こどもたちのためのカフェ

どうもこんにちは、かげやまです。

 

その年に出会った名言の
ベスト10を記録するようになって
9年目。

 

各年の記録を見直してみると

そのときどきのお店の状況や

自分の精神状態なども思い出されるようで

感慨深いです。

 

前向きに

向かう先の指針を示してくれるような言葉もあれば

辛い状況をぐっと支えてくれたような言葉も。

 

今年の10個は

どちかというと後者が多かったかもしれません。

 

ちなみに、

 2009年は、こちら
 2010年は、こちら
 2011年は、こちら
 2012年は、こちら
 2013年は、こちら
 2014年は、こちら

 2015年は、こちら

 2016年は、こちら

 

なお、順位にあまり厳密な意味はありません。
お話しさせていただく上での流れなどもありますもので。

 

ひとつひとつの言葉とのご縁に
改めて感謝いたしますm(_ _)m

 

それではまいりましょうくるみ

 

次点

功は拙を以て成る

中国明代末期、洪自誠の『菜根譚

元は、「道以拙成」(道は拙を以て成る)ですが

どこでどう間違ったか、こんな風にメモしていました。

「拙さ」を自覚するからこそ、よくしようと一生懸命にもなる。

そういう熱のある仕事だからこそ、人にも届く。と信じて。


第10位

再生

ギター奏者、青木隼人さんのコンサート時のMCから。

200年、300年前の旋律でも

今ここでこうして奏でることで、再び生命(いのち)を持つ。

人も、作品も、お店も、死なない。のか。

いつか誰かの中で自然と「再生」するような

お店をつくりたいと思いました。


第9位

稽古とは一より習い十を知り

十よりかえるもとのその一

利休道歌』より。(裏千家ブラジルさんのサイト

十まで行ったとしても、また一にかえるだけなのでしょうね。

そしてそのときの「一」は、きっとまた違って見えるのでしょう。

クルミドコーヒーも2018年10月1日で10周年。

今こそ、お店を始めたときの記録、見返してみたいと思います。

そしていつか、道を究めた書家のひく「一」の字のような

地道な道をたどった者だけがたどり着ける、熱量ある洗練を。


第8位

ぼくらの世界に本を招く

胡桃堂書店は、そんな本屋でありたいと。

多くの本屋はその逆を目指しているように思うから。

「むこう」の世界で遊ぶも浸るもよし

ただぼくらは、「こちら」の世界を生きることから

目を背けることはできないですものね。

(マイあさラジオ 『ブックカフェ』の新たな可能性 *1/5 18時まで)


第7位

随処に主となれば

立処みな真なり

自分の家が、臨済宗東福寺派であることもあり

臨済録』に興味を持つようになりました。

自分の置かれた場所で、その時その時を精いっぱいにやるならば

自分がどこにあっても真実のいのちに巡り合える。と。


第6位

植物は動けないことこそが強み

2017年、「胡桃塾」という学びの場づくりに取り組みました。

テーマは、「植物が育つように、いのちの形をした経済・社会をつくる」

課題図書の一が、「植物は<知性>をもっている」でした。

植物には固着性がある(動けない)。

それは不利なことのようにも思われるけれど

だからこそ身に着け、育んできた知性/問題解決能力がある、と。

それはお店のありようにも似て、励まされる思いでした。


第5位

つながることは分断すること

SNSは「つながる」ための道具のように思えて

実は同時に人々を「分断」している。

気の合う人々からなる、一見居心地のいい世界に

あろうとする人を「信じたがり」

その外にある世界や他者性にひかれる人を「知りたがり」と

カズオ・イシグロさんは言いました。

自分は後者かな。その苦労もあるけど、前者は前者で、きっと不安で不自由。

そしてカフェこそ、類似性というより、多様性に開かれた場所であって欲しい。


第4位

小さな民主主義

実は自分、NHKラジオの「マイあさラジオ」という番組に

定期的に出演させていただいています。→サイト

10月にお話させていただいたのがこのテーマでした。

身近なところから、多数決に頼らない例を増やしていけないかと。

実際、クルミドコーヒーでは過去9年間

多数決で物事を決めた記憶がほとんどありません。

(ゼロではないですけどね)


第3位

迷ったら結論は委ねる

(正射必中)

今年、羽生善治さんに勝って王座位に就いた中村太地さん

4年前に負け、今年勝てた理由についてのコメント。

「二択を突きつけられた時、僕はいつも自分で決めてきた。

 決められるんだ、という奢りがあったんです。

 でも、将棋は必ずしも自分で決められるものではないということが分かりました。

 相手に委ねることが時として最善になることもある」(『将棋世界』より)

また、ゴディバジャパン社長のジェローム・シュシャン氏は

自らの弓道の経験から「正射必中」と。→記事

「あてる」のではなく、「あたる」のだと。


第2位

普遍性をあきらめない

「みんな違って、みんないい」も真実とは思いますが

そこで止まってしまっては進化もないように思うのです。

「それぞれ、考え方は違うよね」のあきらめが

分断を固定化してしまうことさえあるのではないかと。

ぼくらはぼくらで、チームの多様性の先にある

みなが納得し信じられる共通言語づくりをあきらめたくないですし

さらにその先には、自由や民主主義といった

人類が長い時間をかけて獲得してきた普遍性の先にあるまた何かを

見出していけたらいいなと思うのです。


第1位
実のある革新は

地味に見える繰り返しの先にこそ咲く花

なんか最近とみに「イノベーション」という言葉が

嘘くさいなと感じていまして。

再び青木隼人さん。

「繰り返していると、前へと進んでいるようで、意識のどこかは後ろを向いている」

お店もまさにそうだなと。

そして、ミヒャエル・エンデが『はてしない物語』に

「過去の記憶の分だけ、未来を望める」構図を持ち込んだように。

クルミドコーヒーも、この年末で2,823日の営業を終えました。

よかったこと、よくなかったことも、その繰り返しの分だけ肥しにして

幸福や安心の実感へとつながるような 地に足のついた革新を

思い描いていけたらいいなと思っています。

 

 

お付き合い、ありがとうございます。

 

今年一年も大変お世話になりました。

心から感謝申し上げます。

 

2018年がまた、お一人お一人にとって

すばらしい一年となりますように。

よいお年をお迎えください門松