急な妊娠発覚から5日間くらい彼と話し合った。

で彼から出た答えは

彼「やっぱり一度リセットさせた気持ちで結婚はできない。しかも今付き合ってる子がいるんだよね・・・」

 

付き合ってる子がいる?

結婚はできない?!

ま、マジかーーーーーっチーンビックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク

あたしの人生どうなる?っていうか一人で育てるなんて絶対にムリムリムリっ!!!

そんな自信も経済力もない。

子供を不幸にするとしか考えられない・・・

 

パニック状態ながらも一つの答えを出した。

こんな自分のような人間が育てて苦労してる姿を見せるよりも血が繋がっていなくても大事にしてくれる余裕があるご夫婦に託したほうが良いのではないか?

 

その日からいわゆる里親を探し始めた。

そして出産を受け入れてくれる病院も探し始めたがこれがなかなか見つからない。

だいたいの産院は20週までしか受け入れてくれないのである。

ますますパニックになりながら区役所に相談しに行った。

そこで横浜S病院で受け入れてくれることになった。

 

初診の日。

天気は最悪。

私の心もどんより。

(なに?こんなボロい病院で本当に私出産するんだろうか・・・)

混んでる待合室ながらもどのママさんたちもニコニコ顔。

 

きっとこんな沈んだ気持ちでいるのは私だけなんだろうな。

子供に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 

診察でわたしの番になった。

エコーで診てもらいながら担当医の顔が曇っている。

医者「うん・・・?」

私「え?何かありましたか?もう性別はわかるんですか?

医者「きっと女の子ですよ。詳しくは別室でお話します」

私「????」

 

別室に通されて思ってもなかったことを告げられた。

 

医者「なんか頭に影みたいなものが見えたんですよ・・・。詳しくエコーの専門医の検査が必要です。

私「えっ・・・・」

医者「この日にこれますか?もっと詳しく診ますので・・・」

私「はい・・・」

 

頭が真っ白になった。

頭に影・・・

 

帰りの電車ですぐに調べ始めた。

彼には「ちゃんとわかるまであまり調べないほうがいいよ。ネットの情報に振り回されるだけだから。」

わかってはいるけど自分の身体だ。

調べるなって言われてもなんでも調べれば出てくる時代にやらずにはいれなかった。

 

エコー検査日。

前に行ったときよりもどんよりした気持ちでS病院へ向かった。

エコーの専門医が出てきて診察。

答えは同じだった。

医者「脳に影が見られます。うちの病院では難しいのでK病院への紹介状を書きますのでそちらでちゃんと検査を受けてください。」

 

ノウニカゲ・・・

 

私は育てることもまともに産んであげることもできないのか?

 

その日から自分を責めまくりどん底な気分は拭いきれなくなった。

他の誰でもいいから自分以外の誰かになりたくなった。

 

K病院は神奈川で一番大きな病院で聞いたこともないような場所にあった。

 

不安で不安で人生を辞めたくもなった。

いったい私はどうなるの?

 

何がなんだかわからない現実に涙が止まらなくなった。

 

ダレカタスケテ・・・

 

治りかけていた精神の病がまた芽を出し始めた。

 

区役所に行っては涙し、児童相談所に行っては泣いた。

心配で毎日電話をくれた彼の声を聞いてはまた泣いた。

 

安定期に入っているのに食欲はゼロ。

赤ちゃんのためにも栄養を取らなくてはいけないのに・・・

 

不安でたまらない。

そんな私を見てかK病院に初めて行くとき、区役所の保健師さんが付いて行ってくれることになった。

家から往復3時間もかかるK病院。

付いてきてくれることがとても救われた。

 

K病院で初診。

S病院と同じことを言われた。

そして頭以外のほかの場所も検査する必要があるため検査入院をすることになった。

(初めての入院がこんな状態だなんて・・・)


CT,レントゲン、他の部位の検査が始まった。

 

結果は、脳に水が溜まる水頭症という1000人に一人の割合でなる病気と診断された。

 

 

 

 

次回へ続く。