昨日の牡馬編に続いて今日は牝馬編。

こちらは今週のフラワーカップから向かう馬は少ない傾向で、概ね大勢は決したと言って良さそうです。 

 

 

 

チューリップ賞1着 クリノメイ(オルフェーヴル)

チューリップ賞2着 ウォーターガーベラ(レイデオロ)

チューリップ賞3着 ビップデイジー(サトノダイヤモンド)

フィリーズR1着  ショウナンザナドゥ(キズナ)

フィリーズR2着  チェルビアット(ロードカナロア)

フィリーズR3着  ボンヌソワレ(レイデオロ)

アネモネS1着   トワイライトシティ(エピファネイア)

アネモネS2着   プリムツァール(イスラボニータ)

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4,250万円     アルマヴェローチェ(ハービンジャー)

2,800万円     エンブロイダリー(NEWアドマイヤマーズ)

2,300万円     エリカエクスプレス(エピファネイア)

――〃――     ランフォーヴァウ(ロードカナロア)

2,100万円     ヴーレヴー(サトノクラウン)

2,000万円     ダンツエラン(ロードカナロア)

――〃――     ブラウンラチェット(キズナ)

1,650万円     マピュース(マインドユアビスケッツ)

1,600万円     ナムラクララ(NEWアドマイヤマーズ)

1,200万円     リンクスティップ(キタサンブラック)

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1,150万円     ティラトーレ(リアルスティール)

1,000万円     スリールミニョン(NEWミスターメロディ)

――〃――     コートアリシアン(NEWサートゥルナーリア)

――〃――     モズナナスター(NEWモズアスコット)

――〃――     リリーフィールド(NEWモズアスコット)

 

 

  クラブ別

最多はシルクHCと社台TCの2頭。シルクはデビュー前から評判が高かったエンブロイダリーは重賞を制覇、フィリーズRでは1勝馬のチェルビアットが激走しての権利獲得となりました。

社台は2頭がトライアルから滑り込み。いずれも一口2桁万円の募集馬であり、社台の牝馬は比較的廉価な価格帯から走る馬が出てきているイメージが強いですね(スターズオンアースしかり)。

他はサンデーからアルテミスSを制したブラウンラチェットが1頭で、クラブ馬は計5頭。近年の出走頭数と比べると、クラブ馬の少なめな桜花賞となりそうです(2024年が7頭、2023年が7頭、2022年が8頭)。

 

牡馬と合わせても、サンデー(5頭)、社台(3頭)、シルク(2頭)、キャロット(

2頭)とやはりノーザン直系のクラブが強いという結論になりました。

 

 

  種牡馬別

マイル戦ということもあってか、牡馬とは違ってかなり多種多様な種牡馬が並んでいる印象。ただし現時点で18頭枠に収まっている馬は、全て社台スタリオンステーションに繋養されている種牡馬というのは面白いですね(サトノダイヤモンドは現時点ではブリーダーズSSにて繋養されていますが、ビップデイジーの生年時点では社台SSにいました)。

3歳クラシックの段階では、種牡馬でも社台系列優勢というのは覚えておきたいところです。

 

個人的な注目点は、レイデオロ産駒が2頭権利を獲得したという点。産駒デビュー初年度の牝馬の成績があまりにも酷かった印象がまだ強いですが、今年は巻き返してきています。その2頭も、440〜50kg台と馬格に特別優れている訳でもなく……この要因がどこにあるのかは気になるところ。

やはり育成面なんでしょうかね。今年社台SSに行くタイミングがあれば、スタッフさんに聞いてみたいポイントです。

 

ロードカナロアも最多の3頭を送り出しており、やはり短距離〜マイル条件では強いですね。キンカメ系が牡馬に比べると頑張っているという印象を受けました。

 

新種牡馬では、この距離を代表する種牡馬だったダイワメジャーの後継であるアドマイヤマーズが2頭桜花賞へ。父譲りの早熟性とスピード能力は産駒に伝わっているようです。

但し、初年度だけで見ると明らかに牝馬>>>牡馬の構図なので、この点には気をつけたいですね。

 

 

  個人的な牝馬クラシック路線の勢力図(桜花賞)

◎エリカエクスプレス

〇エンブロイダリー

▲マピュース

△アルテヴェローチェ

 

2連勝で重賞を制したエリカエクスプレスを1番手評価。フェアリーSno勝ち時計が優秀で、中山の急坂を克服しているという点でも、阪神開催の桜花賞に向けてのプラス材料。先行力があって末脚も強力と、完成度の高い馬ですね。

時計勝負になりがちな阪神桜花賞では、2歳レコードを記録するなど高いスピード能力を見せているエンブロイダリーも高評価。クイーンCでそのエンブロイダリーの2着に入ったマピュースを3番手に評価しています。

2歳女王のアルマヴェローチェについては、仁川の坂と高速馬場への適正の不透明さもあって少し評価を落としていますが、当日大きく成長して出てくるようであれば要チェックです。

 

 

今年の阪神の桜は4月1日~7日あたりが見どころとのこと。

桜花賞開催予定の13日は桜も散り始めているかもしれませんが、華やかで熱いレースを楽しみにしています!