見た!衝撃の映画「アポカリプト」 メル・ギブソン監督★★★★★! | 英国ケンブリッジから帰ってきた、コスプレイヤー黒滝、

見た!衝撃の映画「アポカリプト」 メル・ギブソン監督★★★★★!

「これが見たい」と、別に私みたいな映画フリークじゃない彼が強く主張してきた映画、「アポカリプト」。圧巻。


apocalipto


実はこれ、全然こっちでも宣伝してないのね。トレーラーも全く見ていない。

メル・ギブソンが監督した3つめの作品…とだけしか知らない。後、どうやら古代人が出るということしか。

一回「海賊版反対」のCMで起用されていたことから、アクションが激しそうだということもちらりと見た。そしてこの海賊版反対CMに出るくらいだから(ビッグタイトルが起用される)ハリウッドでは上々の評判なんだろうな、という…それくらいの感想から入った。

何で「見ようかな」と本気で思ったかというと、映画は好きだがハリウッド的なものではなく、本当に良い作品以外は興味ないという頑固な彼の「見たい」映画だったから。


内容:

紀元前1000年の古代マヤ文明時期。森林で狩りをしながら平和に暮らしていた一族が、ある朝いきなり襲われる。

族長の息子である主人公は、妊娠している妻と、まだ幼い子供を深い穴に隠し、子供以外の他の村人達と共にさらわれてしまう。

恐怖と抑圧により支配された世界につれていかれながらも、運命により主人公は命からがら生き延び家族の元に戻ろうとする…


映画館に行っても、あまり大した説明文もなく、日本語の説明文もまだ完成されていないと思う。

で、実際見て……激しすぎる!圧倒された!

とんでもない消耗感…!

始終休まるシーンが全く無く、その画面構成から、簡単に主人公とシンクロしてしまい、ハラハラが本当に止まらなくなる。

現代や、自分の知っている範囲での善悪や知識が全く通用しないので、何が次にくるかさっぱり分らず、ホラー映画以上に恐怖が次々と襲い掛かる。

映画はずーーっとすさまじい暴力描写に、心身がぼろぼろになりそうになる。


開始から最後まで、ヨーロッパ言語、英語は一切使われないのがハリウッド作品としては衝撃的。キャストは全て「マヤ語」を覚えた。出演キャストは皆アメリカの先住民で集められ、殆どが演技をしたことがなかった人たちばかり。ギブソンは「走り方」「動き」等でキャストを選んだらしい。

主人公を演じたルディ・ヤングブラッドはネイティブアメリカンで、今回がデビュー作。シンガーでダンサーであると同時に、クロスカントリー、ボクシングの選手でもあるので、その身体的能力や体のラインはとてもナチュラルでしなやか。

大きなピラミッド型の建物等の残されたマヤ文明の遺跡からセットを作り、衝撃の生贄のシーンは残された文献をかき集めまさに過去を完全に再現したという。

メル・ギブソンは「ブレイブハート」「パッション」と共に、過去にあったとされるMythを衝撃的な物語として伝える監督として大成功したと思う。

心臓の弱い人には薦められないが、ちょっと最近のアクションにマンネリを感じている人には超おススメ。日本での公開日はまだ決まってない…かな?