こんばんは


真音です


音楽劇『ジェイド・バイン』


無事に千秋楽を終えました




まず


走り切ってみての率直な感想は


『予想外』


という言葉が頭に過ぎります


まさか自分の『傷痕』がヒーローになるとは想像もしていませんでした


限りある命のこと


それは人も、創られたものも等しく終わりがあるということ


自分の人生、残された時間どう生きていくのか、大切な人を"守る"とはどういうことなのか


それを問いかけたいという想いの元、自分の怪我をきっかけに


ジェイド・バインという存在を映し出したのですが


驚きました



ジェイドは疑問を持ち、知りたいと願い歌い、剣を持って、"守る"事に命を捧げて


誰かに生きがいを残す、という使命を果たしたんです


開いた口が塞がらない、とはこのことなのかな?って思うような毎日でした


わたしは、こんなにもジェイドが強いと、思っていなかったんです


毎日汗だくになって、ジェイドと向き合ってくれた


前川優希くん



あなたがジェイドで本当に良かったです


彼はヒーローでした


この傷痕が無ければジェイドはいない


そう思うと、あの日の光景にも意味があったんだって


忘れる必要のない事象だったんだなと思うことが出来ます


原作者としては、やっと、傷が塞がったような感覚になりました



初日のアフタートークでもお話しましたが


皆さんにどんな悲劇が訪れても、わたしは寄り添える人でいたいです


その気持ちはこの作品で証明したつもりです


わたしの怪我はニュースなどでも広まって、もう弱い存在になってしまったんだと


あの頃はとっても落胆しました


ですが、そこから生まれるものがこうやって、あったんです


キッカケは、感情です


今作のテーマにもなっている、感情です


哀しいのも、寂しいのも、嬉しいのも、楽しいのも、悔しいのも


全部大事なパワー


可能性です


何か忘れそうになったら、この作品を思い出してください


そして、そこに立っていた私たちを


そして、ジェイド・バインという運命に刃向かったヒーローを思い出してください


いつか、その傷痕が愛しいと思えますように




続きはまた今度


大事な仲間と呼べる皆と




一人も欠けず、無事に9公演完走できて良かったです


ジェイド・バインに出会って下さった皆様


応援して下さった皆様


本当に本当に

ありがとう御座いました




誓い


君が見た哀しみ全て

決して誰かの所為ではないさ

目に見えぬ 悪魔の戯れなんだと

同じ傷を癒し合える 僕達なら

憎み睨み生きてくのなんて

寂しいだろう


ここに誓うよ

その涙を拭うよ

君は何も悪くない

例え遠くへ離れてしまったとしても

いつでも心はそばに









黒崎真音