「~なそう」「~なさそう」「~なすぎる」「~なさすぎる」〈4〉「帰る」+「そうだ」の否定形は「帰れそうもない」?「帰れなそうだ」? アルク
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【18】
http://
mixi日記2017年月日から
下記の続き。
「~なそう」「~なさそう」「~なすぎる」「~なさすぎる」〈3〉
http://
当方の結論は↑に書いた。
〈2〉にあげた表だけ再掲する。
この表のうち、「~な(さ)すぎる」に関しては疑問が残ることは〈3〉に書いたとおり。この点は不明のまま。
ただ、「~な(さ)そう」はこれでよいのでは。
テーマサイトは下記。
【「話を聞いてくれなさそうだ」「話を聞いてくれそうにない」】
https:/
問題はリンクが張られた下記。
【「帰る」+「そうだ」の否定形は「帰れそうもない」?「帰れなそうだ」?】
http://
===========引用開始
「帰る」+「そうだ」の否定形は「帰れそうもない」?「帰れなそうだ」?
ご質問の中の「帰れそうもない」ですが、これは「帰れる」(「帰る」の可能形)に様態の助動詞「そうだ」が付いた「帰れそうだ」を否定形にした「帰れそうにない」を、とりたて助詞「も」で取り立てたものです。様態の助動詞「そうだ」は、動詞(「雨が降りそうだ」)、形容詞(「難しそうだ」)に付くことはできますが、助動詞に付くことはできません。したがって、否定の助動詞「ない」に「そうだ」をつけた「雨が降らなさそうだ」「帰れなそうだ」は、文法的には誤りということになります。
「難しくない」の「ない」は、「お金がない」と同じ形容詞の「ない」です。したがって、「お金がなさそうだ」「難しくなさそうだ」は文法的に正しいと言えます。
まず、否定の助動詞「ない」と形容詞の「ない」を区別してください。学習者に「そうだ」の否定形を教えるときは、動詞の場合は「降りそうにない」「帰れそうにない」、形容詞の場合は「難しくなさそうだ」「元気ではなさそうだ」とするべきでしょう。ただし、最近は、おっしゃるように「帰れなさそうだ」や「雨が降らなさそうだ」も言えるという日本人が増えてきていることも事実です。
===========引用終了
これはalcの記述がおかしくないか? それを何も考えずに孫引きすると「ホニャララの流布」になりかねない。
〈3〉でひいた大辞泉には助動詞の「そうだ」は〈動詞・助動詞などの連用形、形容詞・形容動詞などの語幹に付き〉とあり、〈助動詞「たい」「ない」に付くときは「たそうだ」「なそうだ」の形をとる〉とある。
alcの〈助動詞に付くことはできません。したがって、否定の助動詞「ない」に「そうだ」をつけた「雨が降らなさそうだ」「帰れなそうだ」は、文法的には誤り〉と真っ向から対立する。
〈3〉で紹介した説は〈「騒がない」という静的な属性の語幹に実体化、量的な程度を表す接尾語「さ」が付加され「「騒がなさ」と捉えられ、さらに推測の「そう」が付加され、「騒がなさそう」と表現される〉だった。これはこれで初めて見た。
今度は、「帰れなさそうだ」も「雨が降らなさそうだ」もXらしい。
たしかに、個人的に「雨が降らな(さ)そうだ」は使わない。
「降りそうにない」
「降りそうもない」
「降らないようだ」
「降らないみたいだ」etc.……
言いかえがいろいろあるのだから、こんな不自然な言い方をする必要はないだろう。
だからと言って、「雨が降らな(さ)そうだ」が誤用なんてことはない(はず)。
下記のコレクションがひとつ増えたかも。
【若干批判的な記述を含むモロモロ お品書き】
http://
#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語
#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語
語学(日本語) ブログランキングへ