tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
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 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【18】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955992054&owner_id=5019671 

mixi日記2017年月日から 

 FBでおもしろい例文(訳文)を教えてもらった。 
 ちょっと事情があって、このところ句読点の打ち方を再勉強している。いかんいかん、と思いつつも、本多読本へ疑問がフツフツ湧いてきている。そのタイミングで、これは……。 
 問題の例文と、もとの英文をあげる。 

===========引用開始 
「あるテロ組織が爆破したのは自分たちだと認めた.」 
A terrorist organization claimed responsibility for the bombing.  
===========引用終了 

『研究社英和中(第7版)』にあったものらしい。家主は「あんまりいい日本語じゃないですねぇ」と毒づいている。 
 責めてはいけない。辞書の例文なんてそんなもんだろ。まして英和辞典でしょ。日本語部分に多くを望んではいけない。それにしてもひどいな。(←オイ!) 
 そもそも訳文としてどうなんだろう。「自分たち」なんて言葉はどこから出てきた。 
「あるテロ組織が爆破したことを認めた」「あるテロ組織が爆破した罪を認めた」 
 で、何が問題なんだろう。それはそれでおいておく。 
 読点を打つとしたらどこか。 
 一般的には「あるテロ組織が、爆破したのは自分たちだと認めた」くらいだろうな。 
 これでわかりやすくなったとは思わないが、原文よりはずっとマシ。 
 加えた読点は、「主語(的なもの)のあと」でいいだろう。 
 でも本多読本にかかると罵倒されるかも。 
 これを「主語(的なもの)のあと」の読点などと考えるとするなら、典型的な学校教育の弊害だろう。そんなところに読点を打つ必要はない。この場合は、逆順になっているから打つだけ。下記のように逆順を解消してやれば読点は不要になる。 
「爆破したのは自分たちだとあるテロ組織が認めた」 
 もし仮に本当に「主語(的なもの)のあと」に読点が必要なら、なぜ「爆破したのは」のあとに読点を打たないのか。これは正確に言えば主語ではないからとでも強弁する気か。そのとおりとも言えるが、小学校の国語の授業で「爆破したのは自分たちだ」という文の主語は何と教えるだろうか。 
 こんなことだから、せっかく私が見つけてやった、(だからそういう読点を打ってはいかんと言っておろうが)適切な読点の打ち方がなかなか普及しない。すべては誤った学校教育のせいである。とにもかくにも私が正しい。 

 記者ハンドブック方式だと、主語が短いので読点を打つ理由はなくなる。おそらく「誤読を防ぐために打つ」とか言うんだろうな。 
 下記のように主語が長くなると、両者の主張が一変する。 
「武闘派として国際的に知られるテロ組織が、爆破したのは自分たちだと認めた」 
 記者ハンドブック式なら「打つ」。本多読本なら「思想のテン」としてご自由に。それで誤読の可能性があるなら、読点の問題ではなく原文が悪い(笑)。 

 当方はもう少しゆるく考えている。 
 このくらいの長さなら、どう打ってもいいよ。ふむ。こんなに短いのに複文になっている。 
 ただ、すでに書いたように原文がヒドいから、手の……じゃなくてテンの打ちようがない。 
 ポイントになる例文を再度並べる。 
1)あるテロ組織が爆破したのは自分たちだと認めた。 
2)あるテロ組織が、爆破したのは自分たちだと認めた。  
3)爆破したのは自分たちだとあるテロ組織が認めた。 
4)武闘派として国際的に知られるテロ組織が、爆破したのは自分たちだと認めた 

 1)は論外。2)は一応の修正案。3)は本多読本に従った無読点文で相当読みにくい。 
 3)に読点を加えるなら、「爆破したのは自分たちだ、とあるテロ組織が認めた」がおすすめ。これは引用の読点。世間では「と、」にしたがる人が多い。賛成はできないけどそれでもいい。 
 この話に関して詳しくは下記をご参照ください。 
1100)【(外)句読点の打ち方/句読点の付け方──「、と」と「と、」の使い分け】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2931.html 

「、と」にするか「と、」にするかは別として、テンを打つならこのへんしかない。 
「したのは、」とか「テロ組織が、」はやめたほうがいい。だから「主語(的なもの)のあと」の読点なんて、その程度のものなんだって。 
 4)はこれ以外は考えにくい。 
 この数日考えているのは、「主語(的なもの)のあとの読点」と、文中の「主語(的なもの)の数」の関係。 
 たぶん……おそらく……もしかすると。 
①主語(的なもの)が1つの場合は、打ってもいい(打たなくてもいい) 
※逆順の場合は打つ 
※個人的には、逆順ではなくてもほかに打つべき読点がないなら、打つのを推奨する(後ろが短い場合は別) 
②主語(的なもの)が2つ以上の場合は、打っていいのは1か所だけ(打たなくてもいい) 
※打っていいのは、たぶん逆順だけ 
※通常、長めの一文には主語(的なもの)が複数ある。「主語(的なもの)のあとの読点」なんて打っていられないって。 
 とりあえず、↑の2)3)4)はこの法則があてはまっている。 

 ちなみに、少し前に某所で〈複文の内側では大抵は「が」になる〉という話を聞いた。なんだか大昔から常識のように書いていた気がする。「そう……かな?」と可愛く小首を傾げて放っておいた。 
 原文は複文の内側だと思うが、「は」になっている。複文ではないのだろうか。きっとよっぽど特殊な文なんだろう。このあたりはわかりましぇーん。

 

 

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