tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。


テーマ:

 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【18】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955992054&owner_id=5019671 

mixi日記2017年月日から 
 テーマサイトは下記。 
【なに と なん】 
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9655578.html 
==============引用開始 
住んでいる場所を表す言い方として、「◯◯住み」というのを見かけることがあります。
「実家住み」「東京住み」などといったものですが、どうも違和感を感じてしまいます。

私自身はそのような言い方をすることはなく、また、以前は聞いたり見たりすることもなかったように思うのですが、最近になって定着した言い方なのでしょうか。 
あるいは、特定の年齢層、あるいはSNSやネットなど特定の状況でのみ使用されるものなのでしょうか。 
==============引用終了 

「住み」で辞書をひいてもヒットしない。最近はなんでもかんでも先走って採用するクセに。俗語辞典にもなかった。かろうじてヒットしたのは下記。  
http://www.weblio.jp/content/%E4%BD%8F%E3%81%BF 
===========引用開始 
住み 
読み方:すみ 

マ行五段活用の動詞「住む」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。 

終止形住む » 「住む」の意味を調べる 
用例地獄も住み家、見ての極楽住みての地獄  
===========引用終了 

 これは当たり前だろう。なんでわざわざこんなものを立項しているのか不思議。それとも、これで近年の用法を表現しているつもりなんだろうか。だったらちゃんとした用例を出しなさい。 
 動詞の連用形が名詞化した言葉は多い。「痛み」「思い」なんてごくフツーの名詞。「走り」「癒し」あたりは比較的新しいかな。「気づき」とかはやめてほしい。 
 で、「住み」。かなり前からあった気もするが、決して正統派の日本語ではない。 
 ネット発祥って気がする。ネットは、交流があっても相手の住所とかは知らない。簡単に住所を訊く&答えるために生まれた言い回しが下記なのでは。 
「どこ住み?」→ 「(地名)住み」 
 なんとなくだけど、「(地名)住み」のほうが先に生まれた気がする。 
「どこに住んでるの?」→ 「(地名)住み」 
 というやり取りから逆算するように「どこ住み?」って訊き方が生まれたような。 
 ネットが広まる前は、たいてい相手の居住エリアはわかっていたから、こんな言い方は必要なかった。 
 たまにそう必要が生じたら、 
「お住まいはどちらですか?」→ 「(地名)です」 
 って会話がフツーだったはず。「住まい」は「住まう」の名詞形だけど、やっぱ語感が古臭いのかな。これが書き言葉なら「(地名)在住」だろう。 
 それがネットでは 
「どこ住み?」→ 「(地名)住み」 
 がフツーになった。こちらのほうがずっと簡便だし、フランクだもんな。もうここまでは許容するしかないだろう。自分では絶対に使わないけど。 
 こう状況になると、いつものことだけど、妙な類型が派生する。 
 やり取りを見る限り下記のような例が生まれている。 
「実家住み」 
「ひとり住み」 
 フツーの日本語なら「実家暮らし/実家住まい」「ひとり暮らし」というところだろう。 
 こういう流れを、何もかも否定する気はない。ただなぁ。 
 前に下記に書いたとおり……。いや、時代はもっと先に行ったな。 

【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html 
===========引用開始 
【引用部】 
Q.「いい所にお住みですね」……少し変でしょうか。 
 §20の「お~です」の形で、理屈上は誤りではないはずですが、普通、「お住みです」ではなく「お住まいです」と言います。ナル敬語も「お住まいになる」が普通です。古語「住まふ」に由来し、名詞「住まい」も同源です。(P.60) 
 さすがに最近の「○○住み」の話は知らないらしい。関係ないか。 
 仮に「お住まいですか」に異和感をもつ(「知らない」という可能性も否定できない)と、「お住みですか」になる。敬語でない表現にすると「○○住みです」まであと一歩って気がする。 
===========引用終了 

 はは。バッカだなあ。 
「○○住みです」は通常の丁寧語だから、これだって敬語のひとつだよ。敬度は低いけどね。なんて基本的なミスなんだろう(泣)。

 

 

〈2〉

 いろいろ補足したいことが出てきたので、〈2〉にする。 
 mixiにコメントをもらった。 
 1つ目は、リンクを張ったブログが反映されたつぶやきに。ここに来たコメントは、後日の検索がほぼ絶望的。日記本体のほかにこういうのが生まれるややこしい仕組みにしてしまった当方が悪いんだけどね。 

===========引用開始 
Mさん 
この言い方、私は10年近く前から(ネット限定、特に出会い系等で)しばしば見かけ、とっても気持ち悪く思っていました。最近はそういうサイトを見ないのでこの表現も見ませんが。 
===========引用終了 
 元々はそっち系だと思う。近年はほかの場面にも出てくる。mixiのコミュでも何度か見た。よくわからんコメントしかつかなかった気がするので印象にない。 
 自分では経験がないが、おそらく近年の合コンでは常套句になっているはず。 
「どこ住み?」→ 「(地名)住み」 
 まではアリだと思う。クドいようだが、自分では使わない。 

 日記の本体にもコメントをもらった。 
===========引用開始 
Iさん 
2017年03月02日 02:43 

昔から、それこそ江戸の昔から「部屋住み」という言葉はあったよね 
今もヤクザの下っぱがそう呼ばれてるけどそれ以外の使い方をしてる人ホントにいるの?  
===========引用終了 
「ホントにいるの?」って、いるんだって。それもかなりの数。 
 で、「部屋住み」って言葉が質問サイトにも出ていて、ちょっとひっかかっていた。 
 へー。wikipediaにあるんだ。 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%A8%E5%B1%8B%E4%BD%8F%E3%81%BF 
===========引用開始 
部屋住み(へやずみ)とは嫡男であるが、まだ家督を相続していない者のことを言う。次男以下であり家督を相続できない者であり、それがまだ分家・独立せず親や兄の家に留まっている状態の者のことを部屋住みと言うこともある[1]。暴力団においても部屋住みという地位が存在する。暴力団においては、事務所に居住して首領の雑用等を専ら処理する者を部屋住みと言うことがある。この場合の部屋住みとなっている者は、資金獲得のための活動を行うことができないために、首領等から小遣い等の名目で金銭が渡されている[2]。  
===========引用終了 
 家長制度がくずれた現代?では、もっぱらその筋の専門用語かな。古くからあるらしいから、「渡世人用語」? 
 これは「いそ弁」「部屋付き親方」の類いかも。 
 解釈は別として、「(地名)住み」とはハッキリ違う出自だろう。 
 ただ、〈1〉で書いたように、地名じゃない「実家住み」「ひとり住み」といった言い回しが定着するとどうなるかわからない。「部屋住み」じゃ意味不明だけど。 
 あっ、そうか。いわゆる「引きこもり」は「部屋住み」かも。(←オイ!)

 

 

 

#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語

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