本日、患者歴20年の大先輩にお会いしていろいろと話をしておったのですが、指摘されて目から鱗だったのが、インスリンの自己分泌について。

 

 発症してから半年余り、自分はインスリンの分泌能力が完全にゼロだと思い込んでいたし、そういう病気だと信じて疑わなかったのですが、時と場合によっては微量ながら分泌されている可能性もなくはないということ。思い返せば確かに、検査の結果は「ほぼゼロ」であって100%「ゼロ」だと言われたわけではない。

 

 先日、朝方4時に目が覚め、喉が渇いたので調整豆乳(糖質4g)を1パック飲み、どうせこれから暁現象で上がり出す時間帯だし、それくらいの量なら大して変わらんだろうと思ってそのまま寝直したのですが、7時半頃に起きて測定してみたら、意外なことに140→130と下がってたんですわ。

 

 病院で話したら「そんなはずはない」と一蹴されましたが、大先輩の患者さんは「発症初期はやや自己分泌が回復している場合がある。普段、胃に物が入らない時間帯に入ったことで、自己分泌が起きた可能性もあり得る」との御指摘。

 

 なるほど、そう考えると過去にも思い当たるフシがいろいろとあるわけですよ。なんで今ごろ効き始めるのかな? と不思議に思うことが何度かあって、何かのきっかけで自分の身体から分泌されたのだと考えれば全て辻褄が合う。

 

 基礎インスリンの量も少なめで効きがいいほうなのも、僅かでも自己分泌があるおかげかもしれない。自分はトレシーバを7単位ですが、そもそも他の患者さんがどれくらいの量を打っているのか、どれくらいが平均なのかもよく把握していなかったので、「少ないほうですよ」と言われて初めて自覚しましたよ。

 

 基礎インスリンの量はこれまで5~9単位の間でいろいろ試してみて、トレシーバ7単位にしてからは、夜の食事やカーボカウントで失敗しない限り睡眠中に上がることも下がることもなく、空腹時も綺麗に真直ぐ横ばいのグラフになることが増えたので、たぶんこの量が最適のようなんですよ。

 

 いろんな人のブログを見たりしていると、「そんなに打ってんの!?」と驚くような人も中にはいるので、ホント個人差って大きいんだなあ、くらいにしか思ってませんでしたが、どうやら私はまだしも恵まれているほうなのかもしれません。

 

 と、いうことはだ。ひょっとして、完治とまでは行かずとも、ある程度は治る可能性だってあるんじゃないか? あるよな、理屈から言えば十分あり得る。

 

 完治しないと言われている病気ではありますが、治る可能性は「ほぼゼロ」であって100%「ゼロ」ではない。希望は持ちましょう、皆さん。