車の車検が近づいた。
大きな費用がかかる。
どうにも動こうとしない私を急かしたのは
満了日が刻々と迫ってきたから。

慌てて、整備のお店に行き予定日を確認。
「車を確認しますね。」
と言われ、
「どうぞ( ゚∀゚)つ」
とは言ったものの、
「あっちゃ~。」
「車ん中汚い。」「ものいっぱい入っているし。」
思わず、帰り道で車に「ごめんね。汚くて。」

それから数日、
車検でお店に預ける日が来た。
預ける前に、掃除機を掛け、内装を拭き、
「ごめんね。」
そう言いながら、車を拭いていると
ボソッと
「もっと早くに綺麗に洗ってくれたらいいのに」
と、
車の呟く声が聞こえた。

どうやらいつのまにか、
私は物の声が聞こえるようになったらしい。
会話ではなく、一方的な呟きだが
望んでいたことだが、
聞こえぬはずの物の声が一時的に、たまに。
聞こえてきてしまうことがあるらしい。

そんなことに気がついた今日1日だった。
私はもっと繋がるようになるだろうか。

ワイズ
私はまた、遥かなる存在の意味を理解し始めているような気がするよ。